『世界の果て』

DOESの『世界の果て』
今までの、いろいろな思いに重なる詩。
さざなみのようなギターの音が、あの時の至らない自分を思い出させる。
あの時の自分がもう少し強かったら、あと一歩踏み出せたろうか。
そんな、淡い後悔。

あの時からぼくは、何か変われただろうか。あの時、もう一言、もう一歩、なにかひとつでもできてさえいれば、また違った結果があったのだろうか。 今のぼくも、もう少し強くなっていただろうか。今のぼくが強ければ、未来もまた、変わっていたのだろうか。

明確な後悔ではありません。漠然とした思い。
今は、今に満足しているのです。
それでも、ふと思ってしまう。いつかのあの日、手放すことさえしなければ、ごまかさずに真剣になっていれば、と。そうすれば、今の自分だって、もう少しマシになっていたのだろうに。
…あの時、もう少し真剣になってさえいれば。言葉に心を込めていれば。込める思いを考えていれば。何かしらは、届いていたのではないか…と。
そんな過去に囚われていたって仕方ないけれど。

『君がいるなら何もいらない』
一度でもそう思ったその時に、もう少しだけでいい、あの人たちに向き合えていたら。

…今のぼくには、思い切った言葉を告げる気持ちも、そんな勇気もありません。でも、あの時の、今よりまっすぐで純粋だったぼくなら、言えたような気がするのです。

『遥か世界はほら 寄せては返す波のようだよ
何も知らないまま 過ぎた日々にも意味があるはず』

…あの時のぼくが何か言えていたら、あなたもぼくに言葉を返してくれたのでしょうか。
期待なんてしませんけれど。ぼくの想いくらいは知ってほしかったと、今のぼくは思っています。


いいなと思ったら応援しよう!