見出し画像

彼方の想いを届けます #22 坂本龍一さん「落ち着いて静かに手を合わせてほしい」

Akiです。お疲れさまです。
信じるか信じないかはお任せします。


2024年8月5日の朝方、うつらうつらしているときにカーペンターズの『遥かなる影(Close to you)』が聞こえてきました。

でも、歌い手はカーペンターズではなく、男性ボーカルです。

次に、画がみえてきました。

丸メガネをかけた白髪の坂本龍一さんが、グランドピアノを弾いていました。

そのピアノの隣で椅子に浅く腰をかけながら『遥かなる影』を歌っているのは、紺色のスーツ姿の三浦春馬さんです。

とても明るいスポットライトがお二人に当たっていて、お二人がステージの上にいることが分かりました。

ステージ以外はうす暗いのですが、よく見ると客席が2階席まであります。

席にはテーブルが付いていて、飲みかけのグラスが置いてあります。

そして、たくさんの大人たちがお二人の音楽をただ静かに聞いていました。

ここは上質でリラックスした大人の空間、つまり音楽とお酒を楽しめるライブハウスのようです。

歌が終わると拍手が沸き起こり、坂本さんは春馬さんの近くに移動して、何か話し始めました。

ひょっとしたらこれって坂本さん主催のライブで、春馬さんをゲストに迎えた…?

そのように捉えられるビジョンです。

セットリストは『遥かなる影』以外は分かりません。

が、坂本さんのピアノ伴奏で春馬さんが歌い、坂本さんのピアノ独奏があり、トーク(笑いも)あり、春馬さんがピアノに挑戦する展開もあり、その様子が数秒間ずつ見えました。

春馬さんが挑戦した曲は『戦場のメリークリスマス』。

お二人がパートごとに弾きあっていました。

しかし曲の中盤で、隣に寝ていた娘の寝返りで脇腹を強く蹴られ、一気に目が覚めました。

☆-★-☆

この日の午前、洗濯物を干していると再び『戦場のメリークリスマス』が頭の中で聞こえてきました。

映画の主題曲ということは知っていましたが、スマホでストーリーを調べていると男性の声がしました。

Akiさん、
あの映画(『戦場のメリークリスマス』)は
見たことある?

声の主は坂本龍一さんでした

「すみません、まだなんです」

そうか… まあ、いつかは見てほしい

といっても撮影の時はね、僕も本当に正直に
この戦争のひどさを
まだ実感はしていなかったんだ

撮影のことばかりが頭の中に入っていて…
なぜ僕がここにいるんだろうっていう気持ちも
心の底にまだ少しだけあった

でも、オファーをいただいたからには
しっかりと役を演じたかった

それだけ僕のことについて
監督が魅力を感じてくれたのだから
それに応えたいという気持ちもあった

そして、僕は幸運なことに
あの映画のテーマ音楽をも携わることができて
本当に僕の人生の中では
とてもとても貴重で光栄な機会に恵まれた

今でもそう思っているよ

本当に戦争って過酷だ
季節も人情もなーんにも関係ない

ただ、人を殺し合う 怒号が飛び交う
銃声が鳴り響く…
人間が人間でなくなるときだよ

人間が動物になるだけなんだ
動物でもこんなに殺し合いはしないだろう

人とは下劣で皮肉な生き物だ、と
そういう一面も持っているっていうことを
まざまざと見せつけられた
そういう機会でもあったんだ

だからこそ、せめて音楽くらいは
その悲惨さと、そのなかでも人としての
崇高な部分もあるんだよ
ということも表現したかった

そんな気持ちで僕は
あのときを過ごしていたように思う

あのね、Akiさん、
戦争は酷いものとみんなは知っている

だけども止められない 何故だと思う?

「んー、やっぱりその『戦争』というものを使って、何か企んでいる人がいるんだと思います」

そう 金儲けであるし、武器をつくる
移動手段をつくる、精密な通信技術をつくる、
そういったことにも使われるんだよね

そういうものも果たして
産業発展っていうのかな…

はぁ〜(ため息)
何だか暗い話になってしまうね

でも僕は春馬くんとこうして
音楽に携わることが一番楽しいんだ

楽しいというか、ホッとするという気持ちが
何よりも大きい

春馬くんも彼なりに
僕から刺激を受け取っているようだし
いろんな挑戦しようと
ピアノも頑張って弾いていたけどね

「さっき、春馬さんと坂本さんが『戦場のメリークリスマス』を弾いてましたよね。春馬さん、たくさん練習したんでしょうね」

チャレンジングな彼の姿は
僕にはチャーミングに見えるよ

やはり、彼は俳優さんのなかでは
ストイックなほうなんだろうな

今の人たちはいろんなものが溢れているから
何を選択して自分の役柄を得ていくのか
獲得していくのか
そこからどうやって自分を成長させていくのか

俳優としてではなく、人としてね

昔の、僕たちが知っている俳優さんたちは
そんなものがなくても
物は本当に少なかったから
いかに自分を磨きあげていくか
それだけに注力していったけど
今の人たちはいろんなマルチな活動をしている

全部完璧になんてはできないのだから
器用貧乏になってしまうから
一つだけ拘りを持っていてほしいな

それは俳優さんだけじゃなくて
今を生きる皆さんにも
「これだけは絶対に負けない」
というところまで磨かなくても

「僕にはこれがある」
「わたしにはこれがあるんだ」

ってそれだけに注力していくというのも
一つの人生だと思う

僕は音楽だけなんだ
あの映画を観て
もう演じるのはこりごりだなって(笑)
ちょっと思っていたからね

さあ、8月だよ

本当はこの月にならなくても、
日頃から我が国のために亡くなった人たちに
手を合わせる時期になるんだけれども
象徴的なのは8月だから

イベントもいろいろあるけれど
少し落ち着いて静かに手を合わせる時間を
今の皆さんにもとってもらいたいと思う

その人たちの命があって、僕たちがいて
あなたたちがいるのだから
そこを皆さんに伝えてほしいです

今回はそれを伝えにきました

春馬くんとはね、まだまだ定期的に
ライブしていくよ

なーんか彼はね、見ていて飽きないんだ(笑)

「なぜでしょう?」

分からない でも本当に彼はまっすぐだから
会っていて清々しく感じるよ

じゃ、またいつかライブハウスで会いましょう

Love, Ryuuichi Sakamoto

Akiさん、ありがとう じゃ、またね

☆-★-☆

過去にも、戦争に関するメッセージをたくさん受け取っています。

彼方の世界は戦争の惨さを訴え続けています。

今日8月9日は、長崎原爆の日です。

もう二度と起きないよう、犠牲になられた方々が光に包まれるよう、今年も手を合わせます。

私も旅立つ日が来るまでは必死に生き抜いて、いつか坂本さんのライブを観に行ってみたいです!


\時間がありましたら、こちらもどうぞ!/

★日本の神様のお話も聞いています(↓)

いいなと思ったら応援しよう!