トンボ鉛筆のZOOMブランドがリブランディングしたした今、旧ZOOMの名作ZOOM505への高まる思いをここに書き連ねる
知っているだろうか 「ZOOM」を
ああアレね、オンラインでミーティングするやつねと思ったそこのあなた
違うのです
いや、正しいのですが、私の言いたい「ZOOM」とは違うのです
私の伝えたい「ZOOM」とはこれです
日本の文具メーカーであるトンボ鉛筆の高級デザインペンブランド
「ZOOM」
そりゃあコロナ禍で有名人になっちゃったアレには知名度は及ばないですが、文具界隈ではそこそこ有名なブランドです
このZOOMなのですが、最近(2023年2月)、3本の新商品をひっさげてリブラディングしたんだ
一度に3本も新商品が出て、凝ったブランドホームページなんかも作られちゃって(https://www.zoom-japan.com/)文具界隈も沸いているわけです。
うれしいね、新商品
もちろん、私も興味をひかれました
ただ、それと同時に一つの不安要素が頭の中に浮かんできた
「従来のZOOM製品はどうなっちゃうの?」
ブランドを新しくしてしまったのだから今までのブランドはなかったことになるのかもしれないという不安だった
特に心配だったペンはZOOM505というペンだ
海外でもデザイン賞を勝ち取り、30年以上も販売され続けてきた不朽の名作の呼び声高い水性ボールペン
文具ファンとしていつか買わねば買わねばの気持ちを持ち続けていたが、今、ZOOMには生まれ変わる時が来てしまったみたいです
「これから手に入らなくなったらどうするの? とんでもないぞ」
正直、評価の高いペンであるZOOM505が生産終了するなんてことは冷静に考えると、ないことだと思えるのだが、一瞬そんなことが頭をよぎってしまった
(実際、旧ZOOMブランドは「ZOOMクラシック」として今後も販売され続けるようだと後に分かります)
このよぎる不安は以前から思っていた「いつか505が欲しい」という気持ちと結びつき、私は急激にZOOM505がものすごく欲しい状態となってしまったのです
だから買いました ZOOM505を
新商品が盛り上がりを見せている真っ最中に買いました
ということで、私はかなりの逆張り買い物をしてしまった
新しいものじゃなく古いものを買った
でも、購入した例のZOOM505はとんでもなくいい筆記具だったので、大満足でした
今回の記事で本当に語りたいことはそんなZOOM505なのです
紹介しよう ZOOM505を
私が買ったペンはこれです
なんかやけに黒いヤツですが、アレ?と思った方もいるかもしれません
写真でお気づきの方もいるかもしれません
実は私の買ったZOOM505はただのZOOM505ではない
「ZOOM505META」です
ZOOM505を知らない方は「META」はもっと知らないと思います
ですので、少し概要を書いておきます
この「META」のシリーズは2019年から販売されている金属の質感が特徴的で上質なZOOM505の特別仕様モデル
ペンのデザインは普通の505と変わりませんが、中央のリングがラバー素材から真鍮製へと変更されていて、軸の加工にも違いがみられる
METAには三つのモデルがあるが、どれも意匠にこだわられた加工が施されている
値段は普通の505よりも1000円ほどお高めの3000円
私としては普通の505で全然よかったのですが、アマゾンでMETAが2000円で売っていたので、お得感につられて思わず買っちゃった
ちなみに買ったモデルはZOOM505META ヘアラインブラックというモデルです
ここからはZOOM505METAの詳細を実際に使った感想を交えて語りたいと思います
まずは、この見た目からだ
フルブラックでまっすぐなかっこよさを感じます
太軸だし「道具感」というかタフで丈夫な感じ
持ってみるとわかるけど、ずっしり重い全金属軸
材質はアルミです
やっぱり丈夫で力強い感じだ
それで、目を凝らしてこの軸をよく見てもらいたい
細やかな横溝がわかるだろうか
これは、先ほどの概要にも書いたMETAの特別な金属の加工です
