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高額療養費制度と日本の現実:財布が泣く話



日本の医療制度が世界トップクラスだと言われるのは事実です。しかし、その光の裏にある影について考えたことはありますか?厚生労働省が発表した「高額療養費制度」の改正が話題になっていますが、その真相を紐解くと、私たちの財布が泣く未来が見えてきます。

日本の給与と年金:現実を直視する勇気

まず、年金生活者の話をしましょう。日本の平均的な年金受給額は月々約15万円。それに対して、物価や医療費の負担がどれだけ重いか想像してみてください。他国と比較すると、その差は歴然です。例えば、ドイツでは1800ドル(約27万円)、カナダでは1500ドル(約22万円)。この差が示すのは、日本が「経済大国」という肩書きに胡坐をかいている現状です。

さらに、現役世代の話をすれば、日本の平均年収は440万円ほど。他のG7諸国と比較すると、日本はもう競争相手ではないのかもしれません。経済成長が停滞している日本では、給与水準が上がらないまま物価だけが上がり続けています。

円安という見えない敵

2020年、1ドル105円だった為替相場は今や150円を超える状況に。これが生活にどう影響するかを考えたことはありますか?輸入に依存する日本では、エネルギーや食料品の価格が跳ね上がるのは避けられません。例えば、スーパーで売られているオーストラリア産牛肉や輸入フルーツ。これらが以前より30%以上高くなっているのです。

高級メロンや特別な食材だけの話ではありません。普段の生活に直結する電気代や日用品の価格上昇も深刻です。これで「円安は関係ない」と言い切れる人がどれだけいるでしょう?

高額療養費制度改正の罠

今回の改正で「低所得層には配慮する」と政府は強調していますが、冷静に見れば、「全体の負担を少しずつ増やす」方針が明らかです。特に段階的に上限を引き上げるという手法は、国民が痛みに慣れるまで時間をかけてじわじわと搾り取る戦略ではないでしょうか?

高齢化が進む中、医療費の負担は今後ますます大きくなります。この改正で救われる人がいる一方で、多くの人が苦しい選択を迫られる未来が待っているのです。

未来への提言:声を上げよう

ここで私たちが問うべきなのは、「これが私たちが望む未来なのか?」ということです。給与水準を上げ、年金制度を再設計し、円安対策を講じる。これらを怠れば、私たちの日常生活はどんどん厳しくなり、将来の安心は遠のくばかりです。

今こそ、政府に生活の安定を求める声を上げるべき時ではないでしょうか?何も言わなければ、明日もまた財布が泣く現実が待っています。

次回は、より深刻な社会問題に鋭く切り込みます。それでは、また。

怜音 カルロス


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