(読了)少女には向かない完全犯罪
方丈貴恵さんが書かれた『少女には向かない完全犯罪』を読んだ。
最近は電子書籍が多めで紙の本は手にとってなかったけど久しぶりに読むといいなあ。
なんとなく紙の本は崇高な感じで、電子書籍だとより娯楽感が強いのはなんでだろう?
幼少期に本を読むことはえらいっぽい教育をされたからだろうか?
紙でも電子でも本は本なのにね。
さて今回の本はミステリー。紙の本を手に取る時タイトルと装丁だけで選ぶジャケ買いをしがち。今回も完全犯罪の言葉に惹かれて手にとって読み始めたところしょっぱなから幽霊。あれ?ゴースト?ホラー?私ホラーはちょっと苦手なんだよなあ…なんてちょっと引きつつ読み進めたら安心。ちゃんとミステリだった。
ミステリは結構読むんだけど好きになった作家さんの本は端から端まで読んでしまうタチで赤川次郎さんの三毛猫ホームズシリーズは一時期ハマりすぎて既刊は読み切ってしまってた。
そこまでくると作家さんの癖もわかってしまって序盤で犯人が誰か感覚で分かるようになってしまう。コナンの映画版もゲスト声優のキャラクターは基本序盤で殺されるか犯人だもんね。芸人さんがやってるキャラは序盤で死にがち。
その点今回の本は作家さんも初めましてで全然展開が読めなかった。読みながら誰が犯人かな、トリックはこうかななんて考えるんだけどことごとく外れた。登場人物が時々増えることも原因だとは思うけど後から読み返せばちゃんと伏線もちらほらあるのに全然気が付かなかった。
どんでん返しなんて、通常は2回あれば多いなって思うのにこの作品は3回!結構お腹いっぱい。
勢いよく読み続けて2時間半くらいで読めたかな。もう少し時間をかけてじっくり読んでいっても良かったけど面白いが先行しちゃってどんどん読んじゃった。
個人的には読書感想文としてあらすじっぽい内容がわかってしまう文章はあんまり好きじゃないのでこのnoteは「読んだよ〜」っていう報告だけ。
読んでくれてる人に向けてメッセージを残すなら、どんでん返しと軽快な展開、ハピエンが好きならおすすめ。もちろん殺人事件が起きてる分全員が全員幸せハッピーエンドではないけどミステリというカテゴリからすればハピエンの部類だと思う。
もちろんトリックも一考の価値あり。
ミステリリハビリにちょうどいい作品である。