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ハンチバック読書会
今更になるのですが、ハンチバックを読んだ感想をまとめようと思います。
改めてやろうと思ったのは、福祉関係の方々と読書会をやったからであります。
1人で読んだ時はうまく言語化できなかったこの本の描写の素晴らしさ、隠喩の素晴らしさを読書会をすることで見つけることができました。そこで改めてハンチバックという作品と向き合って読み直してみよう、と思うに至ったのです。
この本は先天性ミオクロパチーという筋肉が徐々に衰えてしまう病を持って生きている女性が主人公です。
主人公は排泄も、お風呂もヘルパーの介助が必要で、背骨の軋む苦痛に耐え、1時間に一度は血の混じる痰を吸引する生活を送っています。
しかし、この本は障害のある人のルサンチマンの作品ではありません。
現実と向き合い努力することへの真摯さが胸を打つ作品でした。