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ササエル式添削実例『ゴミ回収の有料化』
はじめに
皆さん、こんにちわ。合格サポーターの佐々英流(ササエル)です。
今回は、ササエル式の小論文添削の実例を見て頂きます。といっても、生徒さんは、あのChatGPTですので、小論文の内容は完璧です。ですが、『誰でも書ける合格小論文』とは言えません。ササエル式なら、普通の受験生が、合格小論文を書きやすい型をご提供しています。また、ササエル式の小論文添削は、構成メモレベルでのチェックも行います。この辺りを、見て頂ければと思います。
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小論文テーマ
私が、ChatGPTに与えた小論文のテーマは以下です。
『最近ではゴミ回収の有料化が当たり前となりました。これについて、あなたの考えを述べなさい』さあ、どんな小論文を書いてくれるのか、楽しみですね。
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頂いた小論文
小論文のテーマについて、私は以下のように考えます。
序論
最近では、家庭ごみの収集・処理にかかる費用を、ごみの排出者に一部負担してもらう「家庭ごみ処理有料化」が、多くの自治体で導入されています。この有料化には、ゴミの減量化やリサイクルの促進、環境保護などのメリットがあるとされていますが、一方で、家計の負担や不法投棄の増加などのデメリットも指摘されています。私は、家庭ごみ処理有料化は、総合的に見て、必要であり、効果的であると考えます。その理由を、以下の本論で述べます。
本論
まず、家庭ごみ処理有料化のメリットについて説明します。家庭ごみ処理有料化の最大のメリットは、ゴミの排出量の削減です。有料化によって、ごみを出す量に応じて費用がかかるため、市民は無駄なゴミを出さないようになります。実際に、有料化を導入した自治体では、平均で10%から30%のゴミが減少したというデータがあります12。ゴミが減ることで、ゴミの収集・運搬・処理にかかるコストやエネルギー、温室効果ガスの排出などが削減され、環境にやさしい社会になります。
次に、家庭ごみ処理有料化のもう一つのメリットは、資源物のリサイクルの推進です。有料化によって、市民はゴミを出す前に、リサイクル可能なものを分別するようになります。実際に、有料化を導入した自治体では、資源物の回収量が増加したというデータがあります3。資源物の回収・再利用によって、資源の有効活用や新たな産業の創出などの経済的な効果が期待できます。
一方で、家庭ごみ処理有料化のデメリットについても考慮しなければなりません。家庭ごみ処理有料化の最大のデメリットは、家計の金銭的負担の増加です。有料化によって、市民はゴミを出すたびに、指定の有料袋や処理券を購入しなければなりません。これは、特に低所得者や多人数世帯にとって、大きな負担となります。また、有料化によって、市民の間に不満や反発が生じることもあります。実際に、有料化を導入した自治体では、コンビニエンスストアや公共施設などに不法投棄や不適正排出が増加したという事例があります4。
しかし、これらのデメリットは、有料化の方法や対策によって、緩和することができます。例えば、費用負担の公平性を確保するために、所得や世帯構成に応じて、有料袋や処理券の価格や枚数を調整することができます。また、不法投棄や不適正排出を防止するために、監視カメラの設置や夜間の監視パトロールなどの事前対策や、違反者への罰則や指導などの事後対策を行うことができます。さらに、市民の理解と協力を得るために、有料化の意義や効果、方法や対策などを広く周知し、啓発活動を行うことができます。
結論
以上のように、家庭ごみ処理有料化は、ゴミの減量化やリサイクルの促進などのメリットが大きく、デメリットも適切な方法や対策によって緩和することができると考えます。したがって、私は、家庭ごみ処理有料化は、必要であり、効果的であると主張します。家庭ごみ処理有料化は、私たち市民のゴミに対する意識や行動を変えるきっかけとなり、持続可能な社会の実現に貢献すると信じています。
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ササエル式添削の概要
さすが、ChatGPT。素晴らしい、小論文です。確実に、合格レベルといえますね。ササエル式の添削では、頂いた小論文を構成メモに、一旦、置き換えさせてもらいます。こうすることで、構成上の欠点などが、客観的に掴めるのです。
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構成メモ
頂いた小論文を構成メモに置き換えました。
構成メモ
序論
有料化のメリットとデメリット
私の考え(有料化に賛成)
本論1(有料化のメリット)
メリットの事例
①ゴミの排出削減効果
②資源物のリサイクルの推進
本論2(有料化のデメリット)
デメリットの事例
①家計の負担増
②市民の不満
デメリット対策
①費用負担の公平性の確保策
②不法投棄や不適正排出の防止策
③市民への啓蒙活動
結論
私が有料化に賛成する理由
