エキストラ体験談
ドラマ「VIVANT」のエキストラに参加した時の体験談を記します。
愛知県豊橋市で行われた撮影に参加しました。
そもそもエキストラの中心スタッフと知り合いで、紹介いただきました。
それまでもエキストラを紹介いただいたことは何度かありましたが、予定が合わず参加を断念していました。(というかほとんど平日昼間に撮影してて無理・・・)
今回はなんとか都合がついたので参加しました。
エキストラには初めての参加ですが何時間も撮影することは予想できたので、誰かと行きたく声をかけてみましたが全く良い反応は得られず一人で参加。そんなに皆興味ないのだろうか。(実際街コンとかで話を出してみましたがそこまででした。じゃあこのnoteを書く意・・・考えるのをやめます)
集合時間は17:30くらいでした。
せっかくなので少し早めに行き豊橋名物カレーうどんを食べました。
豊橋のカレーうどんは特別で、カレーうどんの下にごはんがあります。
豊橋駅と同じ建物の中にある「みかわの郷」で食べました。
このお店は割と有名人が利用しているようでサインが飾ってあります。
みかわの郷 カルミア店 - 駅前/郷土料理 | 食べログ (tabelog.com)
時間になって集合場所の広場に行くとたくさんの人がいます。
スタッフたちが事前につくった参加予定者名簿?で点呼をとっています。
たぶん給料がでているわけでもないのにすごいなあと思いました。
今回エキストラの話をしてくれたスタッフの方に挨拶をして待機列に加わりました。
だいたい点呼が終わったようですが、撮影は開始されないまま数十分たちました。
するとテレビ局の人と思われる人が全体に声をかけてきました。
「明日も撮影します!昼から同じ場所で集まれる方いますか!?」
まだ今日の撮影も始まっていないのに明日のスケジュールも進めていて、大変だなあと思いました。
翌日も参加できたと言えばできたのですが、さすがに2日連続のエキストラ参加は体力がもたないと思われ名乗り上げませんでした。
さらにしばらく待っているとようやく撮影場所への移動が始まりました。
エキストラは大勢いるのでA列B列C列・・・というように区分けされて順に移動します。
撮影は駅のフォームで行われました。なにげなく撮影するけど、こうやって大人数が場所取るのを鉄道会社が承諾するのってすごいことだよなあと改めて思います。
ちなみに、そういう点で豊橋市はロケにとても協力的で、日曜劇場「陸王」で終盤に大勢の人がマラソン大会するシーンも豊橋市で撮影されたのですが、ドラマの撮影のために1号線を封鎖した実績があるのです。このエピソードを福澤監督はたいへんありがたいと言っておりました。
そんな仕事をしたのは一般社団法人「とよはしフィルムコミッション」の鈴木恵子さんという方で、この方による関係各所への交渉で素晴らしいドラマのシーンが撮影できたということから、私は鈴木恵子さんをたいへん尊敬しております。
話題の『VIVANT』も!愛知県豊橋市がロケ地に選ばれる理由 | RadiChubu-ラジチューブ-
「VIVANT」を豊橋に呼んだスゴ腕 がんと闘い、徹した裏方 [愛知県]:朝日新聞デジタル (asahi.com)
さらに待っていると、福澤監督が姿を現し「今日はよろしくお願いします」というようなことをわれわれエキストラに仰っていました。
私はこの時点で福澤監督をお目にかかったのは3回目だったのですが、現場での姿を見たのは初めてで、スタッフに時には厳しく声をかける様子からやはりすごい方なんだなと思ったものです。
後からニュースにもなっていましたがVIVANTの制作費は尋常ではなかったので、ただでさえドラマ熱がすごい福澤監督がもっと熱くなるのは当然でもありますが。
さて、さらにさらに待ってようやく撮影が始まります。
撮影するシーンは駅で大勢が歩いているシーンということでした。設定は昔なので昔の携帯電話を持たされている人もいました。昔の設定ということは募集段階から聞いていたので私はスーツ+ビジネスバッグで参加しておりました。
スタッフの指示に従いそれぞれ距離をとったりそもそもの撮影場所を50mずらしたり、俯瞰しないとわからないような微調整が続きました。
その後ADと思われる方の「練習しまーす!!」という掛け声のもと、ようやくエキストラみんなで歩き出しました。
私はとりあえず急いでいるサラリーマンになりきろうと、腕時計を見たり早歩きをしたりしました。そして50mくらい歩いた後ADの「戻ってくださーい!!」という言葉で元の位置に戻ります。
もう1回50m歩く。
ADの「戻ってくださーい!!」の声。
もう1回50m戻る。
だんだん疲れてきます。ビジネスバッグも地味に重いんですよね。
別に私服でも昔に見えるならそれでも良くって、というかスーツでもビジネスバッグ持つことは自分が勝手にやっているだけで、少し後悔しました・・・。
そうしてようやくADの「本番撮影しまーす!!」の声。
もう1回50m歩いて、OKがでました。
よかったです。
すると、ADから「少し歩いてくださーい!」という声。
よくわからず200mくらい歩いたら、またADの「もう1回練習しまーす!」の声。
・・・。
エキストラはとても過酷でした・・・。
場所を移動後、私の斜め前に役者の方がいらっしゃいまして、間近でプロの演技を見る事ができたのはとても珍しい経験でした。知っている方なら良かったのですが、残念ながら存じ上げませんでした。同日、松坂桃李さんも現地にいたようで、松坂桃李さんを見たかった・・・と思ったものです(私はシンケンジャーのファン)。
そんなこんなで何度も何度も、ただただ駅のフォームを歩いたり戻ったりを繰り返して1時間以上たち、ようやく撮影が一区切りつきました。その後残れる人はさらに撮影に参加していたようですが。
私に声をかけてくれた方は何度もエキストラに参加していて、そのエピソードを嬉々として私に語ってくれていたのですが、こんなに大変なんだなと思いました。
参加したお礼として限定のメモ帳をもらいましたし、良いこともたくさんありましたけどね。
終わってから気づいたのですが、わたし、胸元にSDGsバッジをつけてしまっており、昔にSDGsバッジがあるわけないので映ってないか心配しました。
というかそんなところ放送しないか?
あるいは編集するか?
そんな思いで見たドラマ本編。
私の姿は後頭部だけ、2秒ほど映っていただけでした。SDGsバッジどころか、重かったビジネスバッグさえ映っていません。
エキストラの道は厳しかったです。
終わり。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?