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始めての高尾山で初登頂をした!

本格的に登山を趣味とする決心をしました。
やはり高尾山だろうと予定を立て、夢に見るほどに楽しみな気持ちになり童心を今更ながら味わっている感じです。
子供の頃だってそんなに楽しみにできることってなかったですからねえ。

高尾山口駅

高尾駅と高尾山口駅とあってちょっと間際らしい。
基本的に高尾山口駅から登山を始めますが、高尾駅から登るコースもあるそう。ちょっと気になりますね。

氷川神社です。狛犬が可愛い。

駅の近くには氷川神社があります。
主神は素戔嗚尊です。大宮氷川神社によくお参りするのでなんとなく馴染み深く感じました。どうやら大宮にある氷川神社にゆかりのある神社みたいです。なんと!(帰宅してから知りました;)
高尾山麓神社として古くから信仰されている、とのことですのでまずはご挨拶です。

神社の裏手には御神木があるとのことなのですが。

スリル満点の山道…?

御神木へ向かうには結構な山道を歩かねばならず、なかなか難易度が高そうでした。今の私の技術ではチャレンジできそうにありません。

御神木への道、いつか達成したいです。

高尾山1号路チャレンジ開幕

今回の計画は登りでケーブルカーを使わないこととしました。
トレッキングシューズで歩く練習と、普段のトレーニングがどれだけ活かせるかを確かめるためです。

いかにも霊山!といった雰囲気

高尾山は修行をする場所でもあるのですね、入り口もそれらしく気が引き締まる雰囲気です。

入り口から信仰の深さが伺えます
行場もあります

1号路登山口には薬王院別院不動院があります。
具合が悪いところを撫でると治るという「なでなで地蔵尊」がいらっしゃいます。ちょっとここで心配な箇所を撫でて、不動明王に安全な登山を祈願して行かれてもいいかもしれません。

不動院の様子

高尾山1号路は緊急車両なども通る、コンクリートで舗装された道になっています。基本的に「ものすごく長くて急な坂を歩く」と思ってもらうとわかりやすかと。しかし風景はしっかり”山”で自然豊かです。
川のせせらぎ、小鳥の声、木漏れ日が落ちる様子など。自然をたっぷり感じられて癒されることこの上なしです。

自然たっぷりで癒されます
たまらない雰囲気

登山をすると日本庭園に対する理解も進むような気がします。日本の美は自然と共に紡がれてきたのですね。

各地から奉納された色々な碑がたくさんあります

道中ではこのような童子の姿をした仏様が見守ってくださっています。
また、六根清浄と書かれた石車もあちこちで見られます。

コンプリート六根清浄

六根とは「眼根(視覚)」「耳根(聴覚)」「鼻根(嗅覚)」「舌根(味覚)」「身根(触覚)」「意根(意識)」のことで、これらを清らかにするのが”六根清浄”です。昔は石を回せたそうですが、今はどの石車も固定され、動かせなくなっていました。
六根清浄石車は1号路にもありますし、薬王院の境内の中にもあります。結構数が被っている部分もありますが。ぜひ6個全て見つけてみてください。

ちなみに薬王院の境内の中には「六根清浄石車」の大ボスのようなものがありますが、そちらも今は回すことができません。煩悩をどうにかしたい方は男坂を登りましょう。

懺悔懺悔、六根清浄

さて、一つ目の六根清浄石車があるところからどんどん道は急になって行き、見晴らしのいい場所も増えて行きます。

急な坂道を登っていくとどんどん景色が山らしく

もう随分と寒いので蝶々もそんな飛んでいませんでしたが、道中ものすごく大きなスズメバチが死んでいて「スズメバチの女王かな?」と思ったらこの辺には通常より大きなスズメバチがいるそうです。左の画像は高尾山ビジターセンターにて撮影しました。

巨大スズメバチ!の死骸

スズメバチの活動時期は注意して歩いたほうが良さそうです。

ヤマシロギクですかね?

