ワレワレハ宇宙人

宇宙人、ってみなさん信じます？

ちなみに、私は信じています。


近頃は、
「人間だって宇宙人だし、この広い宇宙に
同じような生物がいないわけないだろう」
なんてのもよく聞きますよね。

本当、その通りだと思います。

そもそも「宇宙人」という言葉自体
人間がつけたものだけど、

その「宇宙人」が文字どおり、人のような形を
しているとは全く限らないです。

もしかしたら、

目や口などないかもしれないし

血液なんて流れてないかもしれない

輪郭すらないかもしれないし

時間という概念の中にいないかもしれない。

痛みや気持ちを感じることすらなく

言葉も表情もないのかもしれない。

わたし達人間がどれだけ五感を研ぎ澄ましても、

化学がどれだけ発展しても、

到底、人間の身体では
認識することのできないような、

そんな、我々のさまざまな限界を
簡単に超えたものなのかもしれません。

街を歩けば、人とすれちがいます。

スーツ姿の男性は疲れた様子で、

杖をつき歩くおばあさんの重たい足取り、

ベビーカーに乗せられたちいさな子どもと、
真剣な目をしてそれを引く中年女性。

楽しそうに笑う女子学生、男子学生、

狭い道を駆け抜ける小学生、

それを冷たい横目で睨むたくさんの大人。

たかが人間、されど人間。

わたし達は、歴とした宇宙人です。

わたし達なりの進化を遂げ
この身体を、頭を、生活を手に入れた、

歴とした、宇宙人です。