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【バトスピ】盤石の足場を得て生まれ変わった「ベリアルハデス」デッキ!


1.はじめに

 ベリアルデッキ(怪獣・星人デッキ)とは、2020年10月20日発送のコラボスターター「対決!ベリアル軍団」で本格的に強化されたウルトラ怪獣が主役のテーマです。

 ウルトラマンベリアルの力によってトラッシュから蘇った怪獣軍団が、多彩な能力で相手の盤面を一気に破壊しながらライフをもぎとるビートダウンデッキです。
 
 ですが、弁慶に泣き所があるように、ベリアルデッキにもまた見過ごすことの出来ない弱点がありました。立ち上がりの遅さと防御力の低さです。
 その大きな要因は、足場の脆さにあります。ベリアルデッキは足場となるカードの性能が高くなく、カードを横に並べることを苦手としていました。  
 そのため展開と防御に必要なコアを捻出することが難しく、準備が整う前に負けてしまうことが少なくなかったのです。その後に出た強化カードも、弱点の根本的な解決には至りませんでした。
 
 しかし時は流れ、2024年4月27日。「契約編:真  第1章:神々の戦い」の発売により、ベリアル銀河帝国の歴史に新たな1ページが刻まれることとなります。

 「魔導の契約神ハデス」
 神託条件に系統:「冥主」を持ち、必ず初手に握ることが出来る2コストの創界神ネクサス。
 このカードの登場により、ベリアルデッキの弱点であった足場が改善、防御の弱さもハデスパーツを採用することで克服し、安定性と展開速度が飛躍的に向上したのです。

 そんなわけでして、この記事ではハデスを組み込んだベリアルデッキ「ベリアルハデス」をご紹介させて頂きます。是非、最後までお付き合い頂ければ幸いです。

ハデスパーツ
 「魔導の契約神ハデス」とその関連カードを、この記事では「ハデスパーツ」と呼称します。
 非常に緩い条件でトラッシュから使用することができるため、紫デッキにおける優秀な出張カードとして注目されています。

2.デッキレシピ

究極生命体レイブラッド星人 … 3枚
凶悪宇宙人ザラブ星人 … 3枚
仮面ライダーエボル コブラフォーム[2] … 3枚
無幻魔人ジャグラス ジャグラー[ウルトラ怪獣2020] … 2枚
宇宙忍者バルタン星人[初代ウルトラ怪獣] … 3枚
ベリアル融合獣 ペダニウムゼットン … 3枚
ウルトラマンベリアル アトロシアス … 3枚
悪の権化 ウルトラマンベリアル … 3枚
紫の世界 … 3枚
暗黒の塔 … 3枚
ギガバトルナイザー … 3枚
神話宝剣グラン・デーヴァ … 2枚
魔導の契約神ハデス … 1枚
六冥魔導デルズ・ヴァジュラム … 2枚
ハデスディザスター … 3枚
計40枚

3.カード紹介

魔導の契約神ハデス
紫コラボデッキの玩具もとい救世主

 1ターン目に「ハデス」と「ネクサス」を並べることで場にシンボルを2つ用意できることが、この構築の最大の利点となります。
 
 このデッキでは「ベリアル融合獣ペダニウムゼットン」以外のスピリットはすべて系統:「冥主」を持っており、意識せずともコアを貯めることができるため、契約技の発動コストに困ることはないでしょう。
 
 さらに契約技で任意の怪獣(「宇宙忍者バルタン星人[初代ウルトラ怪獣]」を除く)をトラッシュに送ることができるため、防御と同時にベリアルによる蘇生の準備も行うことができます。
 
 このように、頑丈な足場・トラッシュ肥やし・防御能力とベリアルデッキが喉から出るほど欲しかった効果を全て持って来た救世主。その威容は、ベリアルデッキにおける「来たぞ われらのウルトラマン」と言っても過言ではないでしょう。

ハデスディザスター

 「魔導の契約神ハデス」が場にあるだけでトラッシュから使える優秀な除去札。

 ハデス専用のカードと思いきや、なんと「悪の権化 ウルトラマンベリアル」の神託で落としても効果を発揮するうえに、創界神ベリアルにコアを乗せることができます

 広い範囲に対応した「コア+」効果と強力な除去性能を持つことから、実質ベリアル版「スペシウム光線」と言っても過言ではないでしょう。

六冥魔導デルズ・ヴァジュラム

 ベリアルデッキの防御を補強してくれる頼もしい一枚です。
 
 場に出た後の仕事はほとんどないので、次の蘇生を期待して敢えて自壊させてもいいでしょう。
 
 蘇生のために必要なスピリットには紫1色の指定があるため、このデッキでは「ウルトラマンベリアル アトロシアス」以外の大型ウルトラ怪獣には対応していない点は注意しましょう。

