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自己紹介(Part1)
私は63歳のおじいさんです。
こんな私でもnoteデビューしてやっていけるのかな?
とても不安で迷っていましたが、とりあえず自己紹介をさせて下さい。
ちょっと変わった人生を歩んでいるかもしれない。
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両親と姉が1956年に日本からブラジルへ移民し、私は1960年にSão Paulo(サンパウロ)のIpiranga(イピランガ)というところで生まれ、5歳までそこで暮らしました。
第二次世界大戦後の移民ブームで、多くの方々が夢を抱いてブラジルへ渡ったそうです。ところが、そこでの生活は全然違っていてとても苦しかったようです。
苦しい生活の始まり
上の写真は私が3歳で姉が9歳の頃のものです。ご覧になってわかるように、今にも壊れそうな家に住んでいました。家族は農業で生計を立てていました。
近くには川があり、大雨の日には氾濫し、窓下の高さまで水が...。当然、床上浸水でしたね。家が流されずに済んで良かったと思いました。
苦しい生活の中でも、なぜか家にはソファーがありました。
やんちゃな私はソファーの上で飛び跳ねて落下し、右腕を骨折したそうだ。記憶にございません。
なかなか経験できないこと
ある日、一人で家の前の道で遊んでいたら、子ども目線で遠く離れたところから大きな物体が近づいてくるのが見えた。どんどん大きくなってきて向かってくるので恐ろしくなって逃げた。家に向かって逃げれば良かったのに、何を思ったのか川の方へ走って行きました。ところが、その物体が私を追いかけてくるのです。橋までは距離があり、大ピンチでした。ギリギリのところで助けられましたが、その時の大きな物体は、初めて見るゾウでした。
話によるとそれは野生のゾウではなく、近くで行われていたサーカスから逃げ出したゾウでした。それにしても、あの時蹴られたり踏まれていたらと思うと恐ろしいです。
大変さの中に楽しみも
農業を営んでいた両親は忙しくて、朝の牛乳と焼きたてのフランスパンと買いに行くのは私の役目でした。TV番組「はじめてのおつかい」とは全くちがうのは、カメラマンや番組スタッフがいないことだ。助ける人がいないので、どんな事があっても買って帰らないといけない。
お店は川の向こう岸にあり、橋を渡らないといけなくて、子どもの足ではけっこうな距離があるように思えた。毎日大変でしたが、お店を出るとパンを少し食べ、牛乳も少し飲みながら帰宅しました。家族は困った様子でしたが、私にとってはこれが楽しみでした。(笑)
5歳までIpirangaで暮らし、その後Santo Andréに引っ越しました。
波瀾万丈な人生が続きます。