自分でできる「働き方改革」Vol③
はじめまして!小学校教員12年目のオサリバンです!
残業月100時間超えだったわたしが、様々な時間術やマインドチェンジを駆使することによって、定時退勤6年目。そのノウハウや考え方を発信していきます。教員生活に苦しんでいる方の力になれたら幸いです。
よろしくお願いいたします!
「テストの採点」は時間泥棒
テストの採点って「ふつうにやれば」時間がかかる。
30人学級なら、入力も含めると一人につき1分ほど。
テスト1枚につき、30×1=30分!
しかもテストって年間で30枚くらいあるわけで、
30×30=900分(15時間!)もテストの採点をすることになる。
(高学年なら50枚くらいある!)
放課後に、界王拳10倍ばりのスピードで採点している先生をよく見かける。定時帰りが遠のいてしまう。
ちなみにわたしは、テストの採点を放課後にやらない。放課後にはすでにテストは返却済みだからだ。次の方法を正しく実践すれば、放課後の作業は0分になり、テストの採点地獄から脱出できる!
テストは「子どもが自己採点」する
テストの目的は、担任が子どもを評価することであると同時に、子ども自身が到達度を確認するということでもある。この2つ目の目的にフォーカスした取り組みである。
これは低学年でも実践済みなので、全学年で実施可能だ。
流れは次の通り。
テストが終わった子は、見直し後、解答を担任にもらいに行く
机の上は赤鉛筆のみ。筆箱はロッカーに入れるようにする。
自己採点後(ミスも修正後)、担任が最終チェックし、点数を記入する。
これだけ!これで45分の中で全員のテストを返却可能になる。
つまり、放課後の作業はほぼゼロになる!
メリット
子どもがテストの結果を最速で知ることができる
担任の作業が激減する
テストを実施日に確実に持ち帰ることができる
子どもの自己採点(セルフチェック)をする力を伸ばすことにもつながるし、自分のミスに気付く力を育てたい。「やりっぱなし」が一番身にならない。担任がすぐに〇付けすればいいじゃんって?それだとすぐに行列ができてしまう。子どもたちが「同時進行」で自己採点ができることが大事。
注意点
不正防止のため、趣意説明をしっかりと行う
正解かどうか不明な箇所は、そのままにして担任が判断する
たまに道具箱の中に鉛筆と消しゴムがあって、魔が差す子もいる。そのあたりにも気を配っていくことで、この取り組みは完成する。
番外編
「個別最適な学び」が重要視されている中、テストの実施日も個に応じてフレキシブルにするのもよいと考える。シンプルに「自信がついたら取り組む」というもの。ただ、いつまでもテストを実施しないわけにはいかないので、ある程度デッドラインは引く。
この取り組みも実施しているが、子どもにも保護者にも評判がいい。子どもにとって、テストが「がっかりするもの」ではなく、「自信につながるもの」にしていきたい。