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【ロト研】Vガードエネルギーという誰が見ても強さがわかるカードの強さを掘り下げてみる

ロトムカード研究所のえんじです!

今回も白熱のアルカナに収録されるカードを考察していきますよ!

今回は記事で扱うカードはこちらです

タイトルにもある通り、【Vガードエネルギー】ですね。

能力は重なりませんが、Vポケモンから受けるダメージを−30してくれます。
非常にシンプルなカードですが、その汎用性の高さゆえ多くの可能性を秘めたカードとなっております。

本記事はポケモンカードを初めたばかりのプレイヤーにもわかるように書いています。あらかじめご了承ください。
また、上記のことを考慮して、
カード名→【】
技名、特性→『』
でかき分けています。

ではさっそく強さや使い方、おすすめの組み合わせなどを紹介していきます。

1 使い方について

使い方も非常にシンプルで、エネルギーの色を問わないポケモンにつけることで耐久力を+30します。
主に細かいダメージの調整で使用します。状況に応じてポケモンのHPラインを変えていくことで、負け筋を潰していくことができます。

効果自体は攻撃的ではないですが、自分のポケモンVを1ターン守ることができるということは相手の勝利が1ターン長引くことになります。ポケモンが残るということは「殴れる機会が一度増えた」といったことにも繋がっていきます。
ポケモンカードでは防御は最大の攻撃です。

エネルギーという都合上、【おおきなおまもり】や【タフネスマント】、【エイチ湖】や【かがやくサーナイト】とも併用することが可能な点もいいですね。

2 現在流行っている火力ラインたちとそれに対しての【Vガードエネルギー】の強み

こういった受けの形をとるカードは、むやみにデッキに突っ込んでも効力を発揮しません。その時に環境で使われているカードやそのデッキが苦手な相手の火力ラインを意識して投入することで、効果的に使用することができます。
環境におけるデッキのシェア率や仮想敵を作って意識しながらカードを切っていく必要があるということですね。

ということで、現環境で使われている様々なカードの火力をいくつか上げていきます。これまた環境を知っている人からすれば当たり前のことなのですが、【Vガードエネルギー】を使用する際には必要な知識となってきますので書かせていただきます。

・パルキアVSTAR

まず環境デッキといったら外せないのがこのデッキです。先日行われたwcsでもたくさん見かけました。
主な動きはベンチを展開して【パルキアVSTAR】の技『あくうのうねり』で相手のポケモンに大ダメージを与えます。ベンチに展開するポケモンは【メッソン】率いる『うらこうさく』ファミリー他、ミラーマッチに強く出ることが可能な雷ポケモンたち、特性の『ふしぎなしっぽ』を持つ【ミュウ】や【クロバットV】などの場合もあります。

パルキアの最大ダメージは260であり、ここに【こだわりベルト】をつけることで290まで跳ね上がります。HP270〜280のVSTARポケモンをワンパンできる火力が出るというわけですね。
受けるポケモンに【Vガードエネルギー】を差し込むことで、攻撃を耐えられるようになります。【パルキアVSTAR】は安定性の高いカードですが、その反面火力の上限も決められているため受けが成立しやすいです。

また、進化前のパルキアVは『ハイドロブレイク』という200点出すことができる技も持っています。こちらの技は『クイックシューター』のインテレオンと組み合わせることでHP220のポケモンVたちを倒すことができるようになります。
パルキアと対戦していると極力ベンチを展開しないように立ち回りますが、その際使ってくることが多いため、状況に応じてポケモンVにつけておくといったことも必要になってきますね。

最近はキュレムVMAXを採用した型もありますが、あちらに対しても320を290まで落とすことができるようになり、【おおきなおまもり】や【かがやくサーナイト】等と合わせることでVSTARを守ることができるのも強みです。

余談ですが、パルキアの火力は【ベンチポケモン+3】×20で計算するとすぐにわかります(超今更タウン)

・ギラティナVSTAR(ロスト軸)

もう一つの環境であるギラティナVSTARです。こちらはパルキアとは異なりエネルギーを消費して280出してきます。VSTARポケモンをワンパンすることが可能な上、ギラティナ自身に弱点がなく倒し辛いため厄介なカードとなっております。

その反面、デッキの性質上リソースの管理が難しく、【パルキア】や【アルセウス】ほど安定感はないです。デッキを掘り進めるスピードは非常に早いですが、ロストゾーンに送るカードを完全に選び抜くことができるわけではないので、必要なパーツがなくなってしまうこともしばしばあるんですよね。

