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書く習慣DAY15 誰かにオススメしたい映画

今回のテーマは誰かにオススメしたい映画。

今まで見た映画の中で、私がオススメしたいのは「おしえて!ドクター・ルース」という2019年公開のドキュメンタリー映画だ。

ドクター・ルースは何者かというと、アメリカで活躍しているセックスセラピスト。
撮影当時は90歳で、現役のセラピストとして活動している。
性のお悩みだなんて、コミカルな内容なのかと思いきや、人とのつながりや人間愛、生き方について考えさせられる深い映画である。

ドクター・ルースの人生はとにかく波瀾万丈だ。
彼女はドイツ生まれのユダヤ人。
第二次対戦中、ユダヤ人への迫害が強まったため10歳の時にひとりでスイスへ疎開。
両親と祖母をホロコーストで失い、戦争孤児となる。
戦後はパレスチナへ移り、イスラエル軍のスナイパーとして活動。
砲撃で両足切断になりかねないほどの大怪我を負う。
その後フランスへ渡り、大学で心理学を学ぶ。
さらにフランスからアメリカへ移住し、メイドをしながら大学へ通い、40代で博士号を取得。
50代から出演したラジオ番組で全米の人気者となったそうだ。
プライベートでは3回結婚している。 

こんなジェットコースターのような人生があるんだ!と衝撃を受けた。

ここで、私のドクター・ルースの尊敬ポイントを3つ紹介したい。

1.とにかくエネルギッシュ
ドクター・ルースは多忙だ。
大学院での講義、イベントやメディア出演、著書の執筆などスケジュールは常にいっぱい。かつて住んでいたイスラエルやスイスにも行く。精力的に活動している姿は年齢を感じさせない。

2.学習意欲が高い
戦時中、勉強したくてもできなかったからだろう、とにかく勉強熱心だ。
フランスでは1年間準備して大学に入学しているし、アメリカではシングルマザーでメイドをしながら英語を勉強し、大学に通って学位を取っている。
ドイツ語、ヘブライ語、英語を話すことができるんだもの、ボケるわけがない。

3.常に弱者の味方
ユダヤ人という理由で祖国を追われ、家族を失ったドクター・ルースは多数派をノーマル、少数派をアブノーマルというのを嫌う。
AIDS、中絶、LGBTなど常に性的弱者の味方だ。
性についてオープンに語るため、周囲から批判されることがあっても笑い飛ばしてきた。
想像もできないような壮絶な経験をしたからこそ、悩み苦しむ人に寄り添い、勇気を与えることができるのだろう。

ドクター・ルースを見ていると、年齢を言い訳にして、自分の可能性を制限するなんてもったいと思う。
彼女の言葉と生き様には自分らしく生きるヒントがあふれている。

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