今は亡き『りゅうちぇる』
7月12日、タレントの「りゅうちぇる」がお亡くなりになられました。
このニュースは話題となり、社会にも衝撃を与えた内容でした。
今後、りゅうちぇると同じような人を出してはいけないと思い、書かせて頂きました。
①なぜ「りゅうちぇる」は亡くなってしまったのか。
『ネットでの誹謗中傷に苦しみ自殺した可能性』
2015年ごろから「ぺこ&りゅうちぇる」としてぺこちゃんとセットでテレビに出ていました。
その後2人は結婚、子供をもうけて幸せに暮らしていました。風向きが変わったのは2022年8月。「人生のパートナーになる」として離婚を発表、さらにりゅうちぇるが性自認をカミングアウトしたことにより自分勝手だと批判の声が激増しました。
それ以降、りゅうちぇるが家族のことをSNS上に一切上げないことから、育児放棄疑惑が始まり、誹謗中傷はさらに加速、炎上に至るまでになったとのことです。
ここまで叩かれるのは、カミングアウト後みるみるうちに女性化していく見た目に衝撃を受けたことが理由の一つではないでしょうか。
当時2人は「離婚」と発表せず「新しい家族の形をつくっていく」と話しており、世間は「離婚と何が違うの?」と違和感を抱いていました。その違和感を持ったまま、突如女性の風貌でテレビ等に出始めたりゅうちぇるさんを受け入れるには困惑したのは事実。カミングアウトした瞬間開放的になったなーと、驚きと少しの嫌悪感を抱いた人も少なくなかったのではないでしょうか。育児放棄疑惑という落差の大きさも大きな炎上理由と考えられます。
②家族のカタチ
パートナーである「ぺこ」が言っていた内容で、
『りゅうちぇるが今後どんなに進化していったとしても、ただ私たちの元に生まれてきてくれた息子の親としての責任と覚悟、それさえ日々1秒たりとも忘れずしっかり胸に持って過ごしてくれれば本当にそれ以外私は望むものはないのです。
いきいきしているryuchellの姿を観て私も受け入れて良かったなって思うし、泣いて悩んで考えて、この形をつくって発表するところまでやってよかったって今、心から思えるんです。』
とコメントを残している。
誹謗中傷している外野には、家族の様子は当然見えていません。何も事情を分かっていない外野が口出ししている状態。本人達からしたら「ウチのこと何もわかってないのに悪く言わないで」と思っていたかも知れません。
りゅうちぇるが仕事に励む分、ぺこが家事育児を担う。それで家族は問題なく成り立っていたように思えます。
③ペコ、グアムからの帰国後
ぺこが滞在先のグアムから息子のリンクと緊急帰国。りゅうちぇると涙の対面を果たしました。
下記ペコインスタから引用(一部割愛)
『7月12日、りゅうちぇるが亡くなりました。
このようなことを皆様にお伝えしなければいけないこと、未だに信じられません。
息子に、息子がだいすきなダダのことを伝えるのは、今日まで生きてきた中でいちばん辛い瞬間でした。
りゅうちぇると出会い、結婚し、わたしたちの最愛の息子が生まれてきてくれて、そして去年、新しい家族のかたちで進んでいくことを皆様にお伝えさせていただいて。
りゅうちぇると出会ってから今日まで、その時その時のかたちで、この先一生かけても足りないくらいのたくさんの愛をもらいました。
去年、わたしに勇気を出して、自分の抱えていたものを打ち明けてくれたこと。
わたしは今も、そして息子が大きくなったときも、胸を張って「あなたをいちばん愛している最高のダダだよ」と息子に伝え続けます。
息子の5歳のお誕生日だった7月11日の前日は、じつはりゅうちぇるも日本からお祝いしにグアムへ来てくれていました。
息子のお誕生日当日は朝に帰らないといけないから、前日の7月10日、息子もスクールをお休みして、丸一日たっぷり3人で出かけてあそび、おおはしゃぎして、息子の5歳をお祝いしました。
お誕生日当日の朝、いっしょに息子をスクールへ送り、「日本に帰ってくるとき空港にお迎えに行くからね」と、まさか本当の別れになるとは思えない、いつも通りの、とってもフランクな ''いってらっしゃい'' でした。
そして、7月12日に連絡を受け、まったく現実とは思えませんでした。
そして今日、息子と日本に帰ってきました。
皆様からご心配、そして、りゅうちぇるのことを温かいお言葉とともに世間の皆様にお伝えしていただけること、本当に感謝の気持ちでいっぱいなのですが、どうか、わたしたちの大切なまだ小さい息子もいます、そっと見守っておいていただけたらと思います。
わたしは、りゅうちぇるが出会わせてくれたわたしたちのかけがえのない息子を、必ず守ります。』
私はこの内容を見たとき、込み上げてくるものを抑えらずにはいられませんでした。『家族のカタチ』は世間一般的とは違えど、「りゅうちぇる、ぺこ、リンク」は幸せな家族であったことは間違いないでしょう。
それが一部の凝り固まった考えの人たちの心無い”誹謗中傷”によって奪われて良いのでしょうか。だから我が日本国は自殺者ランキング世界6位(2020年発表データ)と各国の人口からしても多くなってしまっているのではないでしょうか。
りゅうちぇるの死去を受け、過去に誹謗中傷していたツイートやアカウントを消す人が続出しています。しかしそんなことをしてもりゅうちぇるは還って来ません。言いたい事だけを言って、ヤバくなったら逃げるなら最初から誹謗中傷なんて書かないでほしい。
何気ないツイート1つが人の人生を奪ってしまうのです。
今後、りゅうちぇるのように同じような思い・状況をする人がでないことを切に願う・・・ツルケンでした。
最後まで読んでいただき有難うございました。