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シンプルな文法と発音でOK!世界で通じる「伝わる英語」の学び方
皆さんこんにちは!
今回は、多くの日本人が抱えている「学校で英語を習ってきたのに英語が話せない」という悩みについて、イギリスの大学院で学んでいる理論、ロンドンの語学学校での実践経験、そしてこれまでの私の英語学習の経験をもとに、「伝わる英語」について書きます。
「伝わる英語」とは?
ここでいう「伝わる英語」とは、聞き手が理解しやすい英語 のことです。聞き手には、英米圏のネイティブスピーカーだけでなく、ヨーロッパ、中東、アジアなど世界中で英語を話す人々を含みます。これは、学校の教科書で学んだ「ネイティブスピーカーが話す標準英語(アメリカ英語・イギリス英語)≒完璧な英語」とは異なります。
では、なぜ「伝わる英語」を目指すべきなのでしょうか?理由は二つあります。
1. 標準英語を話す人の割合は少ない
標準英語を話す人は、英語話者全体の1割にも満たないと言われています。つまり、ネイティブではない人と英語で話す機会のほうが圧倒的に多いのです。例えば、イギリスで標準英語とされる RP (Received Pronunciation) を話す人は約120~180万人で、イギリスの人口のわずか 2~3% に過ぎません。また、私が市役所時代に海外出張で訪れたシンガポールでは、「シングリッシュ」と呼ばれる英語が話されており、"really" /ˈrɪːli/ の発音が /reali/ のように日本語に近い発音で使われていました。
2. 標準英語を完璧に話すのはハードルが高い
日本語と英語は、文法(SVO vs. SOV)や発音の構造が大きく異なる ため、日本人にとって標準英語を完璧に話すのは難しいのが現実です。正しい単語を適切な語順で話そうとすると時間がかかり、細かい文法ミスを恐れるあまり会話が滞ってしまうこともあります。
例えば、私自身も過去に 三単現の -s を間違えたら、初めから言い直してしまう ことがありました。しかし、「伝わる英語」では、多少の文法ミスがあってもコミュニケーションが成立すれば問題ありません。
それでは、具体的な学習方法について説明します。
1. 文法:シンプルさがカギ
聞き手が理解しやすいように、シンプルな文法を心がけること が大切です。ここでは、「こだわるべき文法」と「厳密にこだわらなくてもよい文法」を3つずつ紹介します。
✅ こだわるべき文法
1️⃣ 基本的な語順(SVO)を守る
✅ 例:
〇 I like coffee.
× I coffee like.(日本語の語順)
2️⃣ 現在・過去・未来を明確にする
✅ 例:
〇 Yesterday I go to the market.("went" ではなくても伝わる)
〇 Tomorrow I meet my friend.("will meet" でなくても意味は通じる)
3️⃣ 助動詞を活用する
✅ 例:
You must come at 10.(「10時に来なければならない」→ 意図が明確)
I can help you.(「手伝えるよ」→ 可能性を示す)
❌ 厳密にこだわらなくてもよい文法
1️⃣ 三単現の -s(He like coffee. でもOK)
2️⃣ 冠詞の省略(I bought apple. でも十分通じる)
3️⃣ 完了形や仮定法の簡略化(If I know, I tell you. でも問題なし)
2. 発音:子音を優先的にマスター
リピートアフターミーの練習だけでは限界があります! まず、発音記号を確認しながら 舌の位置を物理的にチェックする ことをおすすめします。
ただし、発音記号は 44個 もあるため、まずは 子音(24個) を優先的に学びましょう。子音は、単語の意味を決定づける役割を持つ ため、これをマスターすることで誤解を減らせます。
特に、次の3種類の子音(発音記号14個)を意識してください。
最低限カバーすべき子音
1️⃣ 破裂音(/p, b, t, d, k, g/)
✅ 例: 「pat」と「bat」、「cat」と「cap」など。
2️⃣ 摩擦音(/s, z, ʃ, ʒ, f, v/)
✅ 例: 「sip」と「ship」、「see」と「she」、「zoo」と「so」など。
3️⃣ 破擦音(/tʃ, dʒ/)
✅ 例: 「cheese」と「jeans」、「cheap」と「jeep」など。
発音は、学習の早い段階で習得するのが効果的!
単語と違って数が限られている(44個だけ)
正しく発音できると、リスニング力も向上する。
まとめ
英語が話せなくて困っている方は、まず 「伝わる英語」 のマスターを目指してみてください。
📌 「伝わる英語」を習得すると…
✅ 勉強の負担が軽減される
✅ 精神的なストレスも減る
✅ 基本の型を身につけることで、応用が効くようになる
「完璧な英語」を目指すのではなく、「伝わる英語」を目標にすることが、実践的な英語力のカギ です!