鬼と対面する。
慢性的に自然不足の私は
実家に帰ると母親に車で山の方へ連れて行ってもらう。
温泉入って滝を見に行って森林浴したり。
今回は孔雀のいる温泉。
この道路をペタペタと横断するオシドリ夫婦を見かけたので追跡。
下の方まで下って川へドボン。ずっと一緒。
しかし近くで見ると思ったより大きい。
オスの方はオスネコの大きいサイズ位あるのではなかろうか。
暫く行くと母親が近くに
鬼がいるから見に行こうかといって
連れて行ってもらったのが『十宝山大乗院』。
108段の階段の前に2つの箱があり、
1つはポストともう一つは塩が入っている。
母親がテレビで予習したせいか慣れた手つきで私の体にもまき散らす。
階段を上ってまず左の像に参ってくださいとの張り紙があったので
それを終えて中に入る。
正面には立派な仏様群がいらっしゃって、右側に明らかに出で立ちの違うお方が。
うろ覚え↓
鬼と初めて対面したものだから
若干興奮気味の私は
どのような顔なのか気になり色んな角度から目を凝らすが
暗いのと視力不足で顔の細やかな部分は判別できなかった。
眼鏡をもってくればよかった。
特徴は顔が大きい、首が太い、なで肩で全体的にも大きく
人間とは違うのは明らかだった。
怖いという印象は始めはなかったがあんまりしつこくガン見していると
あ、そろそろやめた方がいいかもとおもってやめた。
物珍しいからジロジロ観られることが多いと思うのだが、
鬼はいったいどんな気持ちで参拝者を眺めているのだろう。
私は鬼より先にニッケ玉の文字に惹かれてしまい、
おやつの方に向かって行ってしまった。
流石に参る前に失礼だろうと思い鬼の方に向かったが
其れも鬼は視ているだろう。
というか鬼の正面なので自動的に視界に入っている。
そして線香は1本しか立てず(のちに住職に1人4、5本と教わる)、
いろんな角度から眺めてきて呆れているのだろうか。
今まで私が本で読んだ限りでは鬼は割とユーモラスな印象があるが
次に行ったときに黍団子などを備えたら
昔の嫌な記憶を呼び起こしてしまいお怒りになったりするのだろうか。