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グラフォスをねらえ!

こんにちは、パンとペンが好きな、メカニ嘉一と申します。

ひたすらパンを食べるイラストの「パンずき」シリーズと
ペンや文具や画材について描く「ペンをねらえ!」シリーズ
を描いています。

私が、ちょっと前に手に入れた、ペリカン社の「グラフォス」
について調べたので、ちょっと書いてみますね。

…実は、先に、ペン先を購入してしまって、
「漫画用のペン軸で使おう!」
と、差そうとしたら…つ、使えな~い💦

グラフォスの軸が、なかなか見つからず、
ネットで、古い軸を発見&購入し、やっと使用可能に✨
そして、このペンが、なかなか良かったのです!!


そんなワケで、かなりマニアックな上、古い製品ですが
「グラフォス」に関する情報をお持ちの方は、教えて下さると有難いです。

「Pelikan Graphos」とは
ペリカン社さんが、1938年から販売をしていた
製図&カリグラフィー用のペンです。

軸の後の穴からインクを入れ、前の穴からインクが出るので

その穴を塞ぐ形で、専用のペン先を設置し
インクを、2枚のペン先の間に滲ませ線が描ける

‥と言う仕組みになってます。

烏口→ロットリングの移行期(1938~1978位?)に、活躍していたペンで
最初は軸&ペン先&インクのセット売りだったとか。
高価格のセットですと、何と!60種類のペン先が入っていたそうです。

その後、ペリカン社と提携していた、ロットリング社が、1978年位から製造
ペリカン社が破産後も、継続して製造販売していたそうです。

専用のペン先は、ヨーロッパ販売用が、ドイツ製
アメリカ合衆国への販売用は、メキシコ製だったとか。

私が持っているペン先も、ドイツ製とメキシコ製で
12本入りで400円の値札が付いています
…当時の価格としては、お高かったみたい…💦

使ってみた感想も、書きますね。

「グラフォス」は、「烏口」よりは、「つけペン+万年筆」に近いので
使い方が解れば、初心者でも描き易いし

「万年筆」に近いので、つけペンよりもインクが多く入って
長く、安定した線が描けるのが長所かと。

描き始めは、設置後、2枚刃の上側を回転させて、
刃の穴の辺りに、少しだけインクを乗せるのがコツです。
(軸の毛細現象を誘発させるための、呼び水みたいな役割になります)

専用ペン先も約60種類あって、色んな線が描けて、お薦めです!
…難点は、かなり、手に入り難い事💦

この絵に描いた線用ペン先は

A=直線&曲線用…0.1、(0.12?)、0.13(後から販売)、(0.14?)、0.18、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.5、0.6、0.7(後から販売)
(11種類?)

O=丸い太線&レタリング(ラウンドペン型)…0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、 1.0、1.25、1.6、 2.0、2.5、3.2、5.0
(14種類)

R=テンプレート&レタリング(管型)…0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、1.0、1.25、1.5、1.75、2.0、2.5、3.0
(13種類)

T=太線&文字用…0.8、1.0、1.25、1.6、20.5,4.0、6.4、10.00
(8種類)

Z=四角い端線が左に傾斜…0.8、1.25、2.0、3.2、5.0
(5種類)

の他にS(4種類)、N(7種類)があり、
全7タイプ 約60種類+(後から販売×2種)はあった事が
スウェーデンの画材屋さんやebay等のサイトで判明しました。

N=四角い端線が右に傾斜…0.8、1.25、2.0、2.5、3.2、4.0、5.0(7種類)
こちらは、Zと逆の斜めカットタイプでルンドペンの仲間かな?
「始めと終わりが右下がり」の線が引けます。

S=細線&フリーハンド…B、HB、H、K(4種類)
こちらは、細くてフリーハンドで描く為の、
細専用烏口、又は、平らにしたカブラペン?みたいなペン先です。
内訳は、B = Soft、HB = Medium hard、H = Hard、K = Extra hard、です。

S型は、使ったことが無いので、一度試してみたいと思ったのですが

…スウェーデンのサイトは、更新してないし、
ストアも無くなってる?ので買えるか不明なんですよね💦

しかも、S型のペン先は、1本6ドル+送料+保険料等が加わると…
価格的にも、ちょっと難しいかな~

いつか、描ける事があったら、また更新しますね。

A4コピー用紙、ペリカンさんのグラフォス、
ロットリングさんの専用ペン先…A型0.1、0.2、0.3…O型1.6、
百均のガラスペン用インクのコバルトブルー 2025.1.13

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