将来への展望
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構成メモベースの添削
構成メモを見ると、小論文の型として、『起承転結型』を持ちていることが分かりますね。確かに、論理的な文章のひとつの型として、『起承転結型』は確立された方式です。ですが、一般の受験生レベルだと、転から結への展開を上手に書くことは結構難しいものです。そこで、ササエル式では、『起転承結型』をオススメしています。このササエル式の型を用いると、
本論文は以下の流れになります。(骨組みのみ示します)
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見直した構成メモ
序論
有料化のメリットとデメリット
私の考え(有料化に賛成)
本論1(有料化のデメリット)
デメリットの事例
デメリット対策
本論2(有料化のメリット)
メリットの事例
結論
私が有料化に賛成する理由
将来への展望
このように見直すことで、本論2と結論のつながりが、スムーズになり、非常に書きやすくなるのです。
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修正事例
では、修正事例を示します。論理の流れを掴みやすくするため、具体事例などの細かな部分は、省略などの簡略な記述に変更しています。
序論
最近は、「家庭ごみ処理有料化」を、多くの自治体が導入している。この施策には、メリットだけでなく、デメリットも指摘されている。果たして、この施策を推進すべきなのであろうか?私は、推進すべきと考える。その理由を以下に述べる。
本論1(デメリット)
確かに、「家庭ごみ処理有料化」で、家計に金銭的な負担が発生する。特に、低所得者世帯や他人数世帯で、負担感が強まる。自治体は、所得状況、世帯状況などを考慮し、金銭的な支援を行う必要があるだろう。また、金銭的な負担を強いることで、不法投棄などのリスクも高まる。この対策として、啓蒙活動などを行い、市民の理解を得ることが有効であろう。
本論2(メリット)
このような対策を行うことで、「家庭ごみ処理有料化」は非常に有効な施策となる。特に、ごみの排出量の削減と、資源物のリサイクル率の向上につながる。具体的には、…。
結論
以上、述べたように、「家庭ごみ処理有料化」のデメリット緩和策を講じることで、本来のメリットであるごみの排出量の削減と、資源物のリサイクル率の向上に寄与する。従って、私は、「家庭ごみ処理有料化」の推進に賛成である。さらには、家庭ごみ処理有料化は、私たち市民のゴミに対する意識や行動を変えるきっかけとなり、持続可能な社会の実現に貢献すると信じる。
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『起承転結型』は小論文に不向き
内容はChatGPTが作成した小論文を用いていますので、『起承転結型』かササエル式の『起転承結型』との構成の違いということなります。気づくのは、『起承転結型』は小論文の後半に、『一方』『しかし』といった対比、逆説の接続詞が来るのに対し、ササエル式では前半に『確かに』という対比の接続詞が来ています。『起承転結型』は、メリット、デメリットの順に記載するため、結論の直前に、デメリットに対する対策を説明することになります。この部分が、発想を要するため、一般的な受験生が最も苦戦します。つまり、書きにくいのです。ChatGPTは、非常によく発想し、説得力もありますが、今一つな内容だったらどうでしょうか?結論の説得力が消えますよね。これが、ササエルが『起承転結型』を採用しない理由です。『起承転結型』は、誰もが合格小論文を書ける型とは、言えないのです。一方、ササエル式の『起転承結型』なら、この最難関部分を前半に配し、後半は書きやすいメリットから、結論という流れになります。これが、納得感を生み、合格に近づくわけです。たとえ、最難関部分をうまく書けなかったとしても、少なくとも、読後感がよくなるわけです。
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発想部分は難しい
ChatGPTは、さすがに、発想部分もしっかり記載していますね。ですが、よく考えると、ごみ回収は市町村の業務なのに、住民税を減額するような施策にはなっていないとか、監視パトロールは逆に費用がかさむのではといった突っ込みは可能です。ですが、ここの発想部分は、そうした、現実性までを意識する必要はありません。納得性のある発想ができていれば、十分、合格小論文となります。その点、ChatGPTは、費用負担の軽減、事前対策、事後対策、啓蒙活動など、幅広い視点で、対策を列記しており、非常に優秀といえますね。間違いなく、合格小論文になっています。
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最後に
今回は、ChatGPTが書いた小論文を試しに添削してみました。皆様にも、有益な情報を抽出できたかと感じています。この活動も、継続して行いたいと思います。
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