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〈山陽・北陸乗車記2022年冬with青春18きっぷ+α(その37)〉

「ひがし茶屋街」

前回から引き続きご覧いただき、誠にありがとうございます。
今回は、古都金沢を代表する歴史保存地区の「ひがし茶屋街」に訪れた際の訪問記です。
今回もどうぞ気長にご覧くださいませ。

前回、兼六園での風情豊かな雪景色を楽しみながらも、同時に雪国の恐ろしさを実感して足早に兼六園を去りました。その後、広坂・21世紀美術館バス停から周遊バスに乗り、バス車内で暖をとりながらも橋場町バス停で下車したところに場面は移ります。バスを下車後、再び外気と路面にあふれる雪解け水と闘いながら、私は金沢いちの城下町、ひがし茶屋街に向かいました。

ひがし茶屋街
古都金沢を代表する景観

ここひがし茶屋街は江戸から明治初期にかけて建築された加賀藩の茶屋形式の城下町です。
古民家がずらっと立ち並ぶ景観ゆえに、昔ながらの金沢を感じ取るには一番良い場所かもしれませんね。ひがし茶屋街に建ち並ぶ建築物たちは歴史的価値がとても高いため、ひがし茶屋街そのものは国の重要建築物群保存地区に指定されています。そりゃ、日本各地を探せど、江戸時代からほぼそのままの状態で残っている街は、先の大戦による空襲や、地震大国日本故の震災などが原因で絶滅危惧種並みに少ないですもんね。

京都の古民家を彷彿とさせる外観
現代的なお店も数多く立ち並ぶ
まるで時代劇のセットのような街並み

ひがし茶屋街は古民家街といえど、それぞれ一軒一軒に現代的なお店が入居しており、ここで小洒落た金沢土産を購入することもできます。
また現代的なお洒落カフェも何軒もあり、茶屋を眺めながらゆったりとティータイム、なんてことも、ここひがし茶屋街では出来ます。
私も何か店に入って何かしよう、何か買おう、と思っていたのですが、なにもかもがお洒落すぎて何を買えばいいのかわからなくなってしまい、時間が迫っていたため結局買わずじまいになってしまいました。あゝ、残念。

江戸と明治が混ざったようなお洒落
どこに行っても古民家が立ち並ぶ
休日ゆえに観光客は多めだった

それにしてもこのひがし茶屋街、あまりにお洒落すぎて京都の碁盤の目の中に迷い込んだような錯覚に陥ります。茶屋街を散策すればするほど、江戸後期に迷い込んだかのような気分に陥ってしまいます。

私、ひがし茶屋街については一体どんなところなのか、一体どんな歴史的背景を持つのかを事前に調べずに訪れてみたのですが、この古き良き街景色を実際にその場で感じて、より街の景観の美しさを目に焼き付けることができたため、事前調査無しで行って正解だったと今となれば思います。街の様子とかを事前に写真とかで確認しておいた場合よりも、何も知らず初見で実際に訪れた方が、感動というものは倍増するものです。

ちなみにですが、今回は時間の都合で訪れることができなかったのですが、このひがし茶屋街と対を成す「にし茶屋街」も金沢市内にはありますので、金沢再訪時は近江町市場と合わせてそちらにも行ってみたいものです。

ひがし茶屋街に別れを告げ、
激混みの周遊バスに乗るために
浅野川大橋を渡る
浅野川大橋から見た
主計町茶屋街
歩道にも車道にも融雪用スプリンクラーが
巻かれているため、歩いているだけで
スプリンクラーの水が靴に入り込み
足が悲鳴を上げだした。

そんな、美しさに心奪われるひがし茶屋街ともお別れの時間がやってきました。もーちょい長く居たいけど、今回は青春18きっぷ旅だから列車を乗り逃すと後が大変なことになります。
ということで、滞在時間30分ほどでひがし茶屋街とはバイバイしてきました。
ぐぅ、もう少し長めに居たかったな。
とはいえ、金沢の街は歩道でも容赦無しにスプリンクラーが撒かれているため、靴の中にスプリンクラーの水が入り込み、濡れた足は冷え込みの激しくなるこの頃にもなると悲鳴をあげていました。今度来る際は防水性、防寒性に優れた靴で来ることとします。
寒さに耐えながらも、国の登録有形文化財に指定されている、(浅野川に架かる)三段アーチ橋の浅野川大橋を渡り、対岸の主計町茶屋街を綺麗だなぁと横目に眺めつつ、バス停まで水を避けつつ前へ進みます。
そしてバス停に到着、生きて帰って来れた…
はやくバス来ーい、はやくこーいとこの状況なら誰しもが思うことを一人バス停で呟いていました。
定刻から数分遅れでバスが停車、相変わらず激混みの周遊バスですが乗り込み、無事に金沢駅に到着しました。

金沢旅のゴールのように聳え立つ、
ライトアップされた金沢駅の鼓門

金沢駅に着くやライトアップされた鼓門が金沢旅のゴールのように聳え立っています。
実は、個人的に金沢で一番見たかった景色はライトアップされた鼓門だったのです。
今回の長旅の最終目的地でもあり、今回の旅の往路ゴール、復路スタート地点でもあります。
あぁ、本物だぁ。やはり金沢駅の鼓門は夜に真価を発揮するものです。こんなに美しい駅、他を探せど、東京駅か門司港駅ぐらいです。
本物が見れてよかった…。
(夜なので分かりにくいとは思われますが、鼓門の横の樹木にもちゃんと北陸名物の雪吊りがなされていますよ。雪釣りについて詳しく知られたい方は、過去回「兼六園」をご覧くださいませ。)

と、少し長めに語ってしまいましたので今回はここらへんで終わりとしておきましょう。
今回はここまでです。
21世紀美術館も兼六園もひがし茶屋街も訪れることができたので、次回以降は関西に戻ることとします。バイバイ金沢、まじ寒かった。
次来る時は程よく雪が降る季節に再訪します。

ここまでご覧いただきありがとうございました。
次回以降もどうぞよろしくお願いします。

では、またね。

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