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働きすぎるとどうなるの?~働きすぎのそのあと~
はじめに
「働き方改革」「ライフワークバランス」など、労働時間に関するワードを至る所で耳にするようになった。
最近では宝塚宙組劇団員が転落死した事件で、過重労働やパワハラが疑われている。遺族側によると、亡くなる直近1か月の時間外労働の推計は277時間にも及び、これは厚生労働省が定める「過労死ライン」を優に超える。
人は働きすぎるとどうなるのだろう?意外と知らない人が多いのではないだろうか。過労の症状に個人差はあるが、代表的なものを挙げると…
・だるさ
・めまい
・イライラ
・記憶力の低下
・食欲不振や過食など
・睡眠障害(過眠・不眠など)
・頭痛や腹痛
私が過重労働から、うつ病一歩手前まで行ったときの症状は以下である。
◇過覚醒(眠れない・興奮状態が止まらない)
◇常にのどが渇いている
◇自分のミスに気付かない
◇メールの返信ができないほど、考えが纏まらない
◇下痢と便秘を繰り返す
◇一日一食。その一食は大量に食べてしまう
◇文字が読めても意味が理解できない など
上記の”文字が読めても意味が理解できない”とは、「署名押印してご返送ください」と書いてあるハガキを読むことはできても、署名押印・返送という意味が理解できないため、行動が取れないのである。
行動に意識が伴わないため、本を読んでも言葉が上滑りしてしまい、何度も同じ個所を読み直した。しかし、本の内容を理解できない状況にも違和感を感じなかった。とにかく何かを「こなす」こと、「活動していること」が重要だったのかも知れない。
昼も夜も過覚醒状態でいることがほとんどだったが、突然抗えない睡魔に襲われて、短時間死んだように眠ってしまうこともあった。
自分ではちゃんとやっているつもりでもイージーミスが増え、他人からどう見えていたのか、想像すると頭を抱えたくなる。
恐ろしいのは、「過重労働によって心身に異常がでている」ということに、自ら気付くことが難しい点だ。「今夜早く寝れば大丈夫」「今度の休みにゆっくりしよう。それまでは頑張る」などと軽く考えてしまう。
今は過労死について多くの方に伝えたいという気持ちで、キャリアコンサルタントの資格を取得し、大学院にて過労死防止について学んでいる。
このnoteは、過労死防止のために研究する社会人大学院生の学びの記録である。