究極生命体レイブラッド星人
サーチ要因その1>Ψ(▼皿▼)Ψ 

 ベリアルデッキの元祖初動札。しかし、このデッキの1ターン目はハデス+ネクサスでシンボルを2つ並べたいため、召喚は主に2ターン目以降となります。
 「悪の権化 ウルトラマンベリアル」と「ウルトラマンベリアル アトロシアス」に耐性を与えることができるため、耐性目的で蘇生させることもあります。

凶悪宇宙人ザラブ星人
サーチ要因その2>Ψ(▼皿▼)Ψ

 これまではトラッシュに落ちた「ウルトラマンベリアル アトロシアス」を回収できる唯一の手段でしたが、「仮面ライダーエボル コブラフォーム [2]」の登場によりアトロシアス以外のカードを積極的に拾いにいけるようになりました。

 ベリアルデッキ識者の皆さまにおかれましては、先行2ターン目でザラブ星人とギガバトルナイザーを出せるようになったと言えば、ハデスの恩恵をご理解いただけると思います。

 召喚後はギガバトルナイザーを合体させることで、アトロシアスに煌臨できます。

仮面ライダーエボル コブラフォーム [2]
ハデスデッキでも大活躍中。サーチ要因その3>Ψ(▼皿▼)Ψ

 このデッキでは「無幻魔人ジャグラス ジャグラー[ウルトラ怪獣2020]」だけでなく、キーカードである「ウルトラマンベリアル アトロシアス」を回収できます。これにより「凶悪宇宙人ザラブ星人」が実質6枚となり、安定してアトロシアスを手札に加えられるようになりました。
トラッシュで眠るベリアルを引きずり出すエボルの図に文脈を感じる。

無幻魔人ジャグラス ジャグラー[ウルトラ怪獣2020]
発売されてからずっと高騰してる>Ψ(▼皿▼)Ψ

 バースト効果の優秀さは言わずもがな。
 「ウルトラマンベリアル アトロシアス」を煌臨させても良し、ブレイヴを合体させ4点を狙っても良しと隙の無い一枚です。

宇宙忍者バルタン星人[初代ウルトラ怪獣]
このベリアル様のために生まれたカード>Ψ(▼皿▼)Ψ

 最強クラスの一枚です。
 効果の優秀さはモチロンのこと、名称に「星人」と「怪獣」を含み、系統に「冥主」を持っているため「仮面ライダーエボル コブラフォーム [2]」以外の全てのカードとシナジーを持ちます。
 
 このデッキにおいては特に役割が多いため箇条書きします。(V)o¥o(V)
 
・「ウルトラマンベリアル アトロシアス」を煌臨できる。
・2体の重疲労とこのカードの召喚で、最大3面を阻止できる。ドローもできる。
・蘇生させることで召喚時効果を使い回せ、相手のブロッカーを無力化できる。
・ブレイヴを合体させ、「バーストを発揮させない」アタッカーとしても運用できる。
「神話宝剣グラン・デーヴァ」と合体したスピリットに「バーストを発揮させない」効果を適用することができる。
・バースト条件が破壊/消滅時なのでバウンスしてくる相手には発動が狙いにくいと思いきや、バウンスに反応して「六冥魔導デルズ・ヴァジュラム」を召喚→BPが負けた状態でブロックすることで、バーストを開くことができる。

ベリアル融合獣 ペダニウムゼットン
お前はまだ舞える>Ψ(▼皿▼)Ψ

 このデッキのフィニッシャーです。
 アタックステップに蘇生させることで(「ウルトラマンベリアル アトロシアス」 or 「ギガバトルナイザー」)ライフバーンができるため、基本的にはトラッシュにあってほしいカードです。

 これまでは手札に来てしまうと事故の要因になりかねなく構築によってはデッキから抜けてしまうこともありましたが、ハデスの契約技で手札からトラッシュに落とせるようになり、見事フィニッシャーとして返り咲きました。

ウルトラマンベリアル アトロシアス
覚悟を決めろ>Ψ(▼皿▼)Ψ

 トラッシュを肥やす速度が上がったことと、トラッシュからの回収手段に「仮面ライダーエボル コブラフォーム [2]」が加わったことで、あっという間に大型ウルトラ怪獣を場に並べられるようになりました。

 相手のスピリットだけでなく、未だ健在である世界系ネクサスを転醒させずに除去できる、このデッキの花形です。消滅時のライフバーンは忘れずに。

神話宝剣グラン・デーヴァ

 6色のブレイヴなので、前述のとおり合体したスピリットには「宇宙忍者バルタン星人[初代ウルトラ怪獣]」の「バーストを発揮できない」効果が適用されるようになります。

 界放でバウンスができるため、破壊・消滅・重疲労・バウンスとあらゆる除去を相手にぶつけられます。
 
 このデッキでは、赤・紫に加えて白(ジャグラス・ジャグラー)、緑(バルタン星人)が場に並ぶため容易に軽減シンボルを満たすことができます。合体条件の厳しさも、早期から大型を並べられるこのデッキでは気にならないでしょう。
 
