SNSで話題のトンデモ算数 「正方形が長方形であることをあえて教えない」
小学校の算数を調べると、トンデモな教育がかなり見つかる。
有名なのは掛け算の順序だけど、足し算の順序もある。
他には図形の仲間分け。
正方形が長方形であることをあえて教えない。
正三角形が二等辺三角形であることをあえて教えない。
平行四辺形が台形であることをあえて教えない。
ベン図を小学生に見せれば、四角形の仲間分けは簡単に理解できるのに、ベン図を掲載している教科書は5社の中で2社だけ。
算数教育の大手の東京書籍と啓林館は載せていない。
この2社の教科書だけで90%を占める。
昔からそうだったわけではなく、1970年代は集合論を使った数学教育が流行になり、算数の教科書でもベン図を積極的使った教育がおこなわれた。
しかし流行が去ると、流行の反動として算数教育ではベン図が嫌われるようになった。
算数教育は怪しい心理学が幅を利かせている場合が多い。
図形の仲間分けでも、小学生はベン図が苦手と決めつけている。
しかし教え方をよく見ると、小1の教科書で長方形は「縦と横の長さが違う4直角四角形」という先入観を生徒に植え付けて、正方形との違いを強調する。
そして小2の教科書では長方形の定義を明記して、「正方形は長方形である」と推理できるようになっている。
しかし上手く推理できない生徒がいると、教師は「小学生は図形の仲間分けが苦手」と勝手な判断をする。
マッチ・ポンプな教育方法だけど、算数教育では目立つ。
市販の算数ドリルを見ると、「正方形と長方形をそれぞれ選びなさい」という問題が必ず入っているけれど、解答欄が正方形と長方形に分かれていて、正方形を長方形に含めると解答欄が書ききれないようなっている。
模範解答でも正方形を長方形に選んだらダメなようになっている。
参考ツイート
https://twitter.com/sekibunnteisuu/status/1571770673944743936
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?