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〈山陽・北陸乗車記2022年冬with青春18きっぷ+α(その29)〉

「米原駅→敦賀駅:
   北陸本線 普通列車(521系)」

みなさん、ここまでご覧いただき、
本当に本当にありがとうございます。
ここに来るまでに28回もの投稿があり、
いつ北陸に行くのか、タイトル詐欺じゃないのか、と思われた方も多数いらっしゃったと思われます。大変お待たせいたしました。
ここから、「北陸路」を渡ってまいります。

北斗星色のef510形も通る米原駅
ここからは北陸本線に乗車
今回乗車した
521系普通列車敦賀行き

前回到着した米原駅から、今回は521系普通列車敦賀行きに乗車します。北陸本線はここ米原駅から金沢(2015年までは直江津)までを結ぶ日本の動脈路線の一つです。新潟もしくは滋賀から富山・石川・富山の北陸地域を結ぶルートといえば分かりやすいかもしれません。
それでは、つべこべ言わず乗り込んでいきます。

521系の車内
521系のセカンドナンバー(第2編成)

車内は…こちらも転換クロスシート。
もうみなさん、「転換クロスシート」って言葉だけ、今回の鉄旅投稿を最初からご覧になられている方は覚えられたのではないでしょうか?
そして、転換クロスシート車は快適に旅ができる、という点もしっかりと覚えていただいていらっしゃるのかもしれません。このようにJR西日本エリアなら、どの電化路線の車両に乗っても車内が転クロなのは、運営者側からも利用者側からもウィンウィンの関係なんでしょうね。
とてもありがたいです。
同じことばかり繰り返していても意味がないのでここからは、北陸本線の車窓を見ていくこととします。

THE牧歌な滋賀東部の車窓
田村駅にて
北陸本線は内陸部を走るため、
湖西線と比べると琵琶湖は見えずらい
全線高架化されている湖西線と比べると
北陸本線の米原〜敦賀間は
地方ローカル線のような車窓が続く

乗り込んだ列車は、米原駅を発車し一路北へ進みます。この日は北陸を除き一日中晴れており、北陸本線の滋賀県区間は先が見渡せるほど、スッキリとした車窓を楽しめました。
とはいえ、琵琶湖の東部を通る北陸本線はやや内陸側を走行するため、琵琶湖は車窓からは見えずらいです。琵琶湖を楽しみたいのなら、琵琶湖の西側を通る湖西線に乗車するのがおすすめです。湖西線は琵琶湖のほぼ横を通り、かつ全線高架の路線なので琵琶湖の眺めは最高です。
こんなことを言ってると北陸本線(滋賀県区間)のネガキャンになってしまいそうですが、北陸本線(滋賀県区間)も車窓はとても良いものですよ。駅弁片手に鉄旅を楽しむには、十分な牧歌的車窓が北陸本線(滋賀県区間)にはありますよ。

牧歌的な風景にうっとりしていたら
…雪?
沿線の家屋の屋根にも雪がちらほら

田畑の田園風景がずーーっと続くかと思いつつ、牧歌的な風景にうっとりしていると、列車は長浜駅に到着。ここから先の車窓は、それはそれは雪国を思わせるようなものに豹変していきます。雪がちらほら見えてきました。九州から乗車してきた身としては、雪の一つや二つを見るとかなり興奮します。実際にこの時も、雪景色に心蕩けていくような状態に陥っていましたが、沿線の積雪量が増えていくにつれて、あ、これ、もっと防寒対策しておけばよかったのかもと嫌な予感がしてきました。
(この予感、のちに敦賀駅で的中します)

ちなみに、北陸本線の長浜駅にて「琵琶湖線(愛称)」と呼ばれる区間は終わるので、長浜駅をもって実質的に鉄道における近畿圏は終了になります。とはいえ、本数は少ないものの長浜駅から先の敦賀駅までの区間でも新快速は運転されているので(※この区間での新快速は各駅に停まる)、この区間から近畿圏に向かうことは容易です。

近江塩津駅付近にて湖西線と合流、
だんだん雪が多く見えてきた
近江塩津駅にて
列車は敦賀駅に到着、
奥に見えるは北陸新幹線の高架橋
敦賀駅にて(その1)
敦賀駅にて(その2)
乗車記念に車番を撮影しようとしたら、
雪が暴力的に降ってきた

北陸本線は近江塩津駅付近にて、琵琶湖の西側を通ってきた湖西線と合流します。山科駅から琵琶湖線に乗って敦賀まで行く手もあったのですが、その場合この近江塩津駅にて乗り換えが必要な場合が多く、湖西線と北陸本線は普通列車の本数も多くはないので、今回は米原駅から北陸本線に乗車することとしました。
それにしても、沿線の雪の量が徐々に増えていき、敦賀駅にて到着する頃には恐怖を感じていました。九州の雪と異なって、北陸の雪は命に関わってきますからね。

そして、近江塩津駅を出発し、そんな豪雪地帯の車窓を眺めていると数分して当列車の終点、敦賀駅に到着しました。ここ敦賀駅は福井県、つまり北陸に上陸したこととなります。人生初の福井県上陸かつ北陸上陸。心ウキウキしていましたが、同時に北陸の豪雪の洗礼を受けることとなりました。
ここ敦賀駅に着き、外に出た瞬間、人がよろめくほどの吹雪が一気に吹いてきました。
吹雪吹き荒む、という言葉が非常に似合う天気でした。
寒い、寒すぎる。雪に対する憧れが、一気に恐ろしさに変わった瞬間です。
また、吹雪いてくる雪がとても痛くて、「え、雪って痛いの?」と同時に疑問を抱くことも初めて、ここ敦賀駅のプラットホームにて経験しました。

「寒い、寒すぎる、痛い、痛い痛い。」
ここから先の旅先での感想はほぼこのようなものになります。
僕にとって、雪との格闘が始まった瞬間です。

乗ってきた521系普通列車敦賀行き
大吹雪を駆け抜ける
681系特急サンダーバード号
(敦賀駅)
辺り一面が銀世界の敦賀駅
人生で初めて融雪用のスプリンクラーが
稼働している様子を見て興奮する九州民
(敦賀駅にて)
吹雪の酷さがわかる一枚
敦賀駅に乗り入れる小浜線の普通列車

敦賀駅は北陸本線のほかに小浜線も乗り入れる駅で、ほぼ全ての北陸特急(しらさぎ号・サンダーバード号)も止まる駅です。また北陸新幹線が数年後に延伸開業するため、日本全国の鉄たちにも注目されている駅となっています。
そのため、敦賀駅での記録をなるべくしておきたい気持ちはあったのですが、とにかく外が乱天すぎて数枚撮影して、いったん雪が当たらない改札前まで移動し、ここから先の乗車計画を変更することとしました。

今回の乗車記はここまでとさせていただきます。
北陸新幹線が2024年に敦賀まで延伸開業するため、ここから先の乗車区間はいわゆる並行在来線と呼ばれる区間になります。そのため次回以降の投稿は、数年後には貴重になるJR西日本時代の北陸本線の乗車記になると思われますので、次回以降もどうぞご覧くださいませ。
次回は、別途課金して日本一有名な特急列車に乗ることとします、お楽しみに。

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