話のフレームワーク集

今日は「話のフレームワーク集」について話します。

みなさん、会議の場などでの話し方、どんな話し方だとわかりやすいですか?聞き手にわかりやすい話し方って学んだことがありますか?

私は、最近、会議で質問に回答する場面、上司に提案する場面が多くなってきました。
そこで振り返ると、私の話し方では、メリハリがなく、話が伝わりにくいのではないか、結局何が言いたいのかわからなのではないか、と思って悩んでいました。
何故なら、いつも事実とか意見とか理由とか分けずに、思いついたことをダラダラ話してしまうことが多いからです。

そこで、今日は「話のフレームワーク集」→的を絞った話し方を5つ学びました。

1つずつ説明します。

1、「抽象から具体への運びを意識する」

・ここでのポイントは、今、「抽象的」なことを話しているのかな?「具体」のことを話しているのかな?と意識する。ということです。そうすれば、例えば質問に答えるときの話し方として考えた時でも、聞き手も質問からの答えの流れがスムーズでわかりやすいと思います。

例えば、「あなたはスポーツで何が好きですか?」と聞かれて、「私は農大相撲部の相撲が好きです。家の近くの大学だからです。」といきなり具体的すぎることを言われても聞く人は???ですし、「それ聞いてないわ、知らんがな???」ですよね。

それを、抽象→具体→抽象と話していくと・・・
「〇私は相撲が大好きです。(抽象)
〇具体的には、当然のごとく「やる」方ではなく「みる」方です。
国技館での生の大相撲観戦が好きなんです。
何故なら、人生の先輩からのお誘いで15年くらい前から、自宅の近くにある東京農業大学相撲部の、国技館での学生相撲試合を観戦していて、礼儀正しい農大のファンになり、見ていた部員がなんと何人か角界入りしているからです。
部屋で稽古を積んだ推しの力士を国技館で間近で見る大迫力は圧巻です。(具体)
〇だから、大相撲を観戦するのが大好きなんです。(抽象)」

・そうすると話に流れがあり、メリハリがつき、聞きやすいですね。今、自分が、抽象、具体のどこを話しているのか、意識していくこと、難しいけれど、これが一番大事だと学びました。

2、「ポイントを2つ(以上)に分ける」
・2つ以上でもいいですが2つがお勧めです。
1、キーワードを伝える(細かく説明しない。できるだけ端的に。)→具体
2、キーワード→具体
で文章を組み立てます。
例えば、和食料理教室で感想を求められたときに
「今日はありがとうございました。今日学んだことは2つあります。
1つは、和食の基本は、「さしすせそ」ということです。具体的には、和食に欠かせない調味料の頭文字で、「さ」は砂糖、「し」は塩、「す」は酢、「せ」は醤油、「そ」は味噌のことですが、味付けをする順番が「さしすせそ」の順番で行うと料理がもっとおいしく作れるということを学びました。
2つめは、先生の段取り力です。具体的には、料理は同時にいくつもの作業をこなさなければならない中で、先生は、順番に無駄がなく、効率的に料理を仕上げていらしたからです。
これから今日の学びを生かして料理に励みたいと思います。」

3.「プレップ」
Point ~主張、結論
Reason ~理由
Example ~具体例
Point ~主張、結論
の順に話すということです。海外では、この順に話す「ランゲージアーツ」を小さいうちから学んでいます。だから、海外の人は話が分かりやすいです。
日本は、結論ファーストがなじまない起承転結の文章の書き方を学んできました。
ここで、起承転結についてググってみました。すると、もともと漢詩の四句からなる絶句における構成法の一つだが、一方で、文章や話などで全体を秩序正しくまとめる構成の意となっていました。
「起」で自分の意見や作文のテーマを書く、「承」で「起」に対する解釈を述べる、「転」で「承」の内容を深堀りし、「結」で締めの文章を書く。とありました。
ということは、抽象→具体→具体→抽象ということでしょうか。
いずれにしても、プレップを意識し、海外の子どもたちに近づきたいです。

4、「天気予報のフレームワーク」
(1)空~事実、情報データ→「今日は厚い雲に覆われており、一日続く予定です。」
(2)雨~解釈、意見→「雨の降る確率は50%です」
(3)傘~提案→「折りたたみ傘を持っていった方がいいでしょう。」
です。これは何かを「提案」するときに使うと有効です。
これが、(1)事実や(1)情報ばかりだったり、ちょっと進んで(1)事実と(2)解釈ばかりだったりでは、相手は、天気予報に不満が募ります。提案がないからです。(3)提案まで伝えていきます。

5、「過去、現在、未来のフレームワーク」
(1)過去→改善前、現状
(2)現在→改善後
(3)未来→さらなる挑戦
例えば、勉強会での「感想」を求められたときに使うと有効です。
「今日はありがとうございました。今まで話し方の基本が抽象→具体→抽象だと学んだこともなかったです。今日学んだため、抽象→具体がどういうことかがわかりました。今後は、自分が話しながら、今は抽象か、具体か、と意識して、わかりやすい話し方を実践できるように取り組みたいと思います。」

というわけで、「話のフレームワーク」5つお伝えしました。何十年もだらだら話す話し方に狎れてしまっているので、これからは、今日の学びを少しずつでも意識しながら話していきたいと思います。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。

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