[読書録]スタンフォード式最高の睡眠(西野精治 著)
睡眠は量より質
これまで「禅」「ミニマリスト」「片づけ」「アドラー心理学」とnoteで記事にしてきて、部屋も考え方もシンプルになってきたと思います。
そこで、さらに生活の質を向上させるため、「睡眠」「食事」「適度な運動」について、勉強しようと思っています。
今回紹介するのは「睡眠」に関する本です。
睡眠の研究の原点であるスタンフォードの教授が「最強の眠り方」を伝授する本、と商品説明より引用。
本書の中では、実際とったデータをもとに解説をしてくれています。
科学的根拠から説明しようとしているので、どうしても聞きなれないカタカナが出てきますが、それらを除いても十分理解できる内容だと思いました。
どうして眠くなるのかや寝る前にやっておきたいこと、やらない方がいいことなど、多くの人が興味を持っていることを解説してくれており、「寝つきが悪い」「寝てもすっきりしない」など悩んでいる人はもちろん、眠れているけど、今の睡眠は科学的にはいいの?悪いの?ということが知りたいにおすすめです。
90分の黄金法則
本書の中で著者が一貫して、主張していることは、眠り始めの90分が最も重要であるということです。
これは、はじめに書きました"量より質"にもつながります。
レム睡眠とノンレム睡眠という言葉を聞いたことがある人も多いと思いますが、眠りにつくとノンレムとレムを繰り返します。
初めに来るノンレム睡眠の90分を深いものにできるか、体と脳が休息状態にできるかが、眠りの質にとって最も重要だということです。
睡眠の質を高める方法
はじめの90分だけでなく、朝目覚めるまで「脳、体、精神」をしっかり休ませられるように、夜中に起きたりしないように、本書で書かれていたやった方がいいことやってはいけないことをまとめておきます。
〇時間
・最低でも6時間寝る(7~8時間は寝たい)
・就寝時間と起床時間を固定する(週間にすると眠りやすい)
〇寝る前にすること、しないこと
・風呂に入って、体の中を温める(40度くらいのお湯に15分)
(すくなくともシャワー、足湯でも体の中を温められる)
・就寝時の靴下はNG(足裏から熱を逃がすことで、眠りにつきやすくなる)
・夜に飲むコーヒーはカフェインなしのものにする
・食事はすくなくとも寝る1時間前までにする
・寝る前は頭を使わない(スマホやPCの操作は結構頭を使っている)
〇日中のすること(良い睡眠は朝から始まっている)
・朝は日光を浴びて起床モードにする
・朝食で体温を上げる
・仮眠は20分程度する
睡眠不足のデメリット(睡眠負債)
・寿命を縮める
・太る
・糖尿病(インスリン分泌悪化→血糖値上昇)
・高血圧
・うつ病、不安障害など
最後に
人は人生の3分の2を寝て過ごします。睡眠が重要ということはみんなわかっているのに、一番削られているのが睡眠なのも事実だと思います。
それは、睡眠について勉強する機会がないからではないでしょうか。
また、若いときは睡眠時間が短くても、影響を感じづらいからかもしれません。しかし、年齢を重ねると睡眠の重要性が増してくるので、どうして寝なければいけないのか、自分の睡眠について見直すのに本書を読んで理解が深まりました。
この記事では、ポイントのみ書きましたが、本書では、眠りの質を向上されるために、やるべきこととやってはいけないことの根拠をわかりやすく説明してくれていますので、興味を持たれましたら、読んでみてください。