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両義性という魅力をもつアイドル(西條和:22/7)
西條和は、バラエティでは心の奥底に潜む真実を、他者の目に触れぬようひたすらに隠そうとしながらも、ステージ・ライブではグループの中心となって楽曲を披露している。
その西條和の二面性から、魅力的な外見の裏に潜む複雑な心情を、まるで舞台のように演じているかのような意識に包み込まれている方が数多いのではないだろうか。
西條和のキャラクター
22/7(ナナニジ)の西條和は、魅力的なメンバーである。アニメキャラクターの滝川みうの性格にあわせているのか、西條和の性格から滝川みうのキャラクターが作り上げたかは、分からない。
バラエティでの西條和
西條和はバラエティでは周囲に自らの存在を力強く示すことをことさらに拒んでいるように見える。バラエティ番組では企画に対して、積極的に取り組もうとしないように感じた人も数多いのではないだろうか。
しかし、ステージやライブによる西條和のパフォーマンスは目を引くように巧妙に演じられ、その存在は周囲に強く印象づけている。
ライブでの西條和
西條和のパフォーマンスの大きな要素となるものは主に3つ挙げられる。一つがダンスパフォーマンス、もう一つが22/7のフォーメーション、そして西條和特有の歌唱と台詞である。
西條和はグループから認められているダンスの得意なメンバーである。西條和がダンスが得意というエピソードは河瀬詩がラジオで語っている。
22/7のフォーメーションではセンターという概念をもたないで振付が行われている。多数いるソロパート、楽曲の中で、メンバーの位置がくるくる変わり様々なフォーメーションがつくられていることが基本となっているからなのだろう。
しかし、センターに相当するものが0番となりその位置でダンスパフォーマンスを披露している中心的なメンバーとなるのが西條和なのである。「何もしてあげられない」などは、何の曖昧さもなく、その真意が一目で明確に感じ取れる一曲であろう。
22/7 「何もしてあげられない」@JAM EXPO2019
西條和の歌声と台詞は22/7のメンバーでは最も特異なものと言えるのではないだろうか。おそらく、他のメンバーで西條和の代わりをできるメンバーは今のところ浮かばない。あえて考えるのであれば、河瀬詩と天城サリーぐらいだろうか。
不安な印象を浮かび上がらせる西條和の歌声、疑問を投げかける台詞、強く鼓舞する言葉などは、彼女以外には、その役割を果たせる者はなかなか見つからないと感じるほどの特別な存在と感じるのである。
「ムズイ」や「理解者」などは、西條和の歌声があってはじめて成り立っている楽曲といえないだろうか。
22/7 ANNIVERSARY LIVE 2022 『 ムズイ 』(2022.10.22)
(つづく)