加えてギラティナの技『ロストインパクト』は特別コスパのいい技ではありません。技を打つ際にエネルギーを2枚消費させているので、連続して『ロストインパクト』をするのが難しいです。
その代わり、VSTARをワンパンできる火力が設定されているのですが。
とにかくギラティナデッキは一撃必殺の諸刃の剣的なデッキですね。

上記のことから、ギラティナ対面の【Vガードエネルギー】はポケモンVSTARにつけて1ターン凌ぐことで、エネルギー2枚を余分に要求できることに繋がります。上記した通りこの2枚は非常に重く、仮にその2枚を次のターンで集めることができたとしてもその後の展開に支障が出るパターンが多くなるんですよね。

ポケモンカードはゲームの性質上、どれくらいHPを削れば(つまり火力を出すことができれば)勝つことができるのか決められています。これは裏を返せば殴れる回数の決まっているデッキはそのうちに殴り勝つ必要があるということです。
器用に火力を操作しやすいカードは、その分リソースを残して戦うことができるので長い目でゲームを見ることが可能というわけです。(パルキアVSTARやキュレムVMAXなどがこれにあたります)

昨今、ミュウVMAXデッキが減少傾向にあるのはこのHPラインが高くなっており、【パワータブレット】や【こだわりベルト】等では火力が足りなくなっているからというのも一つの理由だと思います。

話が逸れましたが、ギラティナVSTARもある程度出せる火力が決まっているため、そこを器用にずらすことができるのが【Vガードエネルギー】の強みということになります。

・ミュウVMAX

とはいえまだ一定の使用者がいるミュウVMAX。
こちらは【ゲノセクト】の特性『フュージョンシステム』を使用してデッキをぶん回し、【メロエッタ】の『メロディアスエコー』や【ミュウVMAX】の『クロスフュージョン(テクノバスター)』を打っていき早々とゲームを終わらせるデッキです。

VSTARの台頭に伴い、要求されるHPの総量が増えたため一時期ほどの強さはなくなってしまいましたが、それでも速さや安定感は非常に高いデッキですね。

【Vガードエネルギー】ですが、このミュウにも採用することができます。【オドリドリ】と合わせることで毎ターン−50を期待することができ、その分ミュウの技『サイコジャンプ』も強く使えるようになります。

このデッキの攻撃は大きくわけて2つあります。
『テクノバスター(210)』と『メロディアスエコー(70〜280)』です。
ここに【パワータブレット】や【こだわりベルト】を使用して火力を加算していきます。

まず【Vガードエネルギー】は【パワータブレット】や【こだわりベルト】を一枚分チャラにできます。これは前述した通り、そのデッキが出すことのできる最大火力を減らすことに繋がってきます。
加えて『メロディアスエコー』の最大火力を250点にしてVSTARポケモンを守ることが可能です。
ただでさえVSTARポケモンはVMAXポケモンとの対面が有利なため、一体残すことができるのは非常に大きいです。

最近は【ロストスイーバー】等を採用した形も見られますが、こちらはエネルギーですので【おおきなおまもり】と違い影響が薄いのも強みではないでしょうか。

・アルセウス(うらこうさく)


対応力が高く、【チェレンの気くばり】などで耐久合戦にも持ち込めるオールラウンダー的なデッキです。
メインアタッカーは【アルセウスVSTAR】や【インテレオン(うらこうさく)】となっていますが、今回は【Vガードエネルギー】の考察ということで前者を見ていきます。

このデッキでも【Vガードエネルギー】は有効に使えます、【アルセウスVSTAR】につけてHPラインを310に上げ、ギラティナやパルキア対面に強くする他、【インテレオン(うらこうさく)】につけてHPラインを190にすることもできます。
HP190となると、それこそ同系統の【ダブルターボエネルギー】をつけた【アルセウスVSTAR】の『トリニティノヴァ』を耐えられるようになります。

【アルセウスVSTAR】は基本【ダブルターボエネルギー】を使用して攻撃してきます。そこに【Vガードエネルギー】の−30が加わることで火力が150まで下がります。つまり二回殴っても300点とVMAXを倒すことが難しくなるんですね。
加えて、300は280+【おおきなおまもり】で耐えることができる火力です。【アルセウスVSTAR】側もチェレンの気くばりで回復することができますが、殴り続けることができる分、こちらが有利になっていきます。

火力を出すことが難しいデッキなので、こういった軽減系のカードは非常に刺さります。

他にも【ディアルガVSTAR】の技『メタルブラスト』を250にすることができたり、【ダブルターボエネルギー】がついた【ゾロアークVSTAR】の『のろいをきざむ』の威力を同じく250にすることも可能です。
むやみにポケモンに貼らず、状況に応じて使っていくことで、より強く【Vガードエネルギー】を使用できるでしょう。

