WISH感想202401(ネタバレあり)

ディズニー映画のWISHを映画館で見てきました。(202401)
以下、感想です。(ネタバレあり)
あくまで個人の感想なのであしからず。




同時上映の短編について

まず本編の前にいつものように短編が流れました。
ディズニー100周年にふさわしく今までのキャラクターが勢ぞろい。
当然、それに合わせて歴代の声優(芸能人含む)が声をあてており、豪華だなあという感じでした。
アナの声は神田沙也加さんに近かったのが印象的です。

さて、本編です。

声優について

良かったです。
そもそも、私はディズニーは好んで見るわけではないのですが、主人公の声を乃木坂46のころから好きだった生田絵梨花さんがあてているということで今回見に行きました。
生田絵梨花さんは、これまでにもレ・ミゼラブルなどの舞台で演技してきた経験もあり、さすがの歌唱力でした。普通のセリフも本職と遜色なく思いました。
また、ヴィランは福山雅治さんが声を当てていましたが、彼も役者かつ歌手なのでとても良かったです。

話およびキャラクターについて

話ですが、私は満足した内容でしたが、人によっては好みが分かれるのかなと思っています。
というのも、最近のディズニーは「弾圧からの解放」だとか「自己実現」をテーマにしすぎな感じがしているのです。

「シンデレラ」は、いじめられて舞踏会にもいけなったシンデレラを魔法使いが助けてくれて夢がかなうという話でした。
「白雪姫」は王子様のキスで最後に目を覚まします。
このように、ずっと前のディズニー映画は【待っていれば、不遇な環境に耐えていたら、だれかが助けてくれる】という話だったと思うのです。

しかし、この100年で、というかこの数年で特に、社会の風潮は変わりました。しきりに自己実現が尊重され「夢は待っているだけじゃ叶わない」「与えられた環境で満足していてそれでいいのか」というメッセージが社会で飛び交っているように感じます。
ディズニーは特にそのメッセージを強く発信している傾向にあり、そしてキャラクターや世界観よりもメッセージを優先した続編が作られる度に悪い評価を受けているレビューを見ます。(「シュガー・ラッシュ オンライン」など)
つまり、最近のディズニーはメッセージありきで作品が作られているところがあると思えるのです。

今回の映画は「WISH」=願いということで、今までの作品よりもずっと直接的に表現しています。
魔法を使える国王は国民から願いを吸収して、月に1度だけ、1人の願いを叶えます。
国民は願いを吸収されたらその願いを忘れます。しかし、願いを叶えるのは難しいので、国民はいつか叶えてくれるならと喜んで願いを差し出します。

始まって5分ほどの設定紹介で私は物語の予想を心の中で勝手にしました。

「国王が願いを叶えてくれるけど、それを待つだけで物語が終わったらつまらないし、最近のディズニーの趣向から待ちの姿勢はありえない。「願いは自分で叶えるもの」というメッセージを言いそう。ということは、国王に預けた願いは返してもらう必要があり、そこにひと悶着ありそう。てことは国王がヴィラン。はじめっから悪いやつなのか、何かをきっかけに暴走するのかのどちらか。最後にみんなに願いを返してハッピーエンド。かな?」

なんとだいたい当たってしまいました。
正直、漫画家になれなかった素人の予想なんて簡単に覆してほしかったです。

深く考えなければ、歌はうまいし、声優はいい声だし、メッセージはいいこと言っているんですけど、キャラクターとしてどうなのか?このキャラクターはこのシーンでこういう行動をしたけどそれってどうなの?というレベルで(解像度高く)見ると粗が目立つなとは思いました。

とはいえ、メッセージは私の大好物(「頑張る」系)なので、私的には満足です。
願いをあきらめずに、がんばりたいと思います。

終わり。



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