しかし虫がいるということは自然が豊かな証拠です。スズメバチもいれば蝶々もいるしトンボもいる。自然は人間の都合のいいようにはできてませんが、それはこの場所ががとても生命豊かであるという証拠なので、喜ばしい事なのでしょう。

金毘羅台です

そんなこんなでケーブルカーを使わなかった人のご褒美!とされる金毘羅台へ到着です!私はここからの東京の眺めが山頂より好きかもしれません。すごくちょうどいい感じなんですよね。

ここから見る東京の景色が一番好きかも

とても居心地が良く、ベンチもあるので休憩にもってこいです。

この先、道中でワンちゃんを結構見かけました。道も舗装されていますし、ケーブルカーはワンちゃんOKなので、麓の方には良いお散歩スポットなのでしょう。元気一杯ご機嫌にお散歩をするワンちゃんをたっぷり見られて私も嬉しかったです。

私は階段を登るコースで、登らなくても立ち寄れます

基本、1号路は舗装されているのですが。金毘羅台へむかう階段はこのようにちょっと山道っぽさがあります。でも階段を登らないでも参拝はできますので、お好きなコースで巡ると良いと思います。

ケーブルカー付近でお団子、お猿さんもいます

金毘羅台で休憩中にいもけんぴ食べたんですが流石にお腹が空きました!とケーブルカー駅のあるところでお団子を食します。胡桃味噌味です。表面が少しカリッとしてて中はしっかりもちです。団子っていうか餅です。食べ応えバッチリです。

有名なタコ杉とひっぱり蛸です

ケーブルカー駅からだいぶ人通りが多くなってきます。カップルから家族連れ、ワンちゃんのお散歩。ベビーカーを引いたお子さん連れなど本当に多種多様な人たちがここに集まっています。
世界で一番登られている山と呼ばれる理由がよくわかります。

天狗の腰掛けと、大きな葉っぱの木です。

途中、男坂、女坂とルートが分かれるのですが。せっかくです。108の煩悩を表すという。男坂の階段を登っていこうではありませんか!

苦抜け門、三密の道

男坂(男階段?)を登ると真新しい不思議なもんが見えてきます。

ここに書いてある「三密」とは煩悩のもとである「身(身体)、口(言葉)、意(心)」の働きのことで、これら煩悩の元である三つの業を消し、三つの密を心がけることを目的とした道です。

せっかくなのでこちらも登っていくこととします。石の門を潜るのがちょっと楽しいです。

仏舎利塔周辺

登り切ると仏舎利塔が見えて参りました。手前には修行場があります。不動明王と天狗様が見守っていらっしゃる。綺麗で清浄な場所です。神聖な雰囲気が抜群にあります。裏手には慰霊碑が建てられ、実際に供養の場として機能している所なようです。

ぐるりと「砂踏霊場」なる石像?柱が建てられていまして、こちら他の場所でもみられるのですが、なんとここをぐるっとまわると実際に霊場にお参りしたのと同じご利益があるとか!すごいですね!!

山門です

入り口からここまで2時間ちょいくらいですか…。ようやっと山門が見えてまいりました。

天狗様!なんだか可愛らしいです。

高尾山では門に天狗様がいらっしゃいます。「よくきたなあ」といった風情でなんだか気さくそう。親しみやすい雰囲気がありますね。

御本堂
御本社
奥の院

境内の中を奥へ奥へと進みます。かつては限られた人しかお参りできなかった薬王院。現代は誰でも、自分の足を使わなくてもケーブルカーでお参りに行くことができます。それは、数百年前には考えられないことだったのかもしれません。ありがたいです。

所々秋らしい風情がありました

上に登れば登るほど寒くなっていきます。椿ももう咲いていましたね。

奥の院のさらに先には「富士浅間神社」があり。ぐるりと富士山の形をした碑が建てられています。昔、高尾山は富士山の代わりと言われ、戦国時代から信仰を集めていたそうです。

富士山十界修行

簡単にですがそれぞれの石に刻んであった文章を要約して載せておきます。土がこびりついていて読めない部分もあったのですが;

