好きなことで生きていきたいならスキンケアが大事
作曲家の杉山勝彦さんのトークショーに行ってきたのでレポートを書きます。
杉山勝彦さんは乃木坂46に楽曲提供をしていることで興味があり今回参加してきました。
杉山勝彦 official site (sugiyama-katsuhiko.com)
結成10周年の乃木坂46、作曲家・杉山勝彦が語る名曲誕生の裏側 | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA
「制服のマネキン」「君の名は希望」「きっかけ」「サヨナラの意味」「ありがちな恋愛」・・・すごい曲ばかりです。
あと私「かぐや様は告らせたい」が好きなんですけど、特に好きな「ファーストキッスは終わらない」のエンディング「heart notes」も書いているようですね。天才だと思います。
Nakaichi_30s_Keyword_Targeting (youtube.com)
さて、トークショーの冒頭で「スキンケアが大事」という話がありました。「世界で自分だけになったらきっと身なりなんて気を遣わないだろう。誰にも見られないのだから。だからスキンケアとは人のためにするものだ。そして好きなことで生きていくためにはスキンケアが大事だ」ということでした。
「作曲も同じで、楽曲を提供する際、ドラマのタイアップならそのドラマのテーマに合わせた楽曲を提供しなきゃいけない。切ないドラマなのに楽しい曲を作っても採用されるわけない。また歌うアーティストのことも考えて、結成当時の背景、今後そのアーティストが目指す姿を考えて、現時点で作曲家としてどのような曲を提案するかってことだ。良い曲を作ればいいってことじゃない」と言ってて、似たようなことはSUNABACOでもよく言われますけど、社会人として絶対に必要なことだなと改めて思いました。
生い立ちから現在に至るまでさまざまなお話を聞きました。
家柄が良かったから早稲田大学に行く学費は出してもらえたとか、
親がピアノをやっていて音楽の知識は家庭で養われたのが今に活きているとか、
大学の勉強は疎かにしてたけどそれができたのは周りに頼れたから。ただ自分から与えなきゃいけないから家が事業をやっているのを活かして勉強部屋やコピー機などインフラを提供したとか、
結局初めから恵まれてたのが大きいじゃん、とは正直思いましたが、それでも生存戦略の考え方は参考になりました。
例えば大学4年生でプロでもない時にテレビ番組の楽曲オーディションで競った際、プロたちに音楽の技術だけでは勝てるわけないからと、テレビ番組名を連呼する曲を作ることでオーディションを勝ち抜き番組で使用されて、半年間で3桁万円の印税が入ったらしいです。
そもそもその場に立てたのも、自分から動いたからとのことでした。以前に業界関係者に会えた際に自分から売り込み、やったことないけど「レコーディングもできます」と言い実行に移し、売り込んだ曲は1円にもならなかった時には「音楽で食べていきたいんだからこれじゃ意味ない。金になる話をくれ」と言ったとのことでした。
そして、学生期間が終わってしまうので(大学院生になってみたが音楽ばかりやっていたため中退したそうです)、音楽で食べていくために以下のことをしたそうです。
・いきなり個人事業主をやるのは危険だから1年という期間を決めて会社員をやった。それも、大学では建築を学んでいたが建築事務所で働いたら雑用をやっているだけで1年たってしまうから、ちゃんと責任を負って営業などを学べるところで働き、先輩のプレゼンのサポートの仕事の際にも、先輩の動きを完コピして自分からプレゼン自体をさせてくださいと言った。
トークショーは冗談も交えながら聞きやすい声で軽快に進んでいましたが、「それができるのはあの時がんばったからだ。最近コスパコスパ言われるが、人生は連続してて頑張りが未来で活きるんだから、頑張って周りを喜ばせた方が絶対にコスパいい」(要約)とのことでした。
・手に入った3桁万円を元手に株で投資してレバレッジもきかせて3倍以上に増やした。もちろんいきなり始めるのではなくて運用の方法を学んだ(すごいと思ったのが、作曲家なのに銀行の金利が低いと債券の価値があがるとかめっちゃ詳しかったこと。最後の質疑応答で、作曲の話ではなく投資の方法を質問している人がいて笑った)
その後、業界関係者に認められて作曲で実績も残し、法人も作ったりして今に至るそうです。
最後の質疑応答で、幼稚とは思いつつ、私は質問しました。
「頑張って周りを喜ばせた方が絶対にコスパいいというのは理解はできているが、今までに頑張ったつもりなのに報われている気がしなくて実行に移せない。どうしたらいいか」と。
杉山勝彦さんは答えてくれました。
普段の状況を見ていないからなんとも言えないが、
・自分から見る視点で考えるんじゃなくて、周りからどう見られるかで考える必要がある。そもそも出世する人は「仕事ができる人」じゃなくて「上司に気に入られる人」。仕事ができすぎたら逆に上司の立場が脅かされるかもしれないし出世しないかもしれない
・「頑張ったのに」というのも客観的に考える必要がある。自分なりに頑張ったかもしれないが、周りにもっと前から頑張りとも思わずに取り組んでいる人がいるかもしれない。
・そもそも自分はどうありたいのか?ぼく(杉山勝彦さん)みたいに、自分より馬鹿な人に使われるくらいならと、独立した方がいいこともある。
とのことでした。
会社員の年数は私の方が上のはずですが、杉山さんの方がよっぽど分析できていました。
今の環境から変わった方がいいとは思いますが、自分の周りの人を喜ばせられないうちはどこに行っても駄目なのだから、今日いただいた言葉をよく胸に刻んで、スキンケアしていこう(態度を改めよう)ともう一度思いました。
終わり。
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