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これから”よもだ”書いて行きます。

愛媛の山奥で生まれ、現在は、日本の食べ物や農村に関わる仕事をしています。
自分の”モノサシ”にてらして、”こうあるべき”、”こうしたら良い”と考えていることを、少しずつ書いていこうと思います。
あくまで私の”モノサシ”での話なので、世間の常識に照らすと、”よもだ”をくっていることが多くなります。
”よもだ”って愛媛の方言ですが、「常識に対して文句を言う人」「我流で屁理屈こねてる人」というくらいの意味で、苦笑いとともに使われるのがしっくり来るような気がします(愛媛のなかでも地域でニュアンスが違うようで、いい加減な人、無責任な、という説明がメジャーなようです。なお、”くる”は、クドクド言うくらいの意味でしょか。)。

まずは、仕事関連の話題から、ボチボチと。
「農業・農村の価値の見せる化」をどう進めたらよいか気になっています。
農業・農村が国民の皆さんに提供している大気・水・土の調節、景観などの価値は、市場で取引される農産物やツーリズムなどの価格に反映されにくく、市場の機能だけに任せておくと、十分に供給されなくなってしまうことが課題になってます。
政策という面から見ると、福祉政策、教育政策、防衛政策などと並んで、農業・農村政策に貴重な財源を投じるためには、納税者の皆さんから、これらの価値への理解を得ることが必須だと言えます。「なぜ、農業・農村政策が必要なのか」納税者の皆さんの目線で納得されないと、良かれと思って企画した政策も、バラマキ批判に曝され、農業関係者に対する”贔屓の引き倒し”みたいになってしまいかねません。
他方、ビジネス関連でも、最近では、エシカル消費などの形で環境・持続性を意識する層に向けた市場の開発が進んでいますが、西欧諸国と比較すると、日本の市場が未成熟であることは否めません。ビジネスを活性化する基盤としても、農業・農村の提供する価値を、国民の皆さんに「見せる化」していくことが求められます。
これまでも、生産者と消費者の顔の見える関係づくりなど、国民の皆さんの感性に訴えかけて、農業・農村の提供する価値を伝える取組は一定の成果を上げています。
こうした定性的な働きかけは魅力にあふれるものですが、農業・農村の持続的な発展に向けて、ステークホルダーの意思決定、政策の企画・評価、新たなビジネスの創出等を具体化するためには、定量的に事実(エビデンス)をそろえて「見せる化」をさらに進化させることが必要となっています。
事実(エビデンス)に基づいて、農業・農村が国民の皆さんに提供する価値を「見せる化」していく上で、最適なコンセプトとして、生態系から人間が受け取る便益である「生態系サービス(Ecosystem Services)」があげられます。
ここら辺りから”よもだ”くって行こうと思います。

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