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『はなのわ』ギャラリー「花の歴史と時の彩り展」2024.5.20~8.20
複合施設「はなのわ」とシンボルガーデン
東神楽町複合庁舎「はなのわ」が完成し、見学に訪れる町民や視察の方が多くなってきました。特徴でもある円形回廊上には、ホール・図書館・貸会議室・バスセンター・診療所・薬局・カフェスペースが放射状に位置しているので、庁舎から出ずに用を足すことが出来る、とても利便性のよい建物になっています。
廊下には歩行距離が示されているので、用事が無くても『おさんぽ』『ウォーキング』で利用することも可能なんです。
庁舎前には上野ガーデンの上野砂由紀さんが植栽デザインする「花のまち東神楽」のシンボルガーデンの完成を今年夏に控え、着々と工事が進んでいました。(すでにオープン済み。ガーデン観覧無料)
【もやっと①】
【もやっと①】
「ハナノマチ ヒガシカグラ」ヲ シルヒトハ ドノクライ イル?
本当の意味での「花のまち東神楽」を語る方には、着任してから1年経っても出会えていませんでした。
この「花のまち」の定義がどこにあるかすらも、見聞きすることはありませんでした。
「花のまち東神楽」の『シンボルガーデン』ができるのに…
「わからなければ調べてみる!」
東神楽町図書館の御協力をいただいて、関係文書を片っ端からしらべてみましたがどれも断片的でしかありません。町の100年史などを調べてみても「花」のワードは点在するばかり・・・。でも、これらを繋いでいくと
・60年以上も花の取り組みがされているまち
・先人たちが目指した理想の先が現代の東神楽町の姿
といったことが、ハッキリと浮かび上がってきたのです。
それが⇩こちら
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1958年からはじまった取り組みが「花のまち東神楽」を作り上げ
「住み続けたいまち」にも育ってきたことを知り、今強く思うことは…
「まちの人たちが『花のまち東神楽』を語っていってほしい」
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【もやっと②】
【もやっと②】
「チイキデ カツドウスルヒトヲ シルキカイヤ サクヒンヲ シッテモラウバガナイ??」
この【もやっと②】
町内で活動している方が口をそろえておっしゃることなんです。
「自分たちの活動を知ってもらうための展示や発表をする場がないんです」
「あらたな試みをまず地元から知ってもらいたい!」の思いはあっても
まずどこに相談すべきなのか。相談したとしてもスムーズとはいえず、時間的制約がある子育て世代には、経済的負担も大きい(会場使用料)。
まちには子育てしながら活動している方がたくさんいらっしゃいます。
とても元気で活気があります。
残念なことに、その熱量はこのまちに活かされることなく、相談しやすい(やりやすい)隣の都市へと流れていってしまっています。
【もやっと③】
【もやっと③】
「仕事や社会生活において自分の持っている知識や技術を十分に発揮できる機会(場)がない」
これはまちの方も大いに感じられている状況(実際にそういう活動をしている人をあまり知らないし、知る機会もないというお話がありました)。
このミーティングに参加された方は先程のクリエイターさんらとは一致しないのに、おっしゃることは同じ…。
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「なにか解決の”きっかけ”を作ることはできないか」
3つの【もやっと】いっぺんに解決するには、とにかく
「やってみる!」
①複合庁舎を訪れる人にみてもらう
②「花のまち東神楽」の歴史と今を知ってもらう
③「花」にかかわる活動をしている人を作品とともに紹介する
企画したのが「花の歴史と時の彩り展」開催でした。
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3カ月の開催期間中、近隣市町村の方、行政視察の方、町民の方など、通算303名のご来場をいただきました。
そこでは、あらたなコトやヒトとの出会いがありました。
在廊中に、直接ご意見・ご感想をお話くださる方もいらっしゃり、
これまでとこれからの「花のまち」の捉え方が、こんなにも濃淡多彩なのだという感触を得ることで、「きっかけ」をつくろうと試みた私自身が逆に、新たな気づきの「きっかけ」をいただくことになりました。
「まだまだできることはある!」
この展示企画は、2024年9月3日から開催の
「花の歴史と時の彩り展~花史・花彩・花響~」へとつづきます。