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噛み合わせが悪いってどういうこと?

こんにちは!歯科医師Hachiです!

みなさんは自分の噛み合わせの状態を把握してますか?

あなたの噛み合わせは良いですか?悪いですか?

なぜ良いと思いますか?なぜ悪いと思いますか?

さあ、みなさんどうでしょう?

噛み合わせが良いか悪いかを語り出すと、正直いくらでも話せますし、答えも一つとは限りません。

それだけ、噛み合わせとは奥が深いのです。

なので、今日はほんの一部の話にはなりますが、普段歯医者がどんなところを見ながら噛み合わせのことを考えているかお話ししたいと思います。

(今お伝えしたように答えは一つではありません。先生によって考え方も様々なので、あくまで一つの考えとしてお読みください。)

まず僕が着目するところは犬歯第一大臼歯です。

上の図のように、歯にはそれぞれ名前がついてます。

前から数えて3番目の歯が犬歯、そしてその後ろに第一小臼歯、第二小臼歯があって、そのさらに後ろに第一大臼歯があります。

ちなみに第一大臼歯は「6歳臼歯」と呼ばれ、だいたい6歳くらいに生えてくる1番最初の永久歯です。(個人差あり)

では、なぜ犬歯と第一大臼歯に着目するかというと、

それは前歯と奥歯で役割が違うからです。

みなさん、硬いものを食べる時、どこで噛みますか?

奥歯ですよね?

つまり、奥歯は噛む力が1番発揮される強い歯です。

ですが、弱点もあります。

それは横からの力に弱いのです。

歯ぎしりする時、下顎は左右に動きます。

この時に、奥歯に横からの力がかかると、奥歯は将来的にトラブルが起こりやすくなります。

その時に役立つのが、犬歯です。

犬歯は全部の歯の中で最も根っこが長い歯です。

なので、横からの力にもすごく強いです。

理想的な噛み合わせをされている方は、歯ぎしりした時に、犬歯と接触して、臼歯が当たらないようになります

これを臼歯離開咬合といって、僕ら歯科医師が噛み合わせを作るときは、基本的にはこれを目指して治療します。

臼歯離開咬合

以上をまとめると、犬歯と第一大臼歯が適切な位置で噛んでいるかどうかをみています。

この適切な位置というのがミソで、ただ当たっているだけでもダメなのです。

この辺を語り出すとまた長くなるので、フーン程度で聞き流しておいてください。

じゃあその臼歯離開咬合じゃないと絶対ダメなのか?

その問いの答えは「NO」です。

それを言い出したら、ほとんどの方が歯にトラブルを抱えて、どんどん歯がなくなっていってしまいます。

それだけ臼歯離開咬合の人は少ないです。

ここでのポイントは「許容力」です。

問題を抱えた歯でも、その人の許容力が高ければ、意外と長持ちすることも少なくありません。

許容力は、さまざまなことをみながら判断しています。

例えば、顎に痛みがないかとか、奥歯にたくさん治療の痕があるとか、年齢とかいろいろ考えて総合的に判断します。

それで、許容力が大きいと判断したら、あえて治療せず様子をみることも多々あります。

治療するのもリスクがありますからね。

どうですか?難しい話でしたでしょ。

最初に言ったように、噛み合わせというのはすごくすごく複雑なんです。

歯医者の中でも答えがさまざまです。

ただ一つ、歯には名前があって、特に犬歯と第一大臼歯は大切な歯であることは知っていただけたら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

明日もよろしくお願い致します。

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