YESとNOの2択の間で、22/7メンバーのインタビュー記事【音楽】
ナナニジの「YESとNOの間に」の歌詞について、ナナニジメンバーも興味深いインタビューをしているものがあった。
22/7(ナナニジ)の言葉
22/7(ナナニジ)の楽曲は、悩みながらも答えを求めている歌詞となる曲が多い。アイドルグループの楽曲はグループで紹介されている曲に特徴があるので、歌詞の違いまでみて聴き比べると、結構面白い。
22/7「YESとNOの間に」
22/7(ナナニジ)の楽曲は、もがき苦しんでいる人たち代弁するかのように歌っている曲が多い。13thシングル「YESとNOの間」にでてくる特徴的な言葉にある「YESかNOか」、「右か左か」などの言葉は、これまでのナナニジの曲の歌詞でも結構見られる。
encore,2024.07.13
22/7「YESとNOの間に」インタビュー(YES編)――天城サリー・西條和・椎名桜月・四条月・月城咲舞
──アイドルのライブではお馴染みのフレーズではありますよね。
(中略)
月城「私はやっぱりサビの<YES NOの選択肢じゃ>や<右か左 どっちなんて>っていうところが好きです。どっちかに決めなくちゃいけないっていう歌詞じゃなくて、その真ん中だったり、選べないよって言ったり、自分の思いを信じてやっていくっていう。『ATRI』のストーリー的にもぴったりだし、一番盛り上がるところなので、しっかり聴いていただきたいです」
──今、咲舞さんからも出たタイトル「YESとNOの間に」についてはどう思いましたか?
天城「私、ナナニジの歌詞のなかで<YES>と<NO>が出てくるときは全制覇してるんです。<Yes,No 答えは二つ>(「地下鉄抵抗主義」)とか。1stシングル「僕は存在していなかった」のカップリング曲なので、もう7年間、<Yes,No 答えは二つ>って歌ってきた中で、今回、「YESとNOの間に」なので、ちょっと戸惑っています(笑)。“ここで、<YES NOのその間に>が出てくるか”って、最初は動揺しました。自分が“イエスノーを全制覇してるんだ”ってずっと言ってきたので」
西條「ふふふ。そんなことがあったんだ。確かに「地下抵抗主義」では<答えは二つ>って言ってたね」
天城「そうなのよ。あと、他の曲にもあるよ」
椎名「「神様だって決められない」でも<Yes or No/正解は一つじゃない>って歌っているね。今回の曲は、<YES NOの選択肢じゃ>という歌詞は出てくるんですけど、<YESとNOの間に>っていう歌詞は出てこないんです。だから、楽曲全体のテーマが「YESとNOの間に」でまとめられているのがすごく新しくて。聴いたときに“どんな曲? 間ってなんなの?”ってなるんだけど、結局、夢に向かって走り出すっていう…エンディング曲っぽい感じでかわいいなと思いました」
西條「私、めちゃくちゃ個人的な話をすると、お母さんって感じ」
──(笑)どういうことですかね、隣にいる咲舞さん?
月城「ちょっと近くにいてもわかんないです(笑)」
西條「ふふふ。私、二択で言われると、“どっちも嫌なんだけど?”みたいなときが結構多いんです。そういうときに、お母さんはいつも第3の選択肢を持ってきてくれるんです。なので、私は、「YESとNOの間に」と考えたら、今、お母さんがパッと出てきました。私もそういう考え方をしたいなと思いつつ、やっぱり二択で出されたときに、間や別のものを持ってくるのはなかなか自分では難しくて…。でも、だからこそ、こういう考え、YESとNOの間を取れる頭の柔らかさを持ち合わせたいなと思っています」
四条「私は、逆に自分の思考パターンが0/100のところがあるので、“あ、わかるかもしれない!”って思ったんです。でも、歌詞を読み進めていったら、YESでもNOでもない、別の道っていうふうに出てきて。“0/100思考じゃないか…”って、ちょっとだけ勘違いだったなって思いました」──(笑)。
encore,2024.07.20
22/7「YESとNOの間に」インタビュー(NO編)――相川奈央・麻丘真央・河瀬詩・涼花萌・望月りの
──先ほど望月さんから「歌詞が深い」と言う発言がありましたが、歌詞はどう感じましたか?
