〈山陽・北陸乗車記2022年冬with青春18きっぷ+α(その44)〉
「琵琶湖(なぎさ公園)」
この度もご覧いただきありがとうございます。
今回は前回まで「アレ」と称して来た滋賀県の名物を眺めに行きます、どうぞ今回も最後までご覧くださいませ。
前回は山科駅から新快速に乗って隣県の隣駅、滋賀県の大津駅に降り立ちましたが、今回はそこから北に10分ほど歩いて行きます。
大津駅は前述した通り、滋賀県を代表する駅の一つで、駅前は広々としており、駅横には滋賀県を代表するスーパーマーケットの平和堂が鎮座しています。そのため朝夕ともなると人々でごった返し、滋賀県も都会だなと実感させられます。そんな大津駅を出て、北の方へ10分歩いていくと、旧東海道が交差しています。ここ大津は、かつて東海道53番目の宿場町「大津宿」が存在していていた地域であり、江戸時代ごろからずっと続く交通の要所でもあります。日本橋から数えて53番目の宿場町、そして東海道は東海道五十三次とも呼ばれる通り、大津は関東から数えて最後の宿場町だったということですね。かつての旅人たちも大津に着いたあたりで、長い旅もようやく終わりを迎えるのかと安堵していたことでしょう。私もそうです。今回の「アレ」が結果的に私の最終目的地となり、そんなアレを見にいくために大津駅に着いた際は、ようやくこの長い鉄旅も終わるのかと安堵したものです。
そんな旧東海道も過ぎて、徐々に歩き進めていくと踏切が見えて来ました。京阪電鉄京津線の踏切です。この踏切、世にも珍しい道路の交差点と交差する踏切であり、遮断棒もなかなかに長いものとなっています。また交差点の自家用車用の踏切も数が多く、どこからもその異質さを感じ取れます。みなさんも大津に来て今から紹介する「アレ」を見にこられる際は、途中で遭遇するこの踏切と交差点に注目してみてはいかがでしょうか?
そんな世にも珍しい踏切を通過し、前述した「アレ」にやってきました。滋賀県を代表する「アレ」とは、そう琵琶湖のことです。
大津駅から徒歩10分ほどの場所に位置するなぎさ公園は琵琶湖の湖岸に位置しており、琵琶湖をあたり一面見渡すことができます。
滋賀県に来た際は琵琶湖は絶対見ておくべきスポットだと個人的には思いますが、ここ大津のなぎさ公園は駅近で琵琶湖を見に行くにはとても適した場所だと思います。
琵琶湖は日本一大きな湖で有名ですが、その大きさは伊達ではありません。
琵琶湖の面積は669.26㎢です。また南北に63Km強、東西に22Km強、この琵琶湖は伸びており、一周するとなると自転車で2日ほどかかります。日本一小さな都道府県の香川県の面積が1877㎢ということを踏まえると、琵琶湖は香川県の3分の1の大きさに匹敵すると言うことです。
さらに、この琵琶湖、世界に20ヶ所しかない「古代湖」のひとつであり、その歴史は約400万年ほどあります。スケールが凄すぎてもうわけわかめ。
この琵琶湖、関西圏の特に淀川流域で生活する人々の大切な水源となっており、淀川流域の人々の約11年分の水を琵琶湖は蓄えているのだとか。こんな途轍もなく大きい湖の水を全部抜くとなると、海面水位が0.01cmほど上がりそうな気もします…
んなわけないか。
それゆえに、琵琶湖の出水を止めることなどかなりの手間がかかると思われます。
滋賀県民のみなさま、安易に「止めたろか!」とは言わずにここは一旦落ち着いて、琵琶湖の出水を停止した際のデメリットを考えてみてはいかがでしょうか?
琵琶湖の規模を表す数字の羅列ばかりで、みなさんがすこし混乱されているかも知れないので、琵琶湖の説明はこれまでといたします。
それにしてもこの日は晴れていたとはいえ、琵琶湖側から吹く突風(北風)がかなり吹き荒れていて、かろうじて湖畔を散歩できる、そんな感じでした。
つまり、それはそれは寒い強風びゅーびゅーの「びゅーコースター風っ子」な状況になっていました。
ただ、快晴だったのでギンギラに輝く太陽から降り注ぐ太陽光はとても暖かく、体感気温が低いだけで気温そのものは前日の北陸のそれとは段違いに暖かったです。
これぞ「北風と太陽」と言ったところでしょうか。とはいえ、陽気な気象でも見るからに寒そうな琵琶湖に飛び込むなんて命がいくつあっても足りません。
よく、柔道や空手の教室のちびっ子たちが新年明けの1月ごろに、とてつもなく寒い海や湖で寒中修行をしてる光景を、暖房の効いた部屋のテレビなどで拝見させていただいているのですが、慣習もしくは度胸試しとはいえ、普通に低体温症や心筋梗塞を引き起こしかねないと個人的に思います。そんなこんなで真冬に寒中修行を行う、ちびっ子たちはとても凄いなーとも思ったりもします。ただ、昨今は人々の我が子に対する教育観念そのものが変化しつつあり、いずれは我が子を危険に晒すなんて愚行も認められない社会になっていくのかなぁと…。
そんな寒中行事、ここ琵琶湖でも彦根の方で伝統行事ということで滋賀大学の空手部の方々が年1で行っているのだという…恐れ入ります。
そんな琵琶湖に関してですが少し話は変わり、琵琶湖を眺めていると個人的にポケモンのジョウト地方の「いかりのみずうみ」を思い出しました。
そういえばそうか、ポケモン2作目の金・銀で出てきたジョウト地方って近畿地方のことですし、ジョウト地方のいかりのみずうみも琵琶湖がモチーフになっていたような気もする。
ということで、湖畔付近を探してみると見つけました。「ポケモンのふた(ポケふた)」ことポケモンのマンホールの琵琶湖ver.です。最近、急速に数を増やしつつあるポケふた、やはりここにもありました。しかも読み通り、ゲーム内のいかりのみずうみにシンボルエンカウントとして出てくる色違いのギャラドスがポケふたとなっています。
私、日本各地に行きポケふたを見つけるのも趣味のひとつなのですが、このポケふたは原作再現がきちんとなされていて少し感動しました。
それでは琵琶湖を離れて大津駅へ戻ることとします。外気がとても寒かったため琵琶湖は約10分ぐらいの滞在で済ませましたが、もう少し暖かい時期になると1時間ぐらい湖畔でぼーっとしておきたいものですね。
今回の投稿はここまでです。
次回以降は大津駅から遠く離れた博多駅まで、東海道本線および山陽本線の列車たちを再び乗り継いでいきます、お楽しみに。
ではまた次回。