入門英文法(thatとit)
『that』と『it』の違いを考察します。後半は有料扱いですが、拡散頂くだけで、無料で読めますよ。
✅はじめに
皆さん、こんにちわ。合格サポーターの佐々英流(ササエル)です。今回は、『that』と『it』を取り上げます。単純に、『あれは』『それは』と考えていませんか?そんな簡単なものではありません。突き詰めると、結構、深い話ですよ。
✅『it』はどこだ?
日本語で、指示語のことを、『こそあど』言葉と言いますね。『これ、それ、あれ、どれ』ですね。では、英語で指示代名詞を調べると、何が出てくるでしょうか。『this』『those』『that』『these』ですね。あれ?『it』がありませんね。実は、『it』は、3人称代名詞として、『he』『she』と並んで分類されています。
ここから、『that』と『it』は、どこか性質が違うものだと、推測できますね。普通に考えれば、指示代名詞『that』は、事物を指しており、人称代名詞『it』は、人物を指しているわけです。(実際には、もっと色んなものを指しますが、とりあえず、人称代名詞という立場からは。)これは、もっと、詳しく、見ていく必要がありそうですね。
✅『th』は手じゃないの?
まず、手始めに、指示代名詞を探ってみましょう。『this』『those』『that』『these』と並べてみると、全て『th』を含んでいますね。これは一体、なぜでしょうか?
ササエルの勝手な妄想なのですが、『th』は、手を表すのではと考えています。先ほど出てきた指示代名詞は、全て『th』で始まりますよね。『あれ、これ』と手で指し示せるわけです。定冠詞の『the』も、指し示せるものを指していますよね。『Open the door.』と言った時、目の前にドアがあるはずです。『Do you have the time?』と聞かれたら、腕時計を指さして、今の時刻を返しますね。『Do you have time?』(お茶しない?)には、指さすものがないわけです。行くべきか、行かざるべきか、頭の中で、思考を巡らすことになります。閑話休題、こうした事から、ササエルは、『th』に手の意味があると、勝手に妄想しているわけです。
この視点から考えると、『it』には『th』が入っていませんね。『それ』という訳語から、手で示せるものを『it』と捉えていませんでしたか?つまり、手が入っていない『it』は、指さして『それ』とは言えないものを指しているはずなんです。そうです。『it』は、綴りの上でも、『こそあど』言葉とは、一線を画すようですね。
✅実は、出来ていない?『it』の発音
発音から、謎解きを始めるのが、ササエル式の特徴です。早速、『it』を発音で、切っていきましょう。実は、日本人が地味に不得意としているのが、『it』の発音です。初学者の『いっとぉ』は論外としても、中級者においても、『いっ』という感じで、日本語の『い』で代用していることが多いのです。
では、正しい『it』は、どのような発音なのでしょうか?よく言われるのが、『イ』と『エ』の間の音という説明です。ですが、これだと、一体どう発声するのか、皆目見当がつきませんね。良い方法があります。喉ぼとけを意識するんです。喉ぼとけで、『イ”』又は『エ“』という感じです。ちゃんと音が出ている場合、喉ぼとけが強く振動します。日本語の『い』は、喉ぼとけではなく、下顎付近が振動します。
この発音が正しくできるようになると、『i』は、口先ではなく、喉の奥からでてくる音だと認識できるようになります。この奥から出てくる感覚が、『i』を特徴づけているとササエルは考えます。
例えば、『in』です。『空間の中に』とは、物の奥を指していますね。『i』の音が醸し出す、奥のイメージが生きているわけです。さらに、納得の事例があります。
『I believe him.』(彼の言葉を信じます。)
『I believe in him.』(彼の人間性を信じます。)
『in』が入ることで、外からは見えない人間性に言及することができるようになるわけです。『i』の浸透力は強烈ですね。
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