184.やってみなければ、わからないことばかりだから、未来が想像できなかったんだ。
帰省した際に、嬉しい嬉しい再会があった。
結婚式以来、10年ぶりに学生時代の友人に会うことができたのだ。
彼女は、私の大好きだった彼女のままだった。
可愛らしくて、柔らかい笑顔で、聞き上手で…
私と私の子どもたちを一瞬で包み込んでくれた。
彼女は今年1月に離婚したそうだが、
以前と変わらない笑顔を見せてくれた。
結婚してからは年賀状だけの交流が続いていた。
バリバリと働き続けている彼女は輝いていた。
「彼と不仲だったことをずっと悩んでいたけど、やっと吹っ切れた」
「私はこれから恋愛できるんだ」と笑顔で話してくれた。
私は、彼女が幸せなことが分かって、
前を向いて生きていることを知って、
安心したし、ただただ嬉しかった。
彼女は、「家事はスキじゃない」とハッキリと言った。
私は家事がキライじゃない、と思っている自分に気がついた。
むしろ、クエン酸とかセスキとかを使って、家をきれいにすることに面白さや喜びを感じている。
料理だって、理科の実験みたいだし、元の食べ物がすごく美味しく変身するから魔法みたいだし、ナンダカンダ楽しんでいる。
学生時代の自分はこんな将来、想像していなかった。
想像することなんて、できなかった。
でも、それは当然だ。
「やってみなければ、わからない」ことばかりなんだから。
学生時代のわたしは、
やる前から正解を探そうとして、悩んでばかりいた気がする。
人に話を聞いたり、本を読んだり…。
でも、やる前からわかるはずはない。
彼女のほうがよっぽど、家庭的な人間だと思っていた。
私なんて、家事なんてできないし、やりたくもないと思っていた。
でも、やってみたら、案外面白いし、キライじゃないことに気がついた。
昨日も似たようなことを書いたのだが、
やっぱり、何事も「とりあえずやってみる」
ことが大切だと改めて思った。
だって、やってみなければ、わからないから。
面白いかどうかも、
自分に合っているかどうかも、
何がわからないかどうかも、
やってみなければ何もわからないから。
いくら他の人の経験を調べても、
それはその人の経験でしかない。
参考にはなるけれど、
自分の経験は、自分でやってみることでしか得ることができないから。
やってみて、「なんか違う」と思ったら、やめたっていいんだ。
やってみて、「なんか面白い」と思ったら、もっとやってみればいいんだ。
それくらいの気軽さ、テイク・イット・イージーの精神で
いろいろなことにトライしていきたいと、改めて思った。
そして、もうひとつ強く思ったことは、
「未来が想像できず、不安を抱く自分も肯定しよう」ということ。
だって、しょうがない。
まだ、体験していないことばかりなんだから。
やってみないと、わからないことばかりなんだから。
未来が想像できなくてもいいよ。
それは仕方のないことなんだよ。
ただ、どうか、「いま」幸せでいてね。
「いま」幸せでいてくれたら、それだけでいいよ。
そうやって自分に伝えたい。
彼女と私、歩いてきた道は違う。
でも、
彼女も、
私も、
「せいいっぱい」生きてきた。
そして、
彼女も、
私も、
「いま」幸せなんだよ。
それだけは真実。
それだけでいいよ。
これからも、ずっと。