🪐 思考を宇宙規模で展開する新手法！「Cosmos-of-Thought (CoTh)」でアイデアを加速させる方法 🚀

はじめに

複数のアイデア同士の対立や調和を“ドラマチックに”表現し、そこから新たな創造的発想を引き出すことをねらった手法として、Cosmos-of-Thought (CoTh) があります。私が考えました(笑)。
Chain-of-Thought (CoT) や Tree-of-Thought (ToT) など既存の思考誘導手法を一歩先へ進め、あえて「惑星同士の衝突と融合」のような“宇宙的演出”を取り入れたところがCoThの特長です。

一見すると、ファンタジー物語を展開しているように見えるかもしれません。しかし、そのドラマ性が意外なアイデアや複数案の折衷・マージを促し、新しい発想を生む要因になっています。
もちろん実務で使うには演出を抑え、論理性や具体的な要件を前面に出す設定も可能です。そんな柔軟性の高いCoThを、メタプロンプトと組み合わせることで、誰でも簡単に導入できるようになるのが今回のテーマです。

プロンプトエンジニアリングの潮流

CoT / ToT / QoT のおさらい

• Tree-of-Thought (ToT)
  思考の分岐を木構造として並列・段階的に探索するアプローチです。
  1つの問題に対して複数の答え方を同時に考慮し、最良の解を見つけるために幅優先・深さ優先検索を行うイメージです。

• Chain-of-Thought (CoT)
  LLMに推論ステップを明示的に書き出させることで、回答の正確性・透明性を高める手法です。
  例: 数学や論理的推論が必要な場面で、中間過程を可視化させると正答率が上がることが報告されました。

• Quantum-of-Thought (QoT)
  思考を量子の「重ね合わせ」になぞらえ、干渉や崩壊といったプロセスで最終解へ収束させる手法。これも私が考案。
  より高次の創造性を引き出そうとする試みとして提案されました。

これらの手法はLLMの推論力を高める上で大きく貢献しましたが、複数のアイデアを同時に扱う際に“ドラマ”として展開するわけではありません。そこに着目して「惑星同士の衝突と融合」という壮大なメタファーを導入したのがCosmos-of-Thought (CoTh) です。

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Cosmos-of-Thought (CoTh) とは？

宇宙的メタファーの狙い

CoThでは、アイデアを「惑星や恒星」に見立てて、衝突や融合、破壊や安定化をあたかも宇宙シミュレーションのように描きます。
そのドラマチックな演出によって、アイデア同士の相性や矛盾点がわかりやすく、さらに予想外の結合による飛躍が期待できます。
一方で、演出過多に感じる場合もあるでしょう。その場合は「物語性を抑え、論理性を高める」指示を追加することで、より実務的・客観的な結論に寄せられます。

基本フロー

以下のように、CoThは3つのメインステップを踏みます。

1. 初期惑星生成

   • 3～5個程度のアイデアを「惑星」として定義。たとえば新製品A・新市場B・既存製品Cの改良案…など。

2. 衝突 / 融合

   • 矛盾する要素が衝突して破綻・棄却されたり、類似要素が融合して新しい惑星が生まれたりします。

3. 安定化（結論）

   • 最終的に残ったアイデアや新生アイデアが整合性をもって結論を形成し、ユーザーのゴールを満たす形へと落ち着きます。

ファンタジーか実務か：演出レベルの調整

• ファンタジー演出を積極活用: 斬新な発想やストーリー性を重視したい場面（物語創作、アイデアブレスト等）

• 演出を抑えて論理重視: 実際のビジネスプラン作成や学術論文アイデア検討などでは、物語要素を最小化し、因果関係や数値目標を明示する形に寄せる

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CoTh単発プロンプトの例

以下は、シンプルなプロンプト例です。