ZOOM505META ヘアラインブラックにはその名の通りでヘアライン加工が施されています
ヘアライン加工は髪の毛のような細い傷をたくさんつける加工です
この軸をもう一度見てもらいたい
加工によって金属光沢は抑えられてピカピカしすぎず、より上品で落ち着いた印象を私たちに与えてくれます
加工のおかげで手触りはわずかにサラサラした感蝕で心地いい
このペンは上品さを持っていて、さらに、フルブラックの軸は金属の剛性感や無骨さもあるのです
すごくいい
太く丸みを帯びたやわらかで力強い505のデザインと落ち着いた光沢、金属の頑強な感じが合わさって、他のペンにはない独特の雰囲気を醸し出しています
やわらかなイメージと剛性感を併せ持つ魅力的なペンです
そういえば、まだ軸を触って眺めているだけでした
ペンは書かなきゃ意味がない
早速試筆してみます
では、実際に書いてみよう
キャップを外します
多少の力が要りますが、心地よい音とともに開く
ズーム505はグリップがラバーで、ペタペタする感じではないサラサラした感じ
高級感を損なわないけどグリップ力のある良いグリップ
ペンを握ってみる
やはり太さを感じるペンです
そして重さもしっかり感じます
全金属軸の流石の重み
ただ、キャップポストしても中心より手前に重心がある
大抵、キャップ式のペンは後ろに重さがかかることが多いのですが、これは前重心、低重心です
指や手に不必要な負荷がかからず安定した筆記ができる低重心であることはこのペンのすごいところ
中央の真鍮リングのおかげで低重心を実現しているのだと思います
かなりの重量があるペンですが、手全体に重みがかかるような嫌な負荷は感じません
キャップ式なのに低重心なのはとてもいい
紙に文字を書いてみます
ペン先を紙の上で滑らせます
真っ先に思い浮かんだ気持ちは「非常にいい」
「いい」という言葉は具体的じゃないから、人に何かを伝えるときにはあまり使い過ぎたくないのですが、意識せずにこの記事の原稿に「いい」と書き込んでしまった
私の中ではそれだけ「いい」と感じたZOOM505の書き心地ですが、何がいいってインクフローがいいのです
水性ボールペンの中でもトップクラスだと個人的に感じた
ペン先を紙の上にそっとのせて動かすだけで、くっきり線が引けるくらいのインクの出
万年筆と変わらないくらい
ドバドバ出てくるインクでとにかく気持ちよく筆記ができる
想像以上の書き心地に驚いたので、このペンのリフィルも気になりました
これが替え芯です
型番はBK-L5P33
0.5㎜の直液式水性ボールペンリフィルだ
ペン先に直接インクがくる直液式なら抜群のインクフローにも納得
このリフィルは本当に力要らずでスラスラ書けてしまう
さらに低重心で重さも十分にあるから重さを利用して楽に書くことができる
このペンはボールペンではこれ以上にないくらい力不必要で楽な書き心地です
しっかりした太軸の握り心地もいいし、ラバーで指も痛くなりにくい
もはや究極のスラスラボールペンです
見た目も質感も良くて書き味もとても良いボールペン
それがZOOM505METAです
もう欠点がないんじゃないかって思えてきたくらいですが、注意するべきところは水性のインクであるため、紙によってはインクが裏抜けしてしまうかもしれないということです
私はマルマンのスパイラルノートをよく使っていて、ZOOM505で書いた文字は裏にインクが抜けることはないが、裏からでも若干文字が見える
ガッツリ裏抜けしてないので、特に気にしていないけれども
裏抜けが気になるかもとはいえ、武骨なのに上品で、インクの出が良く軽い書き心地のZOOM505METAは、唯一無二で独特の「使うのが絶対楽しいペン」だと思います
新商品でなく従来品を買う逆張り買い物でしたが、ZOOM505(特にMETA)のすばらしさに気づけてよかったなと、この買い物には大満足です
新商品も良さげなので新しいZOOMも近いうちに買いたいね
みんなも買おう ZOOMを
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