「業秤(地獄)」…罪業を量り此の不動石を持ち自ら作った業の重さを知る
「穀断(餓鬼)」…断食の修行。
「水断(畜生)」…一切の水を断ち畜生の愚痴の心根を断する修行
「相撲(修羅)」…競い事や相撲を取らせて、その闘争心を滅する修行
「懺悔(人間)」…毎日の生活の中で犯した罪を浅間大権現に懺悔する修行
「延年(天)」…天上の快楽を表し、歌ったり踊ったり娯楽をする修行
「四諦(声聞)」…苦・集・滅・道の四つの真理を聞いて涅槃の悟りを得る
「十二因縁(縁覚)」…輪廻の因果関係を知り生死の理を悟る修行
「六度(菩薩)」…自らのみならず他も悟らせる済度の修行。
「正潅頂(仏)」…生命の尊厳を悟り、何ものにも動じない心の修行。

最後に「成就石」という碑があり「穏やかな仏心を持ちましょう」と刻まれています。ここに刻まれている言葉だけでも修験道がどれだけ厳しい修行なのか分かりますね。すごいです。

この先に木でできた階段があり、そこをまた登っていきます。

山頂!とても頑張りました!!

1号路の入り口から約3時間!日々の筋トレがきちんと身になっていたのかさほど足腰に痛みを感じませんでした。嬉しいです。

やまびこ茶屋のとろろ山菜そば

高尾山といえばとろろですよ。ということでお昼はとろろそばに、疲れていてもするするお口に入ります。
やまびこ茶屋のあったかお蕎麦はちょっともちもち、食べてる途中でプチプチ切れちゃうなんてことはない、なんだか縁起な良さそうなお蕎麦です。
とろろは最後に残りがちなので一気にお汁と流し込みます。旨し、旨しです。

ススキが綺麗、実際はもっと見晴らしが良いです。
神秘的な山の風景

山頂からの眺望。あいにくこの時には雲がだいぶ出ていて、富士山を拝むことはできませんでした。またリベンジしたいですね!

ここには高尾山ビジターセンターがあります。高尾山にはムササビがいるんですね!私ムササビ大好きです。夜行性ですけどどこかで出会えないかしら…。と少し散策していたら目の前をすっと何ものかが横切っていきました!すわ、もしやムササビ!?と辺りを見回しますと…

ヤマガラと思われます

鳥です。藪の中を上手に移動していました。こちらはこちらで可愛いです。

休憩も済ませて今度は下山、ちょっと山道を歩きたかったので吊り橋のある4号炉を使います。

4号路の山道

写真の場所はそうでもないですが、気の根っこがむき出しになっていたり、石がゴツゴツしている場所もちょっと滑りやすい箇所もあります。
できればトレッキングシューズがあるといいですし、少なくともパンプスとかでは行かない方がいいです…。

モグラちゃん!

ここではもぐらちゃんが横切って行った!可愛いです。

吊り橋。縦に揺れる感じでした。
こういう風景がとても好きなんです

4号路の道は確かに山道ですが、途中木の階段があったりして危ないところは少ないです。けれど足を滑らせて転んだら崖に真っ逆様です。危ない。私はまだ全然山道に慣れていないので、後から来た人にどんどん追い抜いてもらっていました。焦ると転びそうで怖かった…。

登山はマイペースに、という心構えを学びました。

最後に天狗焼きをいただく

帰りは流石にケーブルカーを使います。紅葉のシーズンは本数が多めらしく、割とすぐ乗れますが。せっかくなので名物の「天狗焼き」を…。
黒豆が大きくて!甘くて!!美味しい!!!
サイコーです。人気なのも頷きます。

本当に楽しかった高尾山…。他にも食べたいグルメもありますし、他のルートも歩きたいですし、富士山見たいですし、季節によってどんな風景が見れるのかも知りたいです。

きっとまた行きますよ!高尾山!!

おまけ

お世話になったワークマン商品

今回のハイキングで使ったワークマンの商品です。これにユニクロのドライEXポロシャツを着てちょうど良い感じ。1号路ならこれで十分です。

足元はこちら。下りの時なんでか靴紐解けると思っていたんですが、登りと下りでは結び方を変えないとなんですね…;
登山靴で歩く練習もしなければなりません。
装備ももっとちゃんとしたのを揃えなければ;まだまだ課題はたくさんですね。

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