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22/7(ナナニジ)の曲が描く世界観とは?
22/7の異質性
22/7の描く世界観は、他のアイドルグループとは全く違うものを表しているといえる。
楽曲は若者の生きることへの不安・苦しみながら、どのように生きていけばいいのか!と歌っていることがテーマとなっている重い内容の歌詞の楽曲が多くなっている。
もがき苦しむ人たちを代弁する22/7
22/7(ナナニジ)の楽曲は、もがき苦しんでいる人たち代弁するかのように歌っている曲が多い。特徴的な言葉に「YESかNOか」、「右か左か」、「神様(は答えてくれない)」などがあり、どのように生きればいいのか答えを求める歌詞が結構多い。苦しみの先には希望があると暗に語っているものになるけれど。「ムズイ」、「世界の矛盾」、「僕は存在していなかった」、「命の続き」、「神様だって決められない」など曲名だけで力強いアプローチをかけてくる。
22/7が語る台詞(ポエトリーリーディング)
22/7の曲の特徴には、歌の中に台詞がいれられている(ポエトリーリーディング)であることがあげられる。多数あるアイドルグループの中で曲の中に台詞を入れその言葉で視聴者に訴えかけている曲を持っている22/7の右に並ぶものは見つからない。
台詞を語るメンバーは結成からメンバー卒業、後輩メンバー加入などメンバーの変動とともに担当メンバーは変わっているが、2024年12月現在では、西條和、天城サリー、河瀬詩、望月りの、椎名桜月、麻丘真央、相川奈央がその役割をこなしている。
「理解者」、「風は吹いてるか?」、「曇り空の向こうは晴れている」などの台詞によるメッセージ性は力強く、ライブでは歓声が必ず起こっている。
これまでの曲と新曲が描く世界観の変化
最近は、22/7(ナナニジ)の曲も、少しづつ「希望ある未来へ進もう」という感じに明るい感じの曲が見えつつある。台詞を語るポエトリーリーディングのある新曲はあまり見られていないが歌割の中の歌詞によってこれまでの力強いアプローチを行っていると思う(「後でわかること」、「YESとNOの間に」、「ロックは死なない」)。
新曲が描く世界観は、これまでの22/7によって描く世界観からすこしづつ変化しているように感じる方もいるのかもしれない。確かに天城サリーのラジオな時間 第139回 2024年11月13日放送で「曇晴れ(曇り空の向こうは晴れている)まで、笑顔で踊る曲なかったから・・・」と西條和がコメントしていたことから、22/7のメンバーもその変化を実感しているようだ。
今後の22/7
変わりつつある22/7の曲調の変化に、賛否両論あるようだが、もともと22/7は表題曲で暗な世界観を描き、カップリング曲で明な世界観を描いており、明暗ともに歌いこなしているアイドルグループとなっている。ただ、表題曲や代表曲はどう生きればいいのか?と問いかける曲が多く、22/7の曲のテーマと感じるものがある。
やはり、これまでの22/7が描く世界観による曲があるからこそ、それとは違った様々な世界観を描く22/7となる曲を歌いこなし、提供してくれることはいい事だと思う。今後の活躍が楽しみである。