株で借金554万円背負った経緯。
記事自体は無料で全て読めます。
正直ど素人が書く文章なので期待に添えるものではないかもしれません。それでもこの失敗談を見て僕のように投資、投機で身の丈に合わない取引をして苦しむ人が一人でも減らせればと思い書きました。
それでも読んでいただける方がいるようでしたら幸いです。
私が株で借金を負ってしまった経緯について書いていきたいと思います。
結論からお伝えしますと約1600万円の損切りを行いました。さらに、信用取引という投資資金を担保として手持ち資金より大きな金額の取引ができる投資方法を行ってしまっていたため、554万円という借金を抱えることとなってしまいました。
借金を作るきっかけとなったのはダブルスコープという会社の株の取引でのことでした。この会社の株を初めて買ったのは1Q決算前、この時期円安恩恵を受ける会社の決算が軒並みよく決算発表後に株価が急騰しているのを見て、円安恩恵を受けるダブルスコープも上がると読んだ私はあるだけの金をこの会社の株につぎ込み買いました。他にも子会社上場等イベントがあることを前々から見ていたこともありいろいろと今後面白いのではないかと期待を込めての買いでした。実際に決算を見ると期待していたより物足りなく私には見えたのですが、決算と同時に発表された自社株価予約取引契約の締結というサプライズに株価は反応し翌日にはストップ高となりました。そこからも株価は何度かの調整を繰り返しながらも順調に上がっていき、平均取得単価850円ほどで買ったものを約2300円で一度利確し760万円ほどの利益を得ることができました。
それからも何度かダブルスコープをデイトレ、スイングトレードで売買し着実に利益を上げていき、この調子で上手くいくならば信用取引を使えばさらに資産を増やせるのではないかと思い信用取引に手を出したのが地獄の始まりでした。それからも何度も現物信用ともに限界まで買い増しを行いピークでは、含み益込みで資産は1800万を超えるまでになっていました。
短期間で1000万円以上の利益を出せたことで、ダブルスコープさえ持っていれば資産は増えてく一方だと思い込み冷静な判断ができない状態になってしまっていました。
9月16日金曜日着々と株価を上げる中、上場予定の子会社が公募価格割れとの情報が流れ株価は一時ストップ安をつける事態となりましたが、ダブルスコープ側から公募価格は確定していないとのIRが出たために株価は再度上昇に転じ、それを見て安心してしまい子会社上場まで持ち続けるという誤った判断を私はしてしまいました。
いつもであれば必ずかけておく逆指値注文を銘柄に惚れ込んでしまっていたために大丈夫だろうと外してしまっていたのでした。
IRが発表され再度上昇しだし安心したのもつかの間、また株価はみるみるうちに下がっていき再度ストップ安をつけました。
この時、何かおかしいと思い売り注文を出そうと動いたが後の祭り、みるみるうちに売り注文が増えもう売るに売れない状況となってしまっていました。成り行きで売り注文を発注し後は祈るのみ。
しかし、祈りもむなしく売れぬまま3連休へ入ることとなってしまいました。
信用全力二階建てであったため、借金になり得ることが頭をよぎり、パニック状態になっていた私は、後々借金があることが親にばれるよりは先に相談しておいたほうが良いと思い連絡することにしました。ぽんとすぐには払えそうにない額の借金になる可能性があることを親に伝えると予想とは反して「何そんなこと。人殺したでもない、誰かに迷惑かけたでもない。何の問題もないよって」優しい言葉が返ってきて年甲斐もなく泣いてしまいました。そんな言葉をかけてもらったはいいのですが、私の実家は特段裕福でもなく親から借りることが出来たとして100万円程度、正直ここからはただ祈ることしかできませんでした。
3連休明けの9月20日火曜日、祈る気持ちで気配値を見ていましたが、買いよりも、売りの桁が一桁多くストップ安気配とても寄り付く気配はありませんでした。
9月21日水曜日、この日も祈るように板を見ていたが祈りはむなしく寄る気配などなくストップ安。
ストップ安3連続により値幅4倍となっての9月22日木曜日、正直生きた心地がしませんでした。1000万以上の借金もあり得る等と冷静に思いながらも震える手で成り行き売り注文を入れ気配値を見ていたのを覚えています。
しかし、昨日までの売り注文が嘘のように消え寄り付く気配が出ていたのです。始まると始値1469円で値が付き、そこで持ち株全てを売り損失を確定しました1600万円という過去最大の損切りでした。借金額は554万円。とんでもない額の借金を抱えたのにも関わらずどこかほっとしている自分がいました。人生で一番長く感じた地獄の一週間でした。
今回私がこのようなことになってしまったのは、急激に資産を伸ばせたことで更に増やせるのではないかと欲を出し信用取引に手を出してしまったことが一番の要因です。また、私は双極性障害と言う病気を抱えており、その症状の中で、躁状態にある時、自身過剰になり金銭感覚が常軌を逸してしまうことがあります。それを病気のせいにしてしまうのは逃げになってしまいますが、自分がそのような状態であることをもっと理解した上で相場と向き合うべきでした。
554万円という大きな額の借金ではあるのですが働き続ければ返せなくはない金額であったことが、不幸中の幸いだったのではないかと思います。高い勉強代ではありましたが、生きていれば何とかなると自分に言い聞かせて一日一日を頑張り借金を返していこうと思います。
拙い文章で読みずらいところが多々あったと思いますが最後までお付き合いいただきありがとうございました。
何よりもTwitterで「生きていれば何とかなる」「応援してます」等、優しい言葉をかけてくださる方々が多くそれを支えに地獄のような一週間を乗り越えることが出来ました。それがなければ取り返しのつかない馬鹿な行動をしていてもおかしくなかったと思います。
本当にありがとうございました。
微力ではありますが、幸せになるためにしているはずの投資で不幸になる人を一人でも減らせれば幸いです。
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