映画を小間切れで見る「小間切れ視聴」という楽しみ方|メリットと効果的な方法
最近、2-3時間の自由時間が取れなくなってきました。
その代わりに増えたのが、小間切れになった時間です。
年齢と共に「あれ、やらなきゃ」と忘れたり思い出したりすることが多くなってきたからでしょうか…
そのため、テレビで観る映画も30分単位の小間切れで見ています。
朝はお茶を飲みながら…
夜は子が寝てから洗濯物を畳みつつ…
深夜はライティングがうまくいかないときに…
もちろん、じっくりゆっくり満喫できない不満もあります。
自分の時間の使い方の下手さに「おバカ!」と嘆くことも。
でも、でも…
もし、この小間切れ映画視聴にメリットがあるとしたらどうでしょうか?
ということで、小間切れ視聴のメリットを考えてみました。
①内容をより深く理解できる
普通は、2時間ほど休憩を挟まずに見る映画。
しかし、30分ほど視聴し、時間を置いて続きを見ることで、内容や登場人物についてより深く理解できるようになりました。
というのも、映画から離れている間に、内容を頭の中で整理できるからです。
映画には、一気に見ると流してしまう小さな疑問や違和感がたくさんあります。
ひとつひとつの疑問を検証できれば一番良いのですが、映画をずっと見続けていては考える暇もありません。
しかし、この小間切れ視聴をすると、落ち着いて「あの登場人物はなぜ…?」「あそこの演出は…」とじっくり考察することができるんです!
②時間がなくても映画をたくさん見ることができる
映画一本分の自由時間を取ることは、意外と難しいです。
「今日は映画見る時間ないから、やめておこう」
なんて、もったいないです!
もっと若いうちに見ておきたかった…という映画が、どれほどたくさんあることか!
それに、一度見始めると、なんだかんだと「最後まで見なきゃな」と思うもの。
(人はこれを一貫性の法則と呼ぶ)
結果、たくさんの映画を見ることができる…というわけです!
さらに深く学んでみる:無知から始めて情報を得て終わる
推理小説の読み方のひとつに、メモを取りながら犯人を推測して読み進める…という方法があります。
これが、始めてみるとなかなか面白いもの。
毎回は面倒ですが、アリバイや見取り図などをまとめていると、読むだけではない本の楽しさが感じられます。
で、
この方法を、映画の小間切れ視聴に活かせないかな…と。
もちろん視聴しながら、メモを取っても良いですが…。
ズボラな私にはちょっと無理そう。
なので、こんな方法にしました。
30分単位で映画を見る
30分の内容で、気になった部分を考察する
映画のモチーフや史実を確認する
次の30分を見る
この方法で実際に映画を見た例を紹介します。
映画MINAMATA
最初はジョニー・デップ主演というだけで見始めた映画でした。
水俣病については、教科書で習ったほどの知識と興味しかなく…(すみません)…主人公であるユージーン氏に焦点を当てた映画かと思っていました。
しかし、映画を小間切れで見るたびに、そのあいだの時間で疑問に思ったことについて調べました。
水俣病とは?
チッソ会社と被害地域の関係は?
ユージーン・スミスとアイリーンについて
他の公害病は?
もちろん調べることでネタバレになる情報もありました。
しかし、知っておくことで「なるほど」と感じる場面が多かったのも事実です。
例えば、
✔どうしてチッソ会社側の人が写真ネガを渡してくれたのか…?
✔なぜ被害者たちは株主総会を待っていたのか…?
✔ユージーンとアイリーンの関係は?など
あらかじめ知らなければ、スルーし、そのまま終えてしまう事柄を拾えたのはとても収穫でした。
と、このように、テレビでの映画小間切れ視聴はとても良いものなのです。
(と、勝手に思うことにします)
ぜひ皆さまも、試してみてくださいね(^^)
最後までご覧いただきありがとうございました。