ノーナの元ネタについて
初めに、追憶・魔導武装国コクレア、追憶・歴史の最果て、外史6話それぞれで得たノーナの記憶についてのネタバレを含みます。ご注意ください。
以前に投稿したものとは違う考察になりますが読みたいという殊勝な方は是非
以前の考察との相違点
以前の考察ではノーナが聖書に出てくるモーセの姉であるミリアムを元にしているのではないかと考察していたが、今回はノーナがミリアムではなくモーセを元にしているのではないかという考察です。
ノーナがモーセだとする理由
ここから先はかなりのネタバレ含みますのでまだ見てない方はご注意を
モーセについて
ノーナがモーセから取られているとして話を続ける上でモーセについての知識を共有しておくのは重要なこと。
以前の記事にも書いているため重複する部分もあるが簡単に紹介しておこう。
モーセは当時の王の政策によって殺されようとしていたが母親や姉の助けもありファラオ(当時の最高権力者)の娘に拾われ養子となる。その後、(当時の住民から神とみなされていた)ファラオの子と呼ばれることを嫌ったモーセは当時奴隷状態にあったイスラエル人を救うため、そして約束の地と呼ばれる豊かな地に行くために自分が信仰している神に用いられた。
時は少し進みファラオが治めていたエジプトを出て少しした時、モーセは自分が信仰している神に対して大きな罪を犯した。その罪故にモーセ達は約束の地が目の前にある状態だったが入ることを許されずモーセが死ぬまで約束の地の周りで滞在することになった。(モーセが亡くなった後にイスラエル人は約束の地に入ることができた。)※かなり詳細を省いて紹介しています。
ノーナとモーセの類似点
モーセについてある程度わかった上でノーナとモーセの類似点をこじつけも含めながらではあるがあげていこう。
1,どちらももある意味で神の子と呼べる、そしてそのことを喜んではいない
2,どちらも自分以外の人達が約束の地(目的地)に行くには死ぬ必要がある
3,名前が似ている
特に考えたいのは2で触れている約束の地についてだ、聖書には約束の地について別の呼び方もされているところがある、そこでは約束の地について''エデンの園のような地'' と書かれてある。エデンの園のような地…そう、つまりもう1つのエデンの園、アナザーエデンとも言える。今まで沢山のアナデンのストーリーを楽しまれて来られた方々なら思ったことであろう''外史はどこでアナザーエデンのタイトル回収来るんだろう''をここでもって来たのだ!…これぞ私たちをいつも楽しませてくれるアナデン!!いつまでもついて行きます!!
今後のノーナの動きについて
さて、ここまでの考察が全てあっているとして今後どんな展開が予想されるのか考えたいが、その前にいくつか疑問に思っていたことについて私なりの考察を得たのでこの考察の前提知識として共有させていただく。
コクレアでのループが大渦ではない?
コクレアでノーナの母親が囚われているループは数日間のもの、何千回、 何万回と繰り返せば大きな渦になることも予見できるが、外史5話のファントムの記録では少なくとも1000回に迫る程のループが発生しているが近くの時層に影響を与えるほどの力ではなさそうだった。つまり大渦はコクレアでのループではなくもっと大きな例えば''数万年規模の時代遡行''なのではないか!?
記憶の最果てにてノーナを生み出した科学者達がエルジオン(DC1100年)と比較してもかなり先の未来であること、追憶にてコクレアが古代(BC2万年)が近い年代であることから科学者達の時代からコクレアの時代まで戻ったとして数万年と考察できる。
また、外史の説明では''突如として生まれた大渦''と表現されているため、もしノーナの母親が囚われているループが大渦とするならば何千回、何万回繰り返した先に生まれたはずであり、これを「突如」と表現するのは違和感がある。
大渦が存在し続けている理由
科学者達が数万年規模の時代遡行をしたとこが大渦の原因だとして、大渦として存在し続けるためには時代遡行が繰り返し行われていると見るのが通常だろう。
つまり彼らはどこかの地点でループしていることになる、それが時代遡行を始めた時なのか、時代遡行の途中なのか、コクレアの地に入ってからなのかは分からないがループしていることになる。
ではなぜループを止められないのか、原因として考えられるのはやはりノーナだろう、ノーナがコクレアの時層から出てアララトに来てしまったことで変わってしまったのかもしれない。ループし続けている要因として考えられたものを2つ紹介しておく。
1,ノーナの死を確認してから時代遡行をする予定だった。
ノーナの死を科学者達に知らせる装置がノーナに取り付けられており、科学者達がその信号を確認するまでコールドスリープする選択をしていればの話ではあるが、もしこうであればノーナはまだ生存しているため科学者達は目覚めることなくいつかは死を迎えることになるだろう。
2,コクレアで発生したループに阻まれている
ノーナを送り出してからの時間を把握できるならば時代遡行のタイミングを合わせることができる。タイミングを合わせられたとしてもコクレアではループが発生しており、コクレアの国民が死んでからループするまでの間の時間が非常に短くなっているため、その間になかなか到達できず科学者達は元の時代に戻されるか次元の狭間で彷徨うことになりいつかは死を迎えるだろう。
大渦の正体とその止め方
ここまでいろいろと考えてきた結果、大渦の正体が少し見えて来た気がしたので共有しておこう。
大渦はコクレアでノーナの母親が囚われているループ、科学者達が囚われているループ、この2が干渉した結果生まれたもの。
つまり大渦を止めるには2つのループを解消する必要がある。
まずコクレアでのループについて考えよう
コクレアでループが生じているのはプリズマの爆発により国民が死んでしまったため。つまりループを止めるには国民を生存させる必要がある。すぐに思いつい手立てとしては、プリズマの爆発そのものを止める、爆発を耐えられるようにする(ノーナの母親は大丈夫だった)くらいだろう。
次に科学者達が囚われているループについても考える
このループは考察の域を出ないが、ループの原因は科学者達が死んでしまったため。つまり、コクレアの国民と入れ替わるように時代遡行する必要がある。これにはコクレアの国民が死にそのタイミングで科学者達がコクレアの時代に来なければならない。
科学者達のループを止めれば国民を救うことはできない、そしてコクレアのループを止めれば科学者達のループを止められない。
どちらかを止めればどちらかが止められなくなる…
止め方がわからなくなったところで今回の考察はここまでとしようと思う、これ以上思考を重ねても良い未来を見ることができなさそうだからだ…もしここまで見てくださっている方の中で他の道を見出しておられる方がいるならば、そっとでもいいので教えて欲しい!
私の考察を根本から覆すものも、同じような考えであっても結末が違うものあるだろう…今はまだ正解が発表されていないのだ…存分に楽しむこととしよう!!