番外編:ポリバレントな能力
今後ますますこの能力が求められてくるのは間違いない。
特にハーランドみたいに馬鹿げた身体能力を持った選手は日本からはなかなか出てこないと思うので、そうなると身体能力以外のところで強みをいかんなく発揮していく必要がある。
もちろん、様々な部分で日本人の良さを発揮できると思っているが、一つ言いたいのは、ポジションフリーな選手の育成だと思う。
以前の記事で、「理想のポジションについて」でも記載しているが、役割別の選手育成よりもポリバレントな選手育成が大事になってくるんだろうなと。
もちろんこの考え方は以前にもあったと思う。ただ、実際にそれが機能しているかと言うとどうだろうか。
どのポジションでもプレーの質が下がらず、その上で特に強みを持つポジションがある選手は、非常に価値が高くなっていくと思う。
チーム練習や試合でもそうした事を意識した選手の起用を考えてくれるコーチや監督がいるところは、かなり楽しくなっていくんじゃないかなぁ。
結局、そういう能力持った選手で構成されるチームの場合、攻撃の起点がどこからでも開始できるのだ。そして、誰かがどこに動くかに応じて、各自周りの状況に応じて最適な配置に移動できる事になり、それは見事にフィールド内で常にバランスが取れた状態を保持したまま攻撃に進めることを意味するのだ。
現実にはなかなか難しいと思うが、フィールドを狭くしたフットサルの世界では基本そういう状態で各自が場面に応じて適切なポジションで攻撃防御の対応が必要なので、そういう意味でもマルバで経験したことは息子の血肉になっていると思う。