ピッカピカの 旅に出るのさ
ストリップを引退してから
上手く踊れない、思い描くショーを上手く作れない、できない事だらけの自分を見て苦しむ事は減ったけど
かわりに何を見ても何も思わない日々が続いている
映画を見ても本を読んでも曲を聴いても ふーん、そっか。で終わってしまう
この状態があんまり良くない事だと、気づいているのにこのままで過ごしてしまう
無職、恋人なし、気を抜くと汚部屋
世間から言われる駄目な事をコンプしてる
個体じゃ強くないから人間は支え合って繁栄してきた種なのに
完全に群れからはぐれてる
でもだからこそ
なんにもないからこそ自由に動けるから
何も変わらなくてもいいから行動したくて突然知らない土地へ、そうだ京都へ行こう!と決めた
京都は10代の頃大学の見学にいったっきり
アゲハ姐さんに連絡を取り、姐さんに会いにDX東寺さんへ
DX東寺さんは行ったことがないので緊張しながら向かう
ドキドキ
京都駅広すぎて2回も駅員さんに訪ねてしまった
無事地下鉄(?)(わしゃ何に乗ったんじゃ?)乗りこなして東寺駅に到着
駅を降りてすぐスーパーがあったのでなんとなく覗いてみると、海老芋というものを発見!海老なのか芋なのか分からず買うのを見送ってしまったけど
いつか購入してみたい🦐
ヨイショヨイショと向かうは東寺
馬鹿の話失礼するよ
このお寺って誰か昔住んでたのか?大きすぎ!
東寺から歩いて割とすぐ、意外と住宅地に劇場はあって入口には常連さんらしき方々や聞こえてくる会話の内容で初めて来たのかな?と思われる集団のお客さんがいた
う〜!ドキドキ
スタッフさん方に声をかけると、なんとその方はスタッフではなくお客さんでしたとさ😳
もうすでにアットホームさを感じて懐かしくなる
初めて来たDX東寺は天井も高く、盆が2つあって広島第一劇場を彷彿とさせる場内だった
個人的に、真っ赤な絨毯の盆がカッコ良くて大好きなので見れて嬉しい
そんな東寺さんの広いステージで舞うアゲハ姐さんの姿に涙が出る
姐さんはこれ泣く演目じゃないよ〜と笑ってくれたけど本当に
たまに、人間じゃない、姐さんは何処か天から来たんじゃないかと思えてうつくしさに一瞬こわくなる
この感情に似た言葉を調べてみると畏怖の念 というらしい🤔
ストリップ劇場で度々溢れる謎の感情
佐野藤右衛門という桜守の育てた桜を見た人が、
けなげに咲く花のひとつひとつ
それが集まった時の絢爛豪華な様は
木や花を超えた存在
神をも観じる畏怖の念は
美しさゆえ
と感想を書いていたのを見た
おんなじ気持ちをストリップで感じる!
ストリップの凄いのは、神でもなんでもなく
そこにいるのはたった一人の 女性 だということ
かっこよくて痺れちゃうよね
そしてなんとせりな姐さんが手をひいてくれて突然東寺さんのフィナーレに参加させて貰いました😭
DX東寺さんは乗ることができなかったので、姐さんに手を引かれて花道と盆を駆け巡ってる時ほんとうに夢かと思った
照明さんもアナウンスで呼んでくれて、嬉しかったなあ
お客さんから見たら突然知らない女が乱入してきた!!とびっくりしたかも
すみません🙇♀️
私の中でストリップ劇場の好きなところの1つに、寒い朝にのむあったかい味噌汁みたいな
素朴さがあるところ
初めて訪れたDX東寺さんでも感じた
歴史があって、色んな人々(踊り子さんもお客さんもスタッフさんも)の出会いと別れを劇場が見てきたからなのか
明確には分からないけれど
ホッとするあたたかい感じがある😺
ストリップ劇場を知らない人からしたら
ホッとする!?裸エロ踊りしてるのに!?どういうこと!?と思われるかもしれないけど
行ってみないと分からないものがある
行ってみて、自分には理解不能です。と思ってもいいし
離れたってなんだって良いから
辞めた私に言う資格はもう無いのかもしれないけど
劇場がずっと在り続けますように
そう願ってます
突然連絡したのにわあ〜!とお会いしてくださったアゲハ姐さん、そして素敵な金銀銅杯のメンバーの皆さん、DX東寺さん、
お忙しい中ありがとうございました
京都の街並みも素敵で、うつくしい心を取り戻したような気がします
あと京都でお金持ちになれる神社へいったので
年末ジャンボでも当てよっと♪