白熱のアルカナカード評価(前編)
ロトムカード研究所のえんじです!
本日は8月30日ということで、明日で8月も終わりますね。
これまでいくつか白熱のアルカナの収録カードを考察してきましたが、そのパックの発売も目前となっています。
と言うわけで!
今回は、白熱のアルカナに収録されているカードの中から集めておいた方がいいカードや今までよりも優秀な個体で出たポケモンたちを紹介、評価していきます。
実際に集めるかどうかはさておき、プレイヤーの皆様の力に少しでもなれればと思い記事を書かせていただきます。
いくつかカードをピックアップして、実用性や唯一性の観点からc〜sの間で評価します。
またどれくらい持っていればいいのかなども書いていければと思います。
ポケモン編
まずはポケモンたちから。
今回の弾はシールド戦の影響があってか、闘タイプと雷タイプ、あとはVMAXの収録がありませんでした。シールド戦ではこの二つのタイプを弱点とするホウオウなんかも強そうです。
ポケモンV
今回収録されるポケモンVは全部で6種類、進化先も含めると9枚あります。
♢クチートV /クチートVSTAR
(ランクB /1〜2枚)
超タイプですが技は無色二つで打つことができます。
アルセウスや雷タイプなどの闘タイプを苦手とするデッキに忍ばせておくことで状況をひっくり返すことが可能。アルセウスとは【ダブルターボエネルギー】を、雷系統デッキでは【モココ】の特性『エレキダイナモ』でエネルギーを加速して攻撃していけるため便利です。(ベンチから出ることで火力を出せる点もエレキダイナモとは噛み合っています)
VSTARの特性『スターロンド』は所謂【グズマ】と同じ能力を持っています。
出せる火力が180であり、こだわりベルト込で210までのポケモン(【ネオラントV】や【ダークライV】など)も倒すことができます。
また自分も入れ替えることができるため、技を使用したあとの【アーマーガVMAX】や【ザシアンV】を一旦下げるといった動きもできます。
♢ジャローダV /ジャローダVSTAT
(ランクA /0〜4)
おそらくは白熱のランスでは一番戦えるポケモンVです。
進化先の【ジャローダVSTAR】は逃げるエネルギーがない上、技で場のエネルギーを自由に動かすこともできるため実用性はそこそこあります。
基本的には【コロトック】や【かがやくアマージョ /かがやくサーナイト】で耐久をしながら、【モミ】を使って回復していく動きになるでしょう。
攻撃力もベルト込みで220と悪くはないですが、【かがやくリザードン】にボコられ続けることや基本的には【パワータブレット】を二回使った後の技『テクノバスター』で落ちてしまうHPラインですので評価はそこまで高くないです。
特に汎用性が高いというわけではないので、デッキを組む予定がなければ持っていなくても問題はないように感じます。
♢アローラロコン /アローラロコンVSTAR
(ランクB /0〜2枚)
パックの表紙にもなっているカードですが、正直使い所は相当選びます。
現環境には【パルキアVSTAR】や【アルセウスVSTAR】など特性を持っているポケモンは多く存在するため一見刺さるように見えますが実は非常に難しいカードです。【ギラティナVSTAR】や【ミュウVMAX】には手も足も出ませんからね。
一番の懸念すべきポイントは絶望的に【頂への雪道】と相性が悪いことです。【頂への雪道】の効果で特性がなくなっていると【パルキアVATAR】などからも普通に倒されます。(しかもHPも240と低い)
なのでこのカードをもし使用するのであれば、既存の水デッキには差し込むか【ミュウVMAX】や【ギラティナVSTAR】に強くでれるカードを入れたデッキになると思います。
イラストはとても可愛いですが、強さよりも難点が目立ってしまうため、正直な話それほど評価は高くないです。
♢マギアナV
(Bランク /0〜1)
最大火力は220と悪くないですが、限定的な条件であるためこの評価です。
現段階では、正直なところ【マギアナV】を使うなら基本的には【ザシアンV】でいいです。
鋼タイプであるためメタルソーサーに対応している点から後攻1ターン目に220ダメージを期待できますが、強いて【マギアナV】でやる意味はないような気がします。
何かいい使い方があったら教えて。
♢ホウオウV
(Aランク /2〜)
唯一無二の特性を持っており、なおかつ自身で火力を出すこともできます。HPも230と高く、タフネスマントをつけるとVSTARと同じサイズになります。
