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変貌を見せる22/7 第二章のミュージックビデオから

22/7(以下ナナニジ)のミュージックビデオは1stシングルから13thシングルまでアニメによって作成されている。ミュージックビデオは、これまでの活躍によってミュージックビデオの舞台や構成に変化がある。

第一章のミュージックビデオのnoteはこちらから。


ナナニジ第一幕

結成メンバーが多数卒業し、ナナニジの第一章の最終シングルとなる「覚醒」までのミュージックビデオは特徴がある。

1stシングルから8thシングルまでのミュージックビデオの舞台あるいは背景となるのが、学校と日常生活の象徴となる街中となっている(一つ「風は吹いてるか?」のみちょっと知違う舞台となっている)。

ナナニジ第二幕

9thシングル「曇り空の向こうは晴れている」

ナナニジに新メンバーが加入し、第二幕一枚目となる9thシングルも学校の文化祭と宇宙からの未確認飛行物体が描かれた「映画」を作成している女子校生を主役となったストーリー性のあるドラマティックなミュージックビデオとなっている。

しかし、10thシングル以降、舞台がガラッと変わり非日常生活を象徴したかのような超現実的な異世界を背景としたミュージックビデオが発表された。

10thシングル「神さまだって決められない」

10thシングル「神さまだって決められない」は海と花とフィルムをテーマになり、調和がとれていないものを一つに組み合わせ作品としている。

なぜ、フィルムが表れるのか謎であるが、9thシングル「曇り空の向こうは晴れている」は映画を作成していた(つまりフィルムがポイントとなっていた)ことからのつながりを示しているのかもしれない。

これまでのミュージックビデオではナナニジメンバーは学校の制服をほのめかす衣装をしていたが、このミュージックビデオから非日常的なナナニジメンバーのステージ衣装で登場している。

ナナニジメンバーは静止画が次々と移り変わっているものとなっている。静止画が移り変わる構成は8th「覚醒」と共通している。

歌詞はただ単調にテロップに文字を並べるだけでなく、曲の盛り上がり、サビや歌詞(会話の交差)によってその表現を工夫しており、見飽きない動画となっている。

しかし、ミュージックビデオの動画と楽曲の歌詞がどのように関連付けられるように目指しているのか、簡単には読み取れない。ナナニジらしい謎の多い作品となっている。

11thシングル「僕は今夜、出て行く」

11thシングル「僕は今夜、出て行く」は、美術館のような白壁の建物の窓から外(あるいは内なる世界を見ていたのかもしれない)へと広がるものになっている。ぼかされた空間の中、野原の広がる山中が舞台となる。

11th「神さまだって決められない」は静止画の移り替わりとなっていたが、本作は、おそらくモーションキャプチャによって、アニメキャラクターによるダンスが披露された作品となっている。

この作品後、結成メンバーの宮瀬玲奈・白沢かなえが卒業していることから、卒業メンバーの二人に送られた曲であったのかもしれない。

12thシングル「後でわかること」

12thシングル「後でわかること」は、樹木と西洋建築のアーチ窓、アンティークシャンデリア、宝石、水中をテーマとして、ナナニジのキャラクターメンバーをシーンごとに交差させていき、不思議な世界観を構築させている。

ナナニジメンバーは静止画を移り変えるという10thシングルとほぼ同じ構成になっている。

ダンスビデオによるミュージックビデオと対応させ、アニメでは静止動画、ダンスでは水族館のダンス動画と相反する世界観の違いを作り上げているのかもしれない。

歌詞のテロップは10thシングルと同じように、それぞれの舞台で文字の大小、表現の仕方、ゆがみなど様々な工夫をさらに加えており、曲を盛り上げる一因となりうるポイントを作り上げている。

サカナクション / アルクアラウンド -Music Video-

歌詞の表現の仕方には、サカナクションのアルクアラウンドのミュージックビデオを想起させるくらいの工夫が加えられており大変おもしろい。

13thシングル「YESとNOの間に」

13thシングル「YESとNOの間に」は、舞台が教会の礼拝堂を模したような廃墟された西洋建築と近未来的空間(カプセル)、草木が巡っている建造物(ホール)、コロッセオを模したような円形の建造物となり、地面には水が浸り、空に青空が覗くという、非日常的な不思議な空間となっている。

アニメキャラクターはモーションキャプチャによるナナニジメンバーのダンスが披露されている。

歌詞は本作品では表記されていない。おそらく動画の中にある画像や歌そのものを注目されるようにしたのかもしれない。

「YESとNOの間に」は、未来へと進みたい道へ進めばいいと明るく歌った曲となっている。本作で卒業した涼花萌は本作品の参加かするかどうかはナナニジメンバーですら分からなかったという。本曲は卒業メンバーとなる涼花萌に送られた一曲ともいえる歌詞となっているのである。

おわりに ~第一章から第二章へ~

ナナニジは第一章でのミュージックビデオでは、学校・日常生活の中苦しむ自分達を表現したものとなっていた。

しかし、第二章に入り舞台は非日常的な超現実な異世界を舞台としたミュージックビデオが作成されるようになり、新たな世界感を取り入れたグループへと変貌しようとしているのかもしれない。


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