
22/7の音楽はどのように変わるのか?「覚醒」の西條和と望月りののパフォーマンスから【音楽】
22/7(ナナニジ)は22022年に後輩メンバーが加入したことから、ライブや楽曲でこれまでとは違うパフォーマンスを行うようになった。8thシングル曲「覚醒」では西條和と望月りのによって新たなナナニジを作り上げたと言えるのではないだろうか。
第一章では自分達へ問いかけ歌い、第二章(2022年以降)になるとナナニジの歌は受け手となる観客へ訴えかけるものと変わったと言える。
22/7(ナナニジ)、第一章から第二章へ
22/7(ナナニジ)の8thシングル「覚醒」は、2021年と2022年以降で曲調に変化を見せている。
「覚醒」は、2021年、22/7結成メンバーから高辻麗が契約解除、海乃るり、倉岡水巴、武田愛奈が卒業する前に発表された第一章最後のシングル曲となった。
2022年、後輩メンバー8人加入することによって14人体制となり、22/7は第二章がはじまる。
第二章になると「覚醒」の曲調に変化がある。そのキーパーソンとなるのが、西條和と望月りのの2人ではないだろうか。
22/7 8thシングル「覚醒」
「覚醒」(かくせい)は、22/7の8thシングル曲。作詞は秋元康、作曲はYU-JINが担当した。2021年11月24日に22/7の8作目のシングルとしてSonyMusicから発売された。
参加メンバーは涼花萌、倉岡水巴、河瀬詩、西條和、宮瀬玲奈、高辻麗、海乃るり、天城サリー、武田愛奈、白沢かなえである。
歌詞を要約すると
絶望の中、覚醒し、走り出そう
自分が思うままに、前へ進もう
例え間違えていても 走り出そう
確実に夢を手にれる方法などない
それでもやらなければ負けだ
というかんじになる。
第一章から第二章への変化、
西條和と望月りのの歌声
西條和のソロパート
2021年、「覚醒」の西條和のソロパートは
(1Aメロ)
僕には何にも見えていなかったんだ
誰かが差し出す救いのやさしさも…
(2Aメロ)
あと少し 歯を食いしばってれば希望
手に入るなんて そんな甘くなかった
(2Bメロ)
「何を失うことに怯えているんだ?」
(ブリッジ)
たった(たった)一度の(一度の)
人生だったらがむしゃらに行くしかない
(振り返っても意味はないだろう)
となる。

第一章(2021年)の「覚醒」、西條和の歌声とパフォーマンス
第一章の時期、西條和は「覚醒」では、囁くような歌声で、絶望と不安な気持ちを表したように聞こえていた。ナナニジの他のメンバーの歌声は力強い叫び声のように歌っていることから、その違いが顕著にみえてくる。
2メロにある「何を失うことに怯えているんだ?」との台詞は自分への鼓舞というより、自分へ問いかけた言葉となっている。他のメンバーは自分たちを鼓舞し押し出そうとした歌声である一方で、西條和は不安と疑問をもって問いかけているような対比が見える。

によるダンスパフォーマンス
それに関わらず、2サビ「走り出そう やっと今がそのタイミングだ・・・」では西條和を中心としたフォーメーションによってナナニジメンバーを引率したダンスパフォーマンスを行っているその意外性が魅力的なものであった。
22/7『覚醒』@東京国際フォーラム(2021.11.14)
第二章(2022年以降)の「覚醒」、西條和と望月りのによる歌声とダンスパフォーマンス
後輩メンバーが22/7に加入後、「覚醒」のパートの変更が行われた。クリアボイスで美しい歌声を持つ望月りのが、西條和のパートに加わった。西條和のソロパートは、西條和と望月りののデュエットとなり歌声を披露した。

望月りのは西條和にあわせたトーンで歌ったり、クリアボイスにより訴えかけるように歌ったりすることができるメンバーである。西條和と望月りのによる歌声は、2021年の時の「覚醒」とは違った声調と歌が出来上がっていった。西條和と望月りのによる「語り掛ける」ような歌声は、これまでの他のメンバーの歌声とは違った関係性を示すものとなった。

望月りのは宮瀬玲奈が担当していたソロを担当し、受け手に対し「その痛みを知って強くなれ」と力強く訴えかけ、1サビ「走り出そう やっと今がそのタイミングだ・・・・」へと移る。1サビでは、望月りのを中心となったフォーメーションとなり、望月りのがナナニジメンバーを引率するようなダンスパフォーマンスとなる。

一方、2メロの「何を失うことに怯えているんだ?」は、西條和のソロパートとなり、歌声はこれまでと曲調に変わり、力強く訴えかけるような歌声となった。「前を向いて 俯いてる時間がもったいない・・・・・」で始まる2サビでは望月りのが中心となっていた1サビと代わり、西條和を中心としたフォーメーションによってナナニジメンバー引っ張ったダンスパフォーマンスを行っている。
そして、最後に大サビ「走り出そう やっと今がそのタイミングだ・・・・」になると、西條和と望月りの二人を中心としたフォーメーションとなったダンスパフォーマンスが行われた。西條和と望月りのがキーパーソンとなり曲を作り上げていると言えるのではないだろうか。
覚醒 - ※追加公演※ 22/7 LIVE TOUR 2022「14」@Zepp DiverCity(TOKYO)(2022.04.20)
最後に
22/7「覚醒」ANNIVERSARY LIVE 2024
22/7(ナナニジ)第二章の「覚醒」は、西條和と望月りのが柱となって歌声とダンスパフォーマンスがつくりあげられた曲となっており、西條和と望月りのの魅力が凝縮された曲のひとつになっていると言えるかもしれない。
終わり
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ところで、ヤンピンさんも、22/7の「覚醒」についてnoteしていらっしゃいます。
その続編もnoteされたようです。