政府が年収103万円の壁を引き上
愛する中間層よ、もっと働いてくれ!(心配しないで、政府があなたを…借金地獄へ導いてくれる!)
日本の経済状況と中間層にかかる重圧について考えると、どうにも皮肉が口をついて出てきます。最近のニュースでは、政府が年収103万円の壁を引き上げると発表しました。表面的には「もう少し自由に稼げる」という印象を受けるかもしれません。しかし、これを「少しだけ働いても良いですよ、でもその分しっかりと税金を払ってね」というメッセージと受け取るのは、私だけでしょうか?
寛大なる「103万円の壁」:その真意はどこに?
年収103万円の壁は、パートタイム労働者や主婦層にとっての一種の制限でした。このラインを超えると税金面での優遇が失われるため、働きすぎを控えるという人も少なくありません。しかし、今回その壁が少し引き上げられたことに、多くの人が「もう少し働いてもいいんだ」という安堵感を抱いたことでしょう。
でも、ちょっと待ってください。これって本当に「自由への一歩」なのでしょうか?むしろ、「もう少し働けるなら、少しだけ多めに稼いでね。その代わり、しっかりと税金も払ってね」と言われているような気がしませんか?わずかに増えた収入分は、そのまま税金として吸い上げられてしまい、最終的に国の財政に貢献することになります。「おめでとう、あなたはもう少し働いて、もう少し支払う資格を得ました!」とでも言われているようで、正直、笑ってしまいます。
借金を膨らませ続ける国:そのツケは誰が払う?
次に、日本の膨大な国家の借金について考えてみましょう。国家財政が深刻な赤字を抱えているのは周知の事実です。政府が国民に対して「もっと働いて、もっと稼いで、もっと税金を支払って」という暗黙のメッセージを発し続ける背景には、この借金問題があるのです。
一見、国は私たちの生活をサポートするために様々な優遇措置や補助金を提供してくれているように見えます。しかし、その費用はどこから来るのでしょう?未来からです。つまり、将来の世代がその借金を返済する負担を負うことになるのです。私たちが今享受している優遇措置や補助金は、実は「未来の誰か」が払う代償で成り立っています。まるで浪費家がクレジットカードを限度まで使い切って楽しんでいるような状況です。
ガソリン補助金:今の安心が未来の不安に変わるとき
そして、ガソリン補助金についても触れておきましょう。日本は石油資源が限られているにもかかわらず、ガソリン価格を抑えるための補助金を投入しています。確かに短期的には国民にとってありがたい施策です。しかし、この政策も長期的には大きな負担を将来に押し付けているだけです。
現在の日本がこうした一時的な「救済策」に依存することで、将来的にそれを負担するのは、間違いなく次の世代です。「今だけ無料で!」と振る舞っているレストランのようなもので、その場では食事を楽しめても、あとで来る請求書が心配になります。つまり、短期的な政策が未来の安定を犠牲にしている可能性があるのです。
結論:「ホラー経済」に巻き込まれる中間層
こうして日本の経済政策を眺めると、「ホラー経済小説」のような気分になってきます。主人公である中間層が、どうにかして働き、稼ぎ、税金を支払い続ける一方で、物語の終わりが見えないかのように膨れ上がる国家の借金というモンスターが迫り来るのです。私たちが今享受している優遇や補助金は、将来の不安を先送りするための「魔法の薬」に過ぎず、その効力が切れたときにはどうなるのか、誰も確信を持って答えられません。
愛する中間層よ、あなたの働きが日本を支えることは確かです。しかし、その支えが未来にとって本当に明るいものであるかどうかは、まだ誰にもわかりません。この果てしないパーティーがいつまで続くのか、私たちはただ見守るしかないのかもしれません。
怜音 カルロス