〈山陽・北陸乗車記2022年冬with青春18きっぷ+α(その42)〉
「雷鳥の歌(駅弁/ますのすし本舗 源)」
みなさん、ご覧いただきありがとうございます。
前回は湖西線の普通列車に乗車して近江塩津駅から山科駅まで移動してきたのですが、今回はその車内で食べた駅弁でも紹介させていただきます。
その名も「雷鳥の歌」。雷鳥、と聞くと鉄的には特急雷鳥号および特急サンダーバード号を、地理オタ的には富山の立山に生息する雷鳥を思い浮かべるかもしれません。その通り、この駅弁は立山連峰に生息する雷鳥から名前をとった「富山駅」の駅弁です。富山駅です。今回は訪れていない富山県の富山駅の駅弁です。大切なことなので3回…。
富山、行ってみたかったのですが、金沢駅から先の区間は前述の通り三セク化されているので、今回の鉄旅では行かなかったです。
とはいえ、富山も行ってみたい。そんな思いのもと、駅弁だけでも富山を味わおうと、この駅弁を買って夜ご飯にしてみたものです。
そんなことはともかく、この駅弁、どんなものか見ていくこととします。外観には富山県のシンボルともいうべき雷鳥がデカデカと描かれています。このジャケ、どことなく特急雷鳥号のヘッドマークに似てるような、似てないような…。そんな富山らしさを表現したジャケに目を引かれて、この度買ってみることにしました。
この駅弁の製造元は「ますのすし本舗 源」、あの有名な駅弁「ますのすし(富山)」を製造している富山を代表する駅弁の会社です。富山市を流れる神通川の鱒を使用した、駅弁のますのすしはもちろん美味しいのですが、とても大きく味も単調であり、私自身もよく食べる機会もあるため、今回は毛色を変えてこの駅弁を選んでみた、ということです。
それでは、いざ実食といきます。
駅弁のジャケ(包み紙)を外し、中身を開けるとあらびっくり、幕の内弁当だ。
列車の車内で食べる幕の内弁当こそ、駅弁っぽさがあり、なんだか趣深いものがあります。
そうです、こんな駅弁を求めていたんですよ。富山名物の〇〇が入ってる、という駅弁もいいかもしれませんが、時たまこのような駅弁も無性に食べたくなるものです。
駅弁のなかには鱒の昆布巻き、鮭の味噌、鶏肉の照り焼き、卵焼き、海老の天ぷら、揚げ焼売などが入っており、具沢山な内容となっています。白ごはんが俵形なのが、なんとも旅情を醸し出しますね。幕の内弁当の白ごはんが俵形なのは、ご飯粒が弁当に引っ付かないようにするための知恵のひとつらしいですよ。
湖西線の誰もいない上り方の終電の車内でパクパクと食べ進め…、ほぉー…、優しい味わいでとても好き。これがいいんですよ。この塩分控えめで素朴な味が長旅で疲れた体にほどよいのです。
ああ、富山県がこの弁当箱に詰め込まれています。ますのすしも好きですが、やはり幕の内弁当は多種多様な味を味わうことができ、飽きが来なくていいですね。
そんなこんなで、223系の車内でパクパク食べ進めているとお弁当の中は空っぽに。これはこれは食べやすくて美味しい駅弁でした。
ごちそうさまでした。
そして、食べ終えるとほぼ同時に、乗っている列車は近江塩津駅を発車。
そうなんですよ、列車はまだ始発駅の近江塩津駅を出てすらいなかったんですよ。
食べながら湖西線の薄暗い闇夜の車窓を眺める、つもりだったんですけどね。
それほどお腹が空いていたってことでしょうね。
パクパク食べてしまいました。
今回の投稿はここまでです。
次回以降は日を跨ぎ、琵琶湖に寄りつつ
九州への帰宅路をお送りいたします。
ご覧いただきありがとうございます。
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