使い方はさまざまであり、【ダークライVSTAR】の火力アップに貢献することもできれば、【チェレンの気くばり】を使用してトラッシュからエネルギーを4枚拾ってくることもできます。
ターンは終わりますが、タネポケモンなので【ディアンシー】で守ることも可能ですね。
とはいえ環境を変えるほどのパワーはないためA評価です。
イラストもカッコよく、能力も面白いため個人的には新弾ではイチオシのカードです。
♢レシラムV
(Bランク /0〜2)
最後は【ホウオウV】です
こいつも【マギアナV】と同じくどうすればいいのかわからないシリーズです。あちらは220火力を出すことができましたが、こっちは出せません。
さらには環境で猛威を奮っている【パルキアVSTAR】や【インテレオン】にも弱いです。
HPは220と高水準であり、自らエネ加速も可能なので炎強化が来たら何か変わるかもしれないです。大体【エンテイV】ってやつが悪いです。越えるにはデカすぎる壁です。
以上がポケモンVです。
正直なところ、【ホウオウV】以外は専用デッキを組まない限りは使用せず、仮に組んだとしても環境で勝ち続けるほどのポテンシャルはないと思います。
かがやくポケモン
今回もかがやくポケモンは3種類収録されます。
先に言ってしまいますが、【かがやくゲッコウガ】や【かがやくサーナイト】、【かがやくリザードン】ほど汎用性は高くないです。
♢かがやくアマージョ
(Aクラス /0〜1)
パッと見た瞬間【かがやくサーナイト】が脳裏をよぎりましたが、こいつの便利な点は2つありました。
一つ目はすでにダメージを負ったポケモンを回復できる点。
二つ目は非エクとの対面で強くなれる点。
ざっくり言うと【ウッウ】の『おとぼけスピン』の火力を90にすることやアクアバレットの火力を100にすることができたりもします。思ったより使い勝手が良く、技を受けなければならないというわけではないならば十分【かがやくサーナイト】と差別化できているカードではないでしょうか。
またバトル場ではなく全体を補助することができるので耐久デッキに入れておくと、下がったポケモンと新しく出したポケモンの両方を回復できます。
(サーナイトVと相性いいですが、きっと使わないです)
♢かがやくフーディン
(Bクラス /0〜1)
唯一性は非常に高いですが、如何せんこの特性が価値に直結するケースはほとんどなさそうです。
ダメカンを移動して【ヒスイダイケンキVSTAR】や【ガラルタチフサグマ】を起動することが主な使い方になりそうです。
使い方は昨日のNOTEで紹介していますので、詳しくはそちらを見てください。
♢かがやくジラーチ
(Bランク /0〜1)
一撃必殺技となんでも3枚サーチできる特性を持っています。
能動的に動くことができるカードではないため使うケースは限られていますが、前に出して壁にするポケモンの中では相当強いです。
気絶後のサーチにするため、【マリィ】や【ツツジ】で流されない点はいいと思います。
ジラーチについても記事で触れているので、詳しく知りたい方はそっちを見てください
以上です。正直なところ、現状飛び抜けて強そうなカードはないです。
ルールなしのポケモン
次は非ルールポケモン(通称非エク)をいくつか。
ここでは上記した実用性や唯一性とは別に、他の進化元と比較して優秀かどうかといった部分も評価に入れていきます。
♢エンテイ
(Cランク)
炎エネルギーがついていると逃げるエネルギーがなくなります。
【ドータクン】の特性『メタルトランス』や【ヨノワール】の特性『スペシャルトランス』なんかで【オーロラエネルギー】を一時的につけてやると逃げるエネルギーが一生0になるので便利です。
♢テールナ
(Aランク)
セレナと噛み合わせることで真価を発揮します。
火力も最大240と非エクとしては高いため、専用デッキは十分に戦うことができそうです。【レベルボール】や【レスキューキャリー】なんかに対応しているのも良い。【マグマの滝壺】でエネルギーを加速することもでき、そもそも【ツインエネルギー】で動くこともできます。
♢ヤトウモリ
(Bランク)
おなじみ『なかまをよぶ』という技を持っています。
進化先の【エンニュート】は優秀であり、『なぶりやき』で高火力を出すことができるため、このポケモンが仲間を呼べることは非常に優秀だと感じました。
♢ホエルコ
(Cランク)
実はこいつがホエルコ界隈で一番HPが高いです。
♢フリーザ
(Aランク)
めちゃくちゃ強いです。