望月「私、Dメロの<正解なんて一つじゃない/自分がよければそれでいい>っていう歌詞が好きなんです。“その通りだな!”って思うんです。ただただ明るいだけじゃなくて、自分に対して訴えかけてくる歌詞があるので、聴いている人も見つけてくれたらいいなって思いました」
麻丘「パートやタイミングも含めてなんですけど、私は椎名と二人で歌っている<手掛かりに(手掛かりに)>の追いかけが好きです。普段から椎名とは仲良くやっているんですけど、その2人で歌えることが嬉しいし、可愛らしい振り付けも入っているのでかなり、好きです」
相川「曲調も疾走感がありますし、歌詞からも勇気づけてもらえるような曲になっていて。きっと、“YESとNOの間に新しい道が生まれるんだ”っていうことですよね。“今までの固定観念に縛られないでいいんだよ”っていうふうに伝えてくれる歌詞だと思うので、いろんな方面で人の背中を押したり、勇気づけられるような曲なんじゃないかなって思っています」
河瀬「今、歌詞を思い返してみてたんですけど、私は一番のサビの<誰かに与えられた地図は邪魔になる>が好きだなと思って。“あまり周りの意見を気にしなくていいんだよ”っていう。私も割と自分で決めたい、自分でやりたいっていうちょっと頑固なところがあるので、“自分が思ったことをやればいいんだよ”って言ってくれている感じがして。曲の疾走感の陰に隠れて、メッセージ性がある歌詞になっているので、歌詞カードをじっくり見ながら聴いてもらえたら嬉しいです」
涼花「私は1番も2番も自分が歌っているパートにハッとさせられました。<好きなように生きたいよ/そうだ 今から何か始めよう>とか、<人生は長そうで ホントは短い>とかって、ほんとだなあって思って。私も今まで何十年と生きてきて…すごく長いようで、思い返したら、あっという間だったから、きっと死んじゃうときなんて、何も思い出せないぐらい短いんだろなって思うと、“もう居ても立ってもいられない!”ってなって。この曲を聴くたびに、“寝てたらあかん!”ってなります」
──「YESとNOの間に」というタイトルはどう感じましたか?
相川「自分が白黒つけたがる性格なので、根本的には、“YESとNOの間はないだろう”っていう考えを持ってしまっているんですけど、歌詞には“選択肢はいくつあってもいいし、どの道を選んでもいいんだよ”っていうメッセージが書かれていて。しかも、そこに何があるとも言わず、<間に>って示すことで、選択肢の多さを伝えているタイトルなんじゃないかなって思いました」
河瀬「今、聞いていて、私は割と正反対だなと思って。“どっちかの道に進みなさい”って言われたら決めはするんですけど、例えば、“詩ちゃんどう思う?”って聞かれたら、どっちかをはっきり言うのが怖くて、曖昧なところに落ち着かせたがる性格なんです。だから、最初は“間ってなんだろう?”って思ったんですけど、意外と自分は“間”で生きてる人間だなって思って。その辺も人によって違うので面白いなって思いました」
涼花「私もすごく優柔不断なので、“うーん…”って悩んでいる間に、片方の選択肢がもう終わっていて、1つしか選べない…みたいな状況が私の人生には多かったです。だから、二択って言われたら、“ちょっと待って、そんなすぐには決められない!”ってなります」
望月「私は時と場合によって、すぐに“YES”って言えたり、言えなかったり…それは全人類がそうかもしれないんですけど(笑)この曲では、“人生にはいろんな道があるんだよ。YESかNOだけじゃなくて、いろんな選択肢があるんだよ”って言ってくれていると思うので。日常ではYESとNOは、はっきりさせた方がいいシーンも多いかなと思うんですけど、人生的にはYESとNOの間を選ぶのもいいのかな?と思います。
麻丘 私は元々はなんでも即決タイプだったんですけど、このグループ入ってからは結構、優柔不断になっちゃったかもしれないです。
──どうしてですか?
麻丘「どちらかを選択したら、どちらを捨てなきゃいけないってことに、ここ数年で気づいて。選択肢を捨てることはリスキーだし、自分にとっての安心感が減っちゃうので、いろいろと濁したくなったり、どっちつかずになってしまって。どちらを選ぶと、もう片方の意見の人とぶつかっちゃうこともあったりとかするので、良くも悪くもちょっと優柔不断で八方美人ぎみになっちゃっているかな?って思っています」
おわりに
ナナニジは、YES NOの選択肢を言葉が入る曲が数多くある。ただ、その曲各々の答えは違ってくるところが面白いですね。