私は近年のレトロブームに乗っている...?
私は、エンタメの作品に触れることが好きだけど、ひとつに強い思い入れがあることが少ない(の割に、見終わったあとはめちゃくちゃエゴサはしてしまう)のですが…
”強いていうならば”程度に、好きな作品があります。
それが「コクリコ坂から」というジブリの長編アニメーション映画なんです。
今回は、わたしがなぜ「コクリコ坂」が好きなのかについて、書き連ねていく回です。
お時間があれば、どうぞお付き合いください。
簡単に「コクリコ坂」について紹介すると、
戦後の日本を舞台に、高校生の男女を描いていく青春劇です。
しかし、さすがジブリ。この作品も、ただの青春劇で終わるはずがありません。そこも兼ねて魅力を紹介していきたいと思います。
上手く魅力を言語化できるかな…
頑張ってみます!!!
まず、好きな要素を挙げていきましょう。
その1、懐かしさも感じる戦後の活気ある横浜の町と、カルチェラタンという男子の魔窟
その2、無骨にも感じるが、シンプルでまっすぐな登場人物たち
その3、丁寧に描かれるストーリーとは関係のない日常シーン
その4、手嶌葵と武部聡志の劇中歌
それでは、この要素をひとつずつ、丁寧に見ていきたいと思います。
➀懐かしさも感じる戦後の活気ある横浜の町と、カルチェラタンという男子の魔窟
この作品の舞台は、戦後の日本です。オリンピックを目前にして活気あふれる姿が描かれています。
下町は多くのひとが行き交い(これは現代と共通していますね)、みんなが復興めがけて顔を上げて歩いている雰囲気があります。(劇中も坂本九の「上を向いて歩こう」が流れます。いいですね。)
この作品全体のどのロケーションも好きですが、特に好きな2シーンがあります。
まず一つ目。下町のお肉屋さんです。作中では、主人公の海と俊が訪れて、コロッケをほおばるシーンが描かれています。
昔はどこにでもあった商店街、お肉屋さん…
わたしが物心ついたときには、商店街というものは地元にほとんど残っていなかった(残っていたのは残骸のみだった)ので、すごく憧れです。
商店街でお店のひととお話しながら買い物とか、素敵ですね。
昔はこうやって地域のひとと交流を持っていたんだよな、などと考えたりしてしまうわけです。
そして二つ目。男子高校生の魔窟、カルチェラタン!
高校生の海と俊をメインに描かれる作品ですが、「若者の○○」も同じくらい熱量を持って描かれているのがこの作品の魅力の一つです
俊の名言をひとつ紹介しましょう。
「古いものを壊すというのは過去の記憶を捨てるというのと同じではないのか!人が死んでいった記憶をないがしろにすることと同じではないのか!」
高校生らしいまっすぐでエネルギーのある主張ですね。
この「古いもの」こそが本作における私の大好きな舞台のひとつ、カルチェラタンです。
男子による文化系の部活動の活動場所となっているカルチェラタン。先ほどから「魔窟」と表現しているように、色んなものが詰め込まれた(古くてっちょっと汚れている?)建物です。ぜひ、作中で観てみてほしいのですが、いわゆるガラクタのようなものがたくさんあるんだけど、それがいいんだよなと思わせてくれるような素敵な場所です。
私がこれを素敵だと思うのには恐れく訳があることに気が付きました。
昔から、発見どころがたくさんある絵本が好きだったのです。(バムとケロがその最たる例ですね)
毎回新しい発見がありそうな場所にとてもワクワクしますね。
だから、わたしはカルチェラタンという建物が大好きなんです。
魅力その➀だけでだいぶ長くなってしまった気がします…
わたしも疲れちゃいました。
今日はもしかしたら最後まで行かないかも…
とりあえず次に行きましょう。
その2、無骨にも感じるが、シンプルでまっすぐな登場人物たち
これも、わたしの好みの問題だと思っていて、
わたしはもしかしたら「昭和」という時代に少しあこがれがあるのかもしれません。
けど、男女平等社会になりつつあるという点では、現代が好きです。
わたしは専業主婦が向いておらず、働かないと生きていけないので。
…話を戻します。
昭和のどこに憧れがあるかというと、
「シンプル」なところです。
昭和歌謡曲をよくカラオケで歌うのですが、「赤いスイートピー」とか、すごくピュアな関係&気持ちが描かれていると思いませんか?
わたし、実は、LINEとかSNSのつながりが濃い関係性が苦手なんです。多分関係性によりけりですが、LINEで雑談ができません。
LINEはあくまで遊ぶ約束をするものであり、会話のツールにはなり得ません
だから、昭和の携帯電話もなかったころのシンプルさに憧れているような気もします。
あくまで、理由をつけるとすればこんな感じかもしれませんが、
単純に、シンプルでまっすぐな登場人物が好きなんです。
さて、この作品は青春作品といいましたよね。
私が一番好きなセリフが海ちゃんのこのセリフです。
「わたし、風間さんがすき。血がつながっていても、たとえ兄妹でも、ずーっと好き」
え…と思いましたか?スミマセン、ネタバレをしてしまいました。
この過程が気になる方は、ぜひ本編をご覧ください。
はい、また話が逸れかけました。
この、まっすぐなセリフがいいんです。
これは一例ですが、他にも、まっすぐ生きている登場人物はどれも魅力的です。
ぐるぐるぐるぐると余計なことばっかり考えて生きている私ですが、こうでありたいというあこがれが尽きないものです。
本当は最後まで書ききりたかったけど、本日はここまで。
とりとめのない文章を読んでいただきありがとうございました。
これからも精進してまいります。