ほぼ無条件で麻痺を連打することができる挙句、【モスノウ】の特性『ひょうせつのまい』でエネルギーを加速することもできます。【タフネスマント】や【回収ネット】を使用することで、さらに多く麻痺状態を維持できます。
さらに【パルキアVSTAR】の『スターポータル』や【ルリナ】にも対応しているため、今後の水デッキには検討していきたいカードの一枚でしょう。
♢ヒンバス
(Bランク)
技覚醒ですぐに【ミロカロス】に進化できます。
現カードプールでは強い進化先は存在しませんが、今後強いミロカロス(ミロカロスEXとか)が出ることを期待してこの評価です。
♢カイオーガ
(Bランク)
少し前に暴れていた『エレキブラスター』を持つ【クワガノン】と似たような技を持っています。
初めて見た時は非常に強く思えたのですが、クワガノンと違って主な加速手段が【モスノウ】に頼ってしまう点、そのままでは【ゲノセクトV】を倒すことができない点など劣っている部分もあります。
その代わり水タイプの恩恵を受けることができ、エネルギーも手札に帰るため状況次第では連発できる可能性もあります。
弱くはないですが、クワガノンが流行っていた時と比較してベンチポケモンを守るカード(『なみのヴェール』の【マナフィ】)の採用率が高いためこの点数です。
将来性はありますし、環境次第では化けるカードだと思います。
♢ルージュラ
(Bランク)
非エクであり、さらに特性のおかげでV相手のサイドレースで非常に有利に使えます。技も高火力が出せる上、要求エネルギーも無色2つと緩いです。
詳しくは上にリンクを貼った【かがやくフーディン】の考察に手触れたましたのでそちらを見てほしいですが、とにかく普通に強いです。
♢キルリア(サーナイト)
(Aランク)
おそらく白熱のアルカナで一番汎用性が高いカードでしょう。
タイプもHPも進化元も全てが優秀です。
詳しい使い方は記事を読んでもらうとして、非常に強いため余裕のAランクです。
♢ニャオニクス
(Cランク)
サポートを2枚持ってこれる能力をしています。
サポートは1ターンに一枚しか使えないため、持ってくるのは【ダンデ】や【セレナ】などのポケモンを生かす際に使うカードにすると良いでしょう。
(マチスの作戦があればもう少し評価高いです)
♢ギギギアル
(Cランク)
競合すべき相手は特性『かつりょくせん』を持つ【カメックス】でしょうか。こちらはターンが終わらないため、加速したターンに殴りに行けることが強みです。
コンスタントに殴るポケモンに加速すると強く使えるでしょう。
♢ザシアン
(Cランク )
技『バトルレギオン』で1ターン目から【メッソン】などを倒していけます。HPも130と非エクのタネポケモンにしては高いです。
♢ザマゼンタ
(Bランク )
まさかのザマゼンタのくせに殴れます。しかもポケモンVのワンパンラインである220を出すことができ、鋼タイプなので【はくばバドレックス】の弱点をつくことも可能です。
特性でHPが実質160になるため、場持ちがいいのも評価が高いです。
♢ドーブル
(Bランク)
【フリージオ】と似たような特性を持っていますが、こっちは無色で動けるため【キャプチャーエネルギー】などでも起動できます。
捲れる枚数は少ないですが、エネルギーが多めのデッキであればたくさん加速することもできますので、デッキによっては十分採用が検討できる一枚です。
♢チルタリス
(Bランク)
ダメカンを全部相手に移し返す技を持っており、実質的に攻撃と回復両方の役割をになってくれます。特性『いざなうしらべ』のチルタリスも存在するため、使い分けることができるのもいいポイントですね。
詳しい使い方は動画や記事にしていますので、よろしければそちらを見てください。この記事の最後に貼っておきます。
♢ぺラップ
(Cランク)
レベルボール対応の逃げ0です。
ポケモンは以上です。環境をとれるようなカードはないですが、個性的なテキストが多いです。Vよりも非エクの方が優秀な気がしますね。
次にグッズ……といきたいところですが、思ったよりも長くなってしまったため今回はこれで終わります。
明日(か明後日)にはグッズとサポートとエネルギーの評価、再録カードにも触れていきますので、よろしければそちらも見てくださいね。
他にも強いカードや面白そうなカードがあればぜひ教えてください!
では最後に、【チルタリス】を使用したデッキの紹介動画を載せておきます。
それでは!
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また、YouTubeでもデッキ紹介動画を投稿していますので、よろしければそちらにも目を通してみてください!