 余りがちなハデス上のコアを界放のコストに用いることが出来たり、「悪の権化 ウルトラマンベリアル」が「転神」を持つため創界神との合体時効果も無駄にならなかったりと、いぶし銀な一枚です。

ギガバトルナイザー
ジャグラス ジャグラーには扱えないぞ。「星人」じゃないからな>Ψ(▼皿▼)Ψ

 足場が固くなったことの恩恵を大きく受けた一枚。
 「凶悪宇宙人ザラブ星人」が「ウルトラマンベリアル アトロシアス」の回収に専念する必要がなくなったため、手札に加えやすくなりました。

悪の権化 ウルトラマンベリアル
見よ、この威容>Ψ(▼皿▼)Ψ

 「対決!ベリアル軍団」の目玉カード。「ギガバトルナイザー」と同様の理由でアクセスが容易になりました。また、1ターン目で「魔導の契約神ハデス」と共に並べたときの快感は是非味わって頂きたいです。
 
 「転神」と「ギガバトルナイザー」の効果が重要になってくるため、「ハデスディザスター」でコアを追加するのは「魔導の契約神ハデス」ではなくコチラにしましょう。

 また「神話宝剣グラン・デーヴァ」と合体した状態で転神した場合、他のスピリットと同様に「宇宙忍者バルタン星人[初代ウルトラ怪獣]」 の効果が適用されます。

紫の世界・暗黒の塔

 3コストのネクサス。
 1ターン目にハデスと並べたいので「悪の権化 ウルトラマンベリアル」と合わせて9枚体制となっています。

 暗黒の塔はメタ効果よりも、シンボルを赤として扱える効果の方が重要になります。

採用候補カード

 ハデスパーツの1枚。「悪の権化 ウルトラマンベリアル」の神域でもアタックステップ中に手札を破棄できるため、ミラージュ効果を使う機会は意外と多いです。
 このデッキでは、貴重な縦引きカードとしても重宝するでしょう。

 中型のアタッカー。足場が安定したことで、出しやすくなりました。
 相手のコア数に依存しない破壊効果を持つため、長期戦にもつれこんでも活躍できる一枚です。

 トラッシュの「凶悪宇宙人ザラブ星人」と「仮面ライダーエボル コブラフォーム [2]」を蘇生できます。このカードを採用するときは、「ガボラ[禍威獣]」も一緒に入れたいところです。

 紫創界神の御用達マジック。
 このデッキでは紫の効果によるオープンとトラッシュ送りを多用するため、2枚以上採用していればほぼ確実に手札に加えることができます。
 こちらのコアシュートを警戒している相手の計算を狂わせるだけでなく、敢えてコア1個の相手スピリットを場に残しておくことで、「ウルトラマンベリアル アトロシアス」と「ベリアル融合獣 ペダニウムゼットン」のライフバーン効果に繋げるプレイングも可能になります。
 攻めにも守りにも使える、器用なカードです。

4.回し方

 ①「魔導の契約神ハデス」+ネクサスで場のシンボルを増やしつつ、
 ②「究極生命体レイブラッド星人」「凶悪宇宙人ザラブ星人」「仮面ライダーエボル コブラフォーム [2]」でトラッシュを肥やしながら、「ウルトラマンベリアル アトロシアス」「悪の権化 ウルトラマンベリアル」「ギガバトルナイザー」を探し、
 ③アトロシアスを着地させ、トラッシュのウルトラ怪獣を蘇生させてライフを削る。

 動きそのものはシンプルです。
 序盤は相手の行動を妨害することよりもネクサスを並べながら、トラッシュを肥やすことを優先します。

 概ね3~4ターン目(上振れすれば2ターン目)にはアトロシアス煌臨の準備が整うため、相手の盤面に応じて必要なカードを蘇生し、一気にライフを奪いにいきましょう。

 それまでは、ハデスパーツと創界神ベリアルの神域で相手の攻撃を凌ぐことになります。創界神たちのコストに使うため、常に手札には怪獣/星人を抱えておきましょう。

〇弱点

 防御面をハデスパーツに依存しているため、相手の使えるコアが増えるほど対処が難しくなります。

 また、相手の防御マジックを妨害する手段がないため、ハデスパーツをもってしてもアタック一辺倒になりがちです。

 戦いが長引くほど不利になるので、怪獣軍団らしく前のめりに攻めていくことが肝要です。

5.おわりに

 契約神ハデスに
 
  このデッキにも
  ワクワクを与えてくれたことを
  感謝して

 Ψ(▼皿▼)Ψ 

 それでは次回も~~~レッツ、キスダム!

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