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どの契約書テンプレートを選んだらいいか分からない方へ。まずはこちらをお読みください。請負/準委任/SES契約の違い、基本/個別契約の違いも解説しています。

自分に適した契約書テンプレートがわかるフローチャート

フリーランス自身が作った、企業からのお仕事依頼に使えるオリジナル契約書テンプレートを販売しています。作者自身も今でも使用しています。

自分に適した契約書のテンプレートがすぐ分かるよう、フローチャートを作りました。
以下を見てご自身に合ったテンプレートを確認してください。

①〜④のテンプレートはこの記事の最後にまとめてありますので、ご覧ください。

契約の種類について(請負契約、準委任契約、SES)

  • 請負契約

    • 仕事の完成が目的で、成果物を納品することが義務となる契約。成果物に対して責任を負い、成果が完成した時点で報酬を受け取ります。

    • 例:システム開発のプロジェクトで、完成したプログラムを納品する契約

  • 準委任契約

    • 一定の業務を行うことが目的で、成果の完成を必ずしも必要としない契約。業務の遂行に対して責任を負い、その過程で報酬を受け取ります。

    • 例:クライアントの指示に従い、システムの運用保守やサポートを行う契約

  • SES(システムエンジニアリングサービス)

    • 準委任契約の一形態で、エンジニアの労働時間やスキルの提供を目的とした契約。

    • クライアントの現場で、指示に従いシステム開発や運用サポートを行いますが、成果物の完成は義務ではなく、エンジニアが一定期間業務を遂行することが求められます。

    • 報酬は労働時間や稼働時間に基づいて支払われ、SES契約の特徴は、技術提供に対する責任を負う一方で、成果物に対する完成責任は負わない点です。

主な違いは、請負契約では「成果物の完成」が目的であり、準委任契約・SESでは「業務の遂行」が目的である点です。

基本契約書と個別契約書の違いについて

基本契約書

長期間にわたる取引の「全体的なルール」を定める契約書です。
これにより、今後の取引における手間を減らし、契約条件をあらかじめ合意しておくことでスムーズに業務を開始できます。

例えば、契約期間、料金の計算方法、秘密保持の義務、契約解除の条件など、繰り返し行われる取引に共通する事項をまとめて記載します。

ポイント:

  • 取引の「全体ルール」を事前に決める

  • 繰り返し取引がある場合に便利

  • 契約書の作成手間を削減できる

例:
ソフトウェア開発会社が、特定のクライアントと複数のプロジェクトを継続して行う場合、基本契約書で「プロジェクトごとの共通ルール」を決めておくと、毎回同じ条件を繰り返し記載する必要がなくなります。

個別契約書

具体的な案件ごとの「詳細な取り決め」を定める契約書です。
基本契約書が全体のルールを決めるのに対し、個別契約書は案件ごとに何をするのか、どのくらいの費用がかかるのかなどの詳細を記載します。

例えば、あるプロジェクトの作業内容、納期、報酬、責任範囲など、案件ごとに異なる条件をこの契約書に盛り込みます。

ポイント:

  • 具体的な案件の内容を明確にする

  • 作業内容、報酬、納期などを細かく記載

  • 基本契約書とセットで使用することが一般的

例:
ある開発プロジェクトの個別契約書には、
「Aシステムの設計・開発を2025年3月末までに納品する」
「報酬は〇〇円」
など、そのプロジェクト固有の内容が記載されます。

基本契約書と個別契約書の違いまとめ

  • 基本契約書は、「大枠のルール」を決めるもの。

  • 個別契約書は、「案件ごとの具体的な内容」を定めるもの。

  • 基本契約書+個別契約書をセットにすることで、効率的かつ確実な契約管理ができる。

このように、
「基本契約書はルールブック」
「個別契約書は具体的な作業指示書」
と考えると分かりやすいです。

テンプレート一覧

①基本契約書

基本契約書のテンプレートはこちらです。

②個別契約書(請負契約)

個別契約書(請負契約)のテンプレートはこちらです。

③個別契約書(準委任契約)

個別契約書(準委任契約)のテンプレートはこちらです。

④個別契約書(SES契約)

個別契約書(SES契約)のテンプレートはこちらです。

基本契約書 + 個別契約書のセット

セット販売もしております。単品購入に比べて500円お得です。


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