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子どもが教師をしている親の本音を言ってみる

公立小学校で教師をしている子どもがいます
まだまだ若手の先生です
子どもと関わる事が好きで気が付いたら自然に教師になっていたような息子です
大学生のうちから、もし採用されたなら長時間労働になる事はわかっていたので、自分なりのやり方を見つけて自分自身の消耗によって退職せずにすむ方法を常に意識しながら日頃の課題や実習に取り組んでいたように見えていました

そしていざ教師になった息子は当たり前とされる長時間労働に突入していきました
朝7時前には仕事を始め、夜の21時に終業
もちろん休み時間はありません

私も若くて自分の為にだけ時間を使えるうちはがむしゃらに働く事も大切だと思います
問題はそこではなくせっかく試行錯誤しながら時間を掛けるベきところと、これはここまでで仕上げると決めて仕事を終えると、先輩達が「もう帰るの?」と許さない環境を作るという点です
勿論全員ではないそうです

長時間労働をいくら政府や世論が変えようとしても、
それを自らやってしまう、それを当たり前としてしまう先輩方が多くいるという事です
先輩方の長時間労働にならってやっていけばそれが当たり前になる
今はそれでよくても将来自分が家庭を持った時、それが当たり前になっていては困ると思う、子どもはそう言います
新しい取り組みをしても保護者からはすぐに苦情が入り、学校側からは辞めるように言われる
物事が変わっていくには時間が掛かる…
それはよく言われる事
でもそこにチャレンジする事が出来る人間の力を潰してしまっていいのだろうか
そういうチャレンジを出来る人間は多くはない
教師だから、子ども達の為だから、なりなくてなったんでしょ、だから長時間労働は当たり前…
そういう風潮が本当に悔しい…
朝はもっと早くから学校に行かせてほしい、長期休みはなくしてほしい、最近よく耳にする話
いろいろな事情が各家庭にある
この世界において子どもは本当に大切な存在だからこそ悩ましい

子どもを産み育てるという選択をした保護者と、教師という職業を選択した先生達…


教師は辞めないという責任を果たす為に試行錯誤してもいいのではないのか

まだまだ若い息子ですが、子ども達が生きていく上で困らないように教えたいと決めている事があり、その事を日々実践で教えているそうです
「勉強が苦手でもいいから生きて行く上で大切な事ってあるよね」
親ばかですが息子のその考えが素晴らしいと思います
「安月給で大した事のない仕事だから先生の言うことなんて聞かなくていい。塾の勉強をしていればいい」と子どもに話す保護者もいたと聞きました
子どもと接するのが好きで休み時間に遊ぶのが好きな若い先生が辞めてしまう事になったら、子ども達が1番かわいそうなのに、どうして若い先生を大事に育ててくれないのだろう

私はただの教師の親で、学校で働いた事もないし、もちろん息子の話だけが正しい訳でもないし、先輩方からしたら息子が至らなすぎるのだと思う
それは勿論そうだ 
先輩方の経験には到底敵わない
でもせっかくなりたいと思ってくれる人が少なくなっている教師という職業に就いてくれた貴重な人材を、「これまではこうやってきたから」という呪いで潰さないで欲しい
こんなものは素人の甘い考えなのだろうか
でもやっぱり私は、打倒長時間労働にチャレンジする事は素晴らしいと思う
経験も少ない息子が試行錯誤している事は素晴らしいと思う

私生活では誰にも言えないので熱く書いてみた

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