3相性が良さげなカードたち

この章では主に噛み合いのとれるカードを紹介していきますが、その前に一点抑えておくポイントがあります。

それは、このカードはVポケモンからの攻撃のみを軽減することができるという点ですね。

昨今の環境で使用されているポケモンVは上記した通り【パルキアVSTAR】や【ギラティナVSTAR】、【ミュウVMAX】なんかが挙げられます。これらのポケモンはどれも火力が高く、1回の攻撃で210〜280(場合によってはそれ以上)を出してきます。

なぜこの話をしたのかというと、【Vガードエネルギー】をつけた際に受けが成立するポケモンを限定するためです。

HPの低いポケモンや長い耐久を見込めないカードたちにつけても【Vガードエネルギー】の能力を最大限に活かすことが難しいんですよね。
なのでここでは無色で技が打てる点以外に耐久する価値があることや、耐久しやすいポケモンをあげていきます。

①ムゲンダイナVMAX

・HP370になります。【おおきなおまもり】ついたら前人未到のHP400になります。
パルキア対面が苦手(【8+5】×20+60で320出てしまうため)でしたが、ベルト込みの【あくうのうねり】を耐えられるようなります。
一応ネズでもサーチができます。


②セキタンザンVMAX

技でエネルギーを加速できるほか、【フルフェイスガード】や【ストーン闘エネルギー】、【エイチ湖】も組み込めます。弱点の草タイプが環境にいないので、ワンパンされづらいのもメリットです。ガッチガチのガチガチガンテツ。


③ヒードランVMAX

こちらもHPが高いポケモンです。【ヒート炎エネルギー】と合わせることでHPの最大値を伸ばせるほか、自身の特性でも回復することができます。ぶっちゃけ環境にパルキアがいる限りは厳しいです。世界中のパルキアを買い占めればワンチャンあります。


④デオキシスVMAX


こちらも耐久力があるポケモンです。上記二つと違い特性と技以外で耐久ラインを上げることはできませんが、その代わり【ホラー超エネルギー】や『けんのほうこう』の【ザシアンV】を使うことができます。
頂への雪道で耐久値がありえん下がることを除けばgood

⑤リーフィアVMAX(VSTAR)



それぞれ回復とダメージカットの技を持っています。進化前の【リーフィアV】でエネ加速ができるほか、【コロトック】の特性『みなぎるせんりつ』でHPを高めることもできます。


⑥ハピナスV

このエネルギーを見た時、誰しもが一番最初に浮かべるであろうピンクの悪魔。
トラッシュからエネルギーを拾うことができて、なおかつエネルギーの数が火力に結びつくため手札でダブついても使えるのが強みです。
HPラインが280〜330まで跳ね上がるため、【パルキア】の『あくうのうねり』や【メロエッタ】の技『メロディアスエコー』のワンパンの要求値をあげられるのも強いです。
関係ないですが、イラストが例のウィ◯スミスにそっくりです。


⑦プテラVSTAR

VSTAR技『エンシェントスター』は相手のVポケモンの特性をシャットアウトします。効果が強い反面、すぐに倒されてしまう欠点もあったのでそこを補えるようになったのはいい点です。(HPが290に伸びることで、パルキアからワンパンされなくなりました)致死量のダメージ負った後は、ポンチョきてベンチで隠居生活

このほかにも【Vガードエネルギー】を生かすことができるカードはたくさんあります。このように受けるカードは環境によって採用枚数や採用有無が変わってくるため、有効に使うためには環境を見極める必要性がありますね。

終わりに


いくつか長所や使い方をあげていきました。
このカードは前期にあった【ウィークガードエネルギー】と似たような使い方ができます。(状況を有利にするカードではなく、不利な状況や弱点をリカバリーするカードです)

新環境が近づいてきて、ポケモンEXの存在も明らかにされているため長い目で見て使用できるかはわかりませんが、汎用性の高いカードであることは間違い無いです。
既存のカードはもちろん、今後出てくるカードの可能性を広げられるカードであり、今後ポケモンカードを遊ぶ上では意識しなければならないカードの一枚にもなってくるでしょう!


今後も新しく登場するカードをいくつか考察して記事にしていきます。拙い文章でありますが読んでいただければ幸いです。

また、YouTubeでもデッキ紹介動画を投稿していますので、よろしければそちらにも目を通してみてください!

ロトムカード研究所の最新の動